第9回：地上デジタルテレビ放送に関する調査

この「アンカーリサーチ with goo」では、gooリサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を発表していく。

今回は「地上デジタルテレビ放送に関する調査」の結果をレポートする。この調査結果は4月より定期的にレポートしており、今回はレポートの第9回となる。

調査は、東京23区、名古屋市、大阪市に住む、10代から50代以上の男女合わせて1,000人を対象に、11月15〜19日まで実施。男女比率は男性：42.6％、女性：57.4％。年齢層は10代：1.6％、20代：25.0％、30代：42.5％、40代：21.7％、50代以上：9.2％。地域比率は実際の人口比率に基づき、東京23区：63.5％、大阪市：19.9％、名古屋市：16.6％で調査した。

調査結果について

■現在の視聴者は7.8％

現在の地上デジタルテレビ放送の視聴意向は「見たい」が前回より若干減少して75.2％。「見たくない」は17.0％。また、現在「見ている」は1.1ポイント増加して7.8％。

これを地域別で見てみると、東京23区9.3％（59人）、大阪市5.5％（11人）、名古屋市4.8％（8人）という結果。

現在地上デジタルテレビ放送を視聴していない922人に、住んでいる地域で視聴可能なチャンルを質問すると、NHK 総合が4.9ポイント増加して64.0％。

NHK 教育・民放も4.8ポイント増加して63.2％だった。

■受信機を購入して地上デジタル放送を見たい、32.0％

地上デジタルテレビ放送で提供されるコンテンツやサービスの利用意向が、最も多かったのは「電子番組表」で75.6％。その他、「リモコン操作による、クイズ番組や投票への参加」（59.7％）、「データ放送」（58.5％）などが続いた。

受信機を購入して地上デジタルテレビ放送を「見たい」32.0％、「見たくない」10.9％、「どちらともいえない」55.5％という結果。

性別で見ると、「見たい」男性は39.7％、女性は26.3％で男性の方が視聴意向が強く、その差が13.4ポイントあった。

■対応チューナー購入予定者は5.0％

地上デジタル放送対応テレビやチューナーを購入するのに支出できる金額として「5万円未満」が依然として最も多く80.5％。次いで「5万円〜10万円未満」11.8％、「10万円〜20万円未満」4.9％と続いた。

対応機器の購入予定がある人は1ポイント増加して5.0％。そのうちの2.7％が「対応テレビを購入予定」、残りの2.3％が「対応チューナーを購入予定」であると答えた。また、「3か月以内に購入する予定はない」は76.5％だった。

■対応機器は、3年以上様子をみてから

3か月以内に対応機器の購入予定がない876人に、購入検討時期を尋ねたところ、最も多かったのは「アナログ放送が終了する2011年頃」で33.3％。その他、「3〜4年後」は1.6ポイント増加して19.1％、「5〜6年後」は0.9ポイント減少して11.1％。3年後以降に購入する人は63.5％で、しばらく様子を見てから購入する傾向が強いようだ。

サンプル数が少ないため参考値となるが、対応テレビの購入予定者25人の購入希望メーカー（複数選択可）のトップは、「パナソニック」（40.4％、10人）。

同様に対応チューナーの購入予定者21人の購入希望メーカー（複数選択可）は、「ソニー」（57.1％、12人）だった。

■東京ではケーブルテレビ、大阪・名古屋は対応テレビで

現在地上デジタルテレビを視聴している78人に、視聴形態を尋ねたところ、「ケーブルテレビ」が4.6ポイント減少したものの最多で57.7％。その他「チューナー内蔵型テレビ」26.9％、「対応チューナーをテレビに接続」が3.8ポイント増加して15.4％と続いた。

これを地域別で見てみると、東京23区では「ケーブルテレビ」が66.1％で最も多かった一方、大阪市と名古屋市では「チューナー内蔵型テレビ」が最も多く、大阪市45.5％、名古屋市では62.5％だった。

■満足度は、男女間で約4ポイントの差

さらに、地上デジタルテレビの満足度は、「満足」は若干増加して16.7％、「どちらかといえば満足」は10.9ポイント増加して28.2％。これらを合計すると、44.9％の人が地上デジタルテレビ放送に満足していることがわかる。

性別でみると、満足している男性は42.5％、女性は46.7％で、男性より女性の方が満足度が高いようだ。

次回のアンカーリサーチ with goo では、「携帯電話買い替えニーズに関する調査」の第10回目をレポートする。（調査協力：japan.internet.com）