第15回：地上デジタルテレビ放送に関する調査

この「アンカーリサーチ with goo」では、goo リサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を発表していく。

今回は「地上デジタルテレビ放送に関する調査」の結果をレポートする。この調査結果は2004年4月より定期的にレポートしており、今回はレポートの第15回目となる。

調査は、東京23区、名古屋市、大阪市に住む10代〜50代以上の男女合わせて1,000人を対象に実施。男女比率は、男性43.7％、女性56.3％。年齢層分布は、10代4.1％、20代26.4％、30代38.9％、40代23.7％、50代以上6.9％。地域比率は実際の人口比率に基づき、東京23区63.5％、大阪市19.9％、名古屋市16.6％で調査した。

調査結果について

■地上デジタル放送、現在の視聴者は11.0％

現在、地上デジタル放送を自宅で「見たい」人は、前回より3.1ポイント増えて74.6％、「見たくない」人は14.4％。また、現在「見ている」と答えた人は2.3ポイント増えて11.0％だった。

視聴者を地域別でみたところ、東京23区11.7％、大阪市8.5％、名古屋市11.5％と続いた。

地上デジタル放送を視聴していない890人に、視聴できるチャンネルを尋ねたところ「NHK 総合チャンネル」は62.0％、「民放および NHK 教育チャンネル」は62.5％と、ほぼ同じ割合だった。

■提供されるサービスやコンテンツ、利用意向トップは「電子番組表」

地上デジタル放送で提供されるサービスやコンテンツで、利用意向が最多だったのは「電子番組表」で、前回より1.3ポイント増えて74.8％。その他「リモコン操作によるクイズ番組や投票への参加」が4.5ポイント増えて62.1％、「データ放送」は0.6ポイント増えて58.0％だった。

受信機などを購入して地上デジタル放送を早く「見たい」と答えた人は2.2ポイント増えて32.7％という結果だった。

これを性別でみたところ、男性は37.8％、女性は28.7％となり、視聴意向は女性より男性の方が強いようだ。

■5.0％が3か月以内に対応機器を購入予定

地上デジタル放送の対応機器の購入で支出できる金額について、「5万円未満」が依然としてトップで80.7％。次いで「5万円〜10万円未満」が11.2％、「10万円〜20万円未満」が5.6％という結果だった。

今後3か月以内に、対応機器の購入予定がある人は前回より0.6ポイント増えて5.0％。そのなかで「対応テレビ購入予定」は3.3％、「対応チューナー購入予定」は1.7％だった。ちなみに「3か月以内に購入する予定はない」と答えた人は75.3％だった。

■アナログ放送の終了前に対応機器を購入―約35％

今後3か月以内に対応機器の購入予定がない846人に、購入検討時期を尋ねたところ、「現在のアナログ放送が終了する2011年頃」が最も多く33.8％。次いで「3〜4年後」15.1％、「5〜6年後」12.2％となり、アナログ放送の終了前に対応機器を購入する人は、前回より4.7ポイント増えて35.2％という結果だった。

対応テレビの購入予定者29人に、購入希望メーカーを聞いたところ（複数選択可）、サンプル数が少なく参考値となるが48.3％（14人）で「シャープ」がトップ。

■視聴者の約6割が、地上デジタル放送に「満足」

現在、地上デジタル放送を視聴している110人に視聴形態を尋ねたところ、「ケーブルテレビで視聴」が前回より2.5ポイント減少したものの依然トップで52.7％。その他「チューナー内蔵型テレビ」は32.7％、「対応チューナーをテレビに接続」は1.5ポイント増え11.8％だった。

さらに、地上デジタル放送の満足度について、「満足」「どちらかといえば満足」が前回より7.6ポイント増えて58.2％となり、視聴者のうち約6割が満足していることがわかった。

次回のアンカーリサーチ with goo では、「有料版WEBメール」の第1回目をレポートする。（調査協力：japan.internet.com）