第16回：地上デジタルテレビ放送に関する調査

この「アンカーリサーチ with goo」では、gooリサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を毎週木曜日に発表していく。

今回は「地上デジタルテレビ放送に関する調査」の結果をレポートする。この調査結果は2004年4月より定期的にレポートしており、今回はレポートの第16回目となる。

調査は、東京23区、名古屋市、大阪市に住む10代〜50代以上の男女合わせて1,000人を対象に実施。男女比率は、男性41.9％、女性58.1％。年齢層分布は、10代2.1％、20代30.9％、30代38.0％、40代20.0％、50代以上9.0％。地域比率は実際の人口比率に基づき、東京23区63.5％、大阪市19.9％、名古屋市16.6％で調査した。

調査結果について

■約7割が地上デジタルテレビ放送を「見たい」

現在、地上デジタルテレビ放送を自宅で「見たい」と答えた人は、前回より1.7ポイント減り72.9％、「見たくない」人は16.3％。また、現在、地上デジタルテレビ放送を視聴している人は10.8％だった。

これを地域別で見てみると、東京23区は11.3％、大阪市は11.6％、名古屋市は7.8％と、いずれの地域も視聴者は約1割だった。

■利用したいのは、双方向機能より利便性の良い機能

現在、地上デジタルテレビ放送を視聴していない892人に、地上デジタルテレビ放送で提供されるサービスやコンテンツの利用意向を尋ねたところ、最も高かったのは「電子番組表」で70.5％。その他「データ放送」が57.3％、「リモコン操作によるクイズ番組や投票への参加」が57.1％という結果。双方向機能よりも、利便性の良い機能の方が利用意向が高いようだ。受信機などを購入して、地上デジタルテレビ放送を早く「見たい」と答えた人は、前回より約2ポイント減り30.9％だった。

■対応機器、購入するなら「5万円未満」がトップ

地上デジタルテレビ放送の対応機器を購入するのに支出できる金額は、「5万円未満」が引き続きトップで81.5％。次いで「5万円〜10万円未満」が10.0％、「10万円から20万円未満」が5.0％だった。

今後3か月以内に、対応機器の購入予定がある人は、前回より若干減り4.4％。そのうちの3.5％が「対応テレビを購入予定」で、0.9％が「対応チューナーを購入予定」であることがわかった。

■対応機器の購入は「アナログ放送が終わる頃に」

今後3か月以内に対応機器の購入予定がない853人の、対応機器の購入を検討している時期は、「現在のアナログ放送が終了する2011年頃」がトップで35.1％。その他「3〜4年後」が16.7％、「5〜6年後」が7.2％と続いた。ちなみにアナログ放送が終了する前に、対応機器を購入する人は、前回より2.5ポイント減ったものの32.7％と、引き続き3割台を占めた。

■ケーブルテレビで視聴――53.7％

現在、地上デジタルテレビ放送を視聴している108人の視聴形態は、「ケーブルテレビで視聴」が最多で1.0ポイント増え53.7％。次いで「チューナー内蔵型テレビ」が1.6ポイント増えて34.3％、「対応チューナーをテレビに接続」は12.0％だった。

また、地上デジタルテレビ放送に対する満足度は、「満足」18.5％、「どちらかといえば満足」37.0％と、視聴者のうち過半数が満足傾向にあることがわかった。

次回は「第3回 Webメールに関する調査」の結果をレポートする。（調査協力：gooリサーチ）