第13回：地上デジタルテレビ放送に関する調査

この「アンカーリサーチ with goo」では、goo リサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を発表していく。

今回は「地上デジタルテレビ放送に関する調査」の結果をレポートする。この調査結果は4月より定期的にレポートしており、今回はレポートの第13回となる。

調査は、東京23区、名古屋市、大阪市に住む、10代から50代以上の男女合わせて1,000人を対象に実施。男女比率は男性：43.2％、女性：56.8％。年齢層は10代：1.9％、20代：26.3％、30代：39.3％、40代：22.9％、50代以上：9.6％。地域比率は実際の人口比率に基づき、東京23区：63.4％、大阪市：19.9％、名古屋市：16.7％で調査した。

調査結果について

■72％が地上デジタルテレビ放送を「見たい」

現在、地上デジタルテレビ放送を自宅で「見たい」人は前回より2.7ポイント減少して72.0％、「見たくない」人は18.6％。また現在地上デジタルテレビ放送を「見ている」人は9.4％だった。

これを地域別で見ると、東京23区は9.9％、大阪市は8.0％、名古屋市は9.0％という結果だった。

現在試聴していない906人に、試聴可能なチャンネルを聞いたところ「NHK 総合」65.2％、「NHK 教育および民放」65.1％と、それぞれ6割強の人が試聴できるようだ。

■利用したいサービスやコンテンツ、「電子番組表」がトップ

地上デジタルテレビ放送で提供されてるサービスやコンテンツで、利用意向が最も多かったのは前回と変わらず「電子番組表」で71.4％。前回より4ポイント減少したものの、他のサービスやコンテンツを大きく引き離して唯一7割を占めた。その他、「リモコン操作によるクイズ番組や投票への参加」57.1％、「データ放送」53.0％などが続いた。

受信機などを購入して、地上デジタルテレビ放送を早く「見たい」人は29.5％、「見たくない」人は12.9％。

「見たい」と回答した人を性別で見ると、男性37.2％、女性23.6％と、その差が10ポイント以上あり男性のほうが試聴意向が強いことがわかる。

■3か月以内に対応機器を購入する――4.8％

地上デジタルテレビ対応機器を購入するために支出できる金額は、「5万円未満」が前回と同様に最も多く79.8％。次いで「5〜10万円未満」が12.5％、「10〜20万円未満」が4.2％と続いた。

今後3か月以内に対応機器の購入予定がある人は、前回より若干増加して4.8％。このなかで「対応テレビを購入予定」は3.6％、「対応チューナーを購入予定」は1.2％だった。

■34.8％が、アナログ放送の終了前に対応機器を購入

3か月以内に対応機器の購入予定がない862人に購入検討時期を聞いたところ、「アナログ放送が終了する2011年頃」が最多で36.0％。次いで「3〜4年後」が16.8％、「5〜6年後」が9.7％。アナログ放送の終了前に対応機器を購入を検討している人は34.8％だった。

対応テレビの購入予定者33人の、対応テレビの購入希望メーカーは（複数選択可）、「シャープ」63.6％（21人）、「ソニー」48.5％（16人）、「パナソニック」42.4％（14人）の順。

同様に対応チューナー購入予定者11人の、対応チューナーの購入希望メーカーは（複数選択可）、「パナソニック」が45.5％（5人）、「パイオニア」「三菱」「日立」「ビクター」は同率（18.2％、2人）だった。

■視聴者の半数がケーブルテレビから試聴

現在地上デジタルテレビ放送を試聴している94人に、地上デジタルテレビ放送の視聴形態を尋ねたところ、「ケーブルテレビで試聴」が前回より9.1ポイント減少したもののトップで50.0％。その他「チューナー内蔵型テレビ」が28.7％、「対応チューナーをテレビに接続」は20.2％で続いた。

また、地上デジタルテレビ放送の満足度について「満足」は前回より5.9ポイント減少して17.0％、「どちらかといえば満足」は8ポイント増加して40.4％と、現在の視聴者のうち、57.4％の人が地上デジタルテレビ放送に対して満足傾向にあることがわかった。

次回はアンカーリサーチ with goo では、「携帯電話買い替えニーズに関する調査」の第14回目をレポートする。（調査協力：japan.internet.com）