第14回：地上デジタルテレビ放送に関する調査

この「アンカーリサーチ with goo」では、goo リサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を発表していく。

今回は「地上デジタルテレビ放送に関する調査」の結果をレポートする。この調査結果は2004年4月より定期的にレポートしており、今回はレポートの第14回となる。

調査は、東京23区、名古屋市、大阪市に住む、10代から50代以上の男女合わせて1,000人を対象に実施。男女比率は男性：42.8％、女性：57.2％。年齢層は10代：2.6％、20代：29.9％、30代：39.8％、40代：19.8％、50代以上：7.9％。地域比率は実際の人口比率に基づき、東京23区：63.4％、大阪市：19.9％、名古屋市：16.7％で調査した。

調査結果について

■地上デジタルテレビ放送の視聴意向は約7割

現在、地上デジタルテレビ放送を自宅で「見たい」人は、前回より若干減少して71.5％、「見たくない」人は19.8％。なお、現在地上デジタルテレビ放送を視聴している人は、若干減少して8.7％だった。

これを地域別で見ると、「東京23区」は9.5％、「大阪市」は10.1％、「名古屋市」は4.2％だった。

現在視聴していない913人に、視聴できるチャンネルを尋ねたところ、「NHK 総合チャンネル」と「民放および NHK 総合チャンネル」が同率で64.1％。

■受信機などを購入して「早く見たい」人は30.5％

地上デジタルテレビ放送で提供されているサービスやコンテンツで、利用意向がトップだったのは「電子番組表」で前回より2.1ポイント増加して73.5％。その他「リモコン操作によるクイズ番組や投票への参加」が若干増加して57.6％、「データ放送」は4.4ポイント増加して57.4％で続いた。

受信機などを購入して、地上デジタルテレビ放送を早く「見たい」人は前回より1ポイント増加して30.5％だった。

■対応テレビと対応チューナーの購入者、2倍近い差

地上デジタルテレビ放送の対応機器を買うために支出できる金額として、最多回答だったのは「5万円未満」で82.8％、次いで「5万円〜10万円未満」が10.4％、「10万円〜20万円未満」は3.9％だった。

今後3か月以内に対応機器の購入予定がある人は、4.4％（前回4.8％）。この中で、「対応テレビを購入予定」は3.0％、「対応チューナーを購入予定」は1.4％という結果を得た。対応テレビ購入者は対応チューナー購入者の約2倍近い差があり、引き続き対応テレビ購入者の方が多い。

■アナログ放送の終了前に対応機器を購入―30.5％

今後3か月以内に対応機器の購入予定がない873人に購入検討時期を尋ねたところ、依然として「アナログ放送が終了する予定の2011年頃」がトップで40.1％。その他「3〜4年後」が15.5％、「5〜6年後」が7.6％と続き、アナログ放送の終了以前に対応機器を購入する予定の人は、前回より4.4ポイント減少して30.4％だった。

対応テレビの購入予定者（27人）の購入希望メーカーは（複数選択可）、「パナソニック」63.0％（17人）がトップ。同様に対応チューナーの購入予定者（13人）の購入希望メーカー（複数選択可）のトップは、「パナソニック」53.9％（7人）だった。

■ケーブルテレビから視聴、5.2ポイント増加

現在地上デジタルテレビ放送を視聴している人（87人）の視聴形態は、「ケーブルテレビで視聴」が5.2ポイント増加して55.2％、「チューナー内蔵型テレビ」も5.8ポイント増加して34.5％、「対応チューナーをテレビに接続」は9.9ポイント減少して10.3％だった。

また、地上デジタルテレビ放送の満足度について、視聴者のうち18.4％が「満足」と回答し、「どちらかといえば満足」は32.2％。これらを合わせると前回より6.8ポイント減少したものの、依然として過半数が満足していることがわかった。

次回のアンカーリサーチ with goo では、「有料版WEBメール」の第1回目をレポートする。（調査協力：japan.internet.com）