第5回：地上デジタルテレビ放送に関する調査

この「アンカーリサーチ with goo」では、gooリサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を発表していく。

今回は「地上デジタルテレビ放送に関する調査」の結果をレポートする。この調査結果は4月より定期的にレポートしており、今回はレポートの第5回となる。

調査対象は、東京23区、名古屋市、大阪市に住む、10代から50代以上の男女合わせて1,012人。男性：42.2％、女性：57.8％。年齢層は10代：1.7％、20代：29.5％、30代：39.0％、40代：20.9％、50代以上：9.0％。地域比率は実際の人口比率に基づき、東京23区：63.5％、大阪市：19.9％、名古屋市：16.6％で調査した。

調査結果について

■現在の視聴者は全体の7.4％

現在の地上デジタルテレビ放送の視聴意向は「見たい」が76.6％（775人）、「見たくない」16.0％（162人）。現在「見ている」人は前回より若干減少して7.4％（75人）だった。

地域別に見てみると、東京23区は8.2％（53人）、大阪市は5.5％（11人）、名古屋市は6.6％（11人）だった。

■視聴可能エリアなのか不明の人は約4割弱

現在、地上デジタルテレビ放送を視聴していない937人に、地上デジタルテレビ放送の視聴可能エリア把握状況を聞いたところ、NHK 総合チャンネルが「視聴可能」57.7％、「視聴不可能」3.7％、「わからない」38.5％。

民放および NHK 教育チャンネルが「視聴可能」56.6％、「視聴不可能」4.9％、「わからない」38.5％だった。視聴可能チャンネルを把握していない人が、依然として約4割弱いた。

■約30％が受信機など購入して見たい

地上デジタルテレビ放送で提供されるコンテンツやサービスについて、利用意向が最も多かったのは「電子番組表」で73.4％。次いで「リモコン操作による、クイズ番組や投票の参加」が61.1％、「ニュースや地域情報などのデータ放送」が57.4％と、前回と順位の変動はなかった。

受信機などを購入して、地上デジタルテレビ放送を早く見たいと思うか質問すると、「見たい」29.8％、「見たくない」9.3％、「どちらともいえない」58.8％。「現在放送エリアでない」という人も2.1％いた。

性別でみてみると、「見たい」は男性：32.9％、女性：27.5％。「見たくない」は男性：10.8％、女性：8.2％。「どちらでもない」は男性：53.8％、女性：62.5％。「見たい」と答えた男性と女性の差が5.4ポイントあった。

■購入予定は3か月以内になし―76.4％

地上デジタルテレビ放送対応のテレビやチューナーを購入するのに支出できる金額は、これまでと同様に「5万円未満」が80.0％とトップ。次いで「5万円以上10万円未満」10.6％、「10万円以上20万円未満」5.1％だった。

今後3か月以内の地上デジタル放送対応機器の購入に関して「対応テレビを購入予定」が2.7％、「対応チューナーを購入予定」が1.4％で、対応機器の購入予定者は全体の4％弱に留まっている。その他「3か月以内に購入する予定はない」が76.4％、「わからない」も19.5％だった。

■3割弱は2011年に対応機器を購入

対応機器の購入の質問で「3か月以内に購入予定がない」、「わからない」と回答した899人が買い替えを検討している時期は「現在のアナログ放送が終了する2011年頃」が最も多く31.4％（282人）、「3〜4年後」が18.4％（165人）、「5〜6年後」が10.2％だった。

サンプル数が少なく参考値となるが、3か月以内に対応テレビの購入予定者25人に、対応テレビの購入希望メーカーを聞いたところ（複数選択可）、「パナソニック」（64.0％、16人）が最多。次いで「シャープ」（44.0％、11人）、「ソニー」と「東芝」が同率（28.0％、7人）だった。同様に、対応チューナー購入予定者13人に、対応チューナーの購入希望メーカーを聞くと（複数選択可）、「パナソニック」（53.9％、7人）が対応テレビに続いて最多。その他、「ソニー」と「パイオニア」が同率（23.1％、5人）で続いた。

■約45％が「満足」

最初の質問で、すでに地上デジタルテレビ放送を視聴している75人に、視聴方法を聞いたところ、前回より3.3ポイント増え「ケーブルテレビ」が64.0％（48人）でトップ。その他「チューナー内蔵型テレビ」が18.7％（14人）、「対応チューナーをテレビに接続」が前回より4.2ポイント増え17.3％（13人）だった。

また、地上デジタルテレビ放送の満足度を尋ねると、「満足」14.7％、「どちらかといえば満足」30.7％、「どちらでもない」34.7％、「どちらかといえば不満」20.0％、「不満」は0％だった。このことから、視聴者全体の約45％が満足しているということがわかった。

地域別で見てみると、「満足」東京23区：13.2％、大阪市：27.3％、名古屋市：9.1％、「どちらかといえば満足」東京23区：35.9％、大阪市：27.3％、名古屋市：9.1％、「どちらでもない」東京23区：35.9％、大阪市：18.2％、名古屋市：45.5％、「どちらかといえば不満」東京23区：15.1％、大阪市：27.3％、名古屋市：36.4％、という結果であった。

次回のアンカーリサーチ with goo では、「携帯電話買い替えニーズ調査」の第6回目をレポートする。（調査協力：japan.internet.com）