gooリサーチ と japan.internet.com による共同企画調査
gooリサーチとjapan.internet.comによる共同企画調査<アンカーリサーチ with goo (27)>
第8回:地上デジタルテレビ放送に関する調査
~男性は視聴意向と対応機器購入意向ともに強い~
この「アンカーリサーチ with goo」では、gooリサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を発表していく。
今回は「地上デジタルテレビ放送に関する調査」の結果をレポートする。この調査結果は4月より定期的にレポートしており、今回はレポートの第8回となる。
調査は、東京23区、名古屋市、大阪市に住む、10代から50代以上の男女合わせて1,024人を対象に実施。男女比率は男性:39.0%、女性:61.0%。年齢層は10代:1.9%、20代:28.5%、30代:41.5%、40代:21.8%、50代以上:6.4%。地域比率は実際の人口比率に基づき、東京23区:63.5%、大阪市:19.9%、名古屋市:16.6%で調査した。
調査結果について
■視聴可能チャンネルが「わからない」―依然3割強
現在地上デジタルテレビ放送を自宅で「見たい」人は前回より若干減少して75.8%(776人)、「見たくない」人は17.5%(179人)。また、現在視聴している人は6.7%(69人)だった。
現在の視聴者を地域別でみて見ると、「東京23区」は7.4%(48人)、「大阪市」は8.3%(17人)、「名古屋市」は2.4%(4人)という結果だった。
現在地上デジタルテレビ放送を視聴していない955人に、住んでいる地域で視聴可能なチャンネルを質問したところ、NHK 総合が視聴できるのは59.1%、NHK 教育・民放が視聴できるのは58.4%という結果だった。また、これらの質問で視聴できるかどうかが「わからない」と回答した人がそれぞれ約30%強いた。
■地上デジタルテレビを「早く見たい」、31.3%
地上デジタルテレビ放送で提供されるコンテンツやサービスの利用意向を尋ねたところ、最多だったのは前回と同様に「電子番組表」で75.0%。その他「リモコン操作による、クイズ番組や投票への参加」(59.5%)、「データ放送」(58.2%)が続いた。
受信機などを購入して地上デジタルテレビ放送が「見たい」31.3%、「見たくない」12.0%、「どちらともいえない」55.5%、「現在放送エリアでない」が1.2%。
「見たい」と回答した人を性別で見てみると、男性は37.9%であるのに対し女性は27.1%と、その差が10.8ポイントあり依然として男性の方が視聴意向が強い傾向にある。
■対応機器購入予定者は4.2%にとどまる
地上デジタルテレビ放送対応のテレビやチューナーを購入するのに支出できる金額は、「5万円未満」が1.1ポイント増加し依然トップで79.5%。その他「5万円〜10万円未満」10.7%、「10万円〜20万円未満」が6.7%が続いた。
今後3か月以内の地上デジタルテレビ放送対応機器の購入に関して「対応テレビを購入予定」が2.8%(27人)、「対応チューナーを購入予定」は1.4%(13人)で、対応機器購入予定者は全体の4.2%にとどまった。なお「3か月以内に購入予定がない」77.3%、「わからない」は18.5%だった。
■男性は、視聴意向に続き対応機器の購入意向も強い
対応機器の購入予定がない・わからないと回答した915人に、購入検討時期を尋ねたところ、「アナログ放送が終了する2011年頃」が前回より1.5ポイント増加し35.4%でトップ。次いで「3〜4年後」が2.4ポイント減少して17.5%、「5〜6年後」が2.5ポイント増加して12.0%だった。
この結果を性別で見てみると、アナログ放送が終了する前に対応機器の購入を予定しているのは、男性は43.3%、女性は34.5%で、地上デジタルテレビ放送の視聴意向と同様に、男性の方が対応機器の購入意向が強いようだ。
■対応テレビの購入希望メーカーのトップはソニー
サンプル数が少ないため参考値となってしまうが、地上デジタルテレビ放送対応テレビの購入予定者27人の購入希望メーカーは(複数選択可)、「ソニー」(55.6%、15人)、「シャープ」(51.9%、14人)、「東芝」(25.9%、7人)の順だった。
同様に対応チューナーの購入予定者13人の購入希望メーカーは(複数選択可)、「シャープ」と「パナソニック」が同率(38.5%、5人)でトップ。次いで「日立」と「ソニー」も同率(23.1%、3人)で続いた。
■ケーブルテレビでの視聴、ついに60%台に
現在、すでに視聴している69人の、地上デジタルテレビ放送の視聴形態で最多だったのは「ケーブルテレビ」で前回より3.1ポイント増加して62.3%。その他「チューナー内蔵型テレビ」が4.2ポイント減少して26.1%、「対応チューナーをテレビに接続」が2.4ポイント増加して11.6%だった。
また、地上デジタルテレビ放送の満足度を尋ねたところ、「満足」が1.4ポイント増加して15.9%、「どちらかといえば満足」が4.9ポイント増加して39.1%で、全体の55.0%が満足に思っているようだ。また、「どちらかといえば不満」が3.7ポイント増加して11.6%、「不満」は0.0%、「どちらでもない」は33.3%だった。
次回のアンカーリサーチ with goo では、「携帯電話買い替えニーズに関する調査」の第9回目をレポートする。(調査協力:japan.internet.com)
<調査概要>
- 実施期間: 2004/10/18~2004/10/19
- 有効回答数: 1,024
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