第1回：地上デジタル放送に関する調査（後編）

この「アンカーリサーチ with goo」では、gooリサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を毎週2回に分けて発表していく。

調査対象は、東京23区、名古屋市、大阪市に住む、10代から50代の男女合わせて1,070人。男性43.3％、女性56.7％。年齢層は10代2.8％、20代27.0％、30代41.2％、40代21.8％、50代7.2％。地域比率は実際の人口比率に基づいて、東京23区63.4％、名古屋市16.7％、大阪市19.9％で調査した。

調査結果について

現在、地上デジタルテレビ放送を「見ていない」と答えた人に質問した。専用の受信機などを購入して地上デジタルテレビ放送を早く見たいと思うかと尋ねたところ、「見たい」34.4％、「見たくない」9.2％、「どちらとも言えない」が54.4％だった。専用の受信機を購入して視聴することに、少し躊躇しているのかもしれない。

地上デジタルテレビ放送対応のテレビやチューナーを購入するために、支出できる金額について聞いた。最も多かった答えは「5万円未満」で78.4％。次いで「5万円〜10万円未満」12.3％、「10万円〜20万円未満」6.5％。今後3か月以内、地上デジタルテレビ放送対応のテレビやチューナーを購入する予定について質問すると、「購入する予定はない」が79.4％、「対応のテレビを購入予定」が3.1％、「対応チューナーを購入予定」は1.7％だった。

現在対応したテレビやチューナーの購入予定が「ない」と回答した人に質問した。アナログテレビ放送が2011年に終了するが、もし購入するとしたらいつ頃になるか尋ねたところ、「アナログ放送が終了する2011年頃」が32.4％、「3〜4年後」が19.0％、「5〜6年後」が10.5％という結果だった。

一方、今後3か月以内に対応テレビやチューナーの購入予定が「ある」と答えた人に、対応テレビ・チューナーのそれぞれ購入したいメーカーについて聞いた（複数選択可能）。すると、対応テレビは「ソニー」54.8％、「シャープ」41.9％、「パナソニック」38.7％。専用チューナーは「パナソニック」47.1％、「ソニー」29.4％、「シャープ」と「パイオニア」が同率で23.5％だった。

前回の調査で、現在、地上デジタルテレビ放送を「見ている」と答えた人に、現在地上デジタルテレビ放送をどのような方法で視聴しているのか、質問した。すると最も多かったのは「ケーブルテレビで視聴」で43.6％。「チューナー内蔵型テレビで視聴」は29.0％、「対応チューナーをテレビに接続して視聴」が27.4％だった。最も多い視聴方法を地域別で見てみると、東京23区は「ケーブルテレビで視聴」で47.7％、名古屋市は「対応チューナーをテレビに接続して視聴」40.0％、大阪市は「チューナー内蔵型テレビで視聴」50.0％と、各地域によって視聴方法が異なっていることが分かった。

現在、視聴してみて、地上デジタルテレビ放送の満足度について尋ねたところ、「満足」11.3％、「どちらかといえば満足」33.9％、「どちらかといえば不満」14.5％、「不満」6.5％と、現在視聴している約45％の人が、満足・やや満足と感じていることが分かった。特に大阪市は、「満足」「やや満足」と答えた人を合わせると約60％という結果だった。

次回は、5月第3週に「第2回携帯電話買い替えニーズ調査」リサーチ結果を掲載予定です。

第1回：地上デジタル放送に関する調査（前編）