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より高速な接続回線・光ファイバー回線への志向強まる

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gooリサーチ結果 (No.52)

ブロードバンド利用状況に関する調査結果(第4回)

~より高速な接続回線・光ファイバー回線への志向強まる~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供する株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷野 剛)と株式会社NTT-X (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)は、gooリサーチ・ホームページ上で「ブロードバンド利用状況についてのアンケート」調査を実施しました。有効回答者数は30,176名でした。なお、今回の調査は今年2月に続いて第4回目の調査となります。

調査結果のポイント

■ ADSL・光ファイバーの利用率、引き続き増加

自宅でインターネット接続環境を持つ人(全体の98%強)において、自宅での「常時接続」利用者比率はこの1年弱の間で76.2%から87.0%へと増加した。

「常時接続」の回線種類別分布では、「ADSL」と「光ファイバー」で約75%のシェアを占めるに至っており、「ADSL」は59.7%(2002年9月)から66.2%(2003年2月)、67.9%(2003年7月)へと、「光ファイバー」は2.9%から4.7%、そして7.4%へとそれぞれ増加した。

■ ナローバンドから光ファイバーへ移行する人が半数

現在「光ファイバー」を利用している人がそれ以前に使っていた接続回線の種類は、「ADSL」が32.0%で最も多かったが、それに次ぐのが「ISDN」の28.7%、3番目が「アナログ電話回線」の22.9%となり、ナローバンドが計51.6%であった。このことより、「光ファイバー」利用者の約3割が「ADSL」から移行し、約5割がナローバンドからの移行者であることが判った。

■ IP電話の認知、利用状況

「IP電話」の認知度は前回の81.3%から86.2%に上がり、また利用経験も前回の21.5%から24.9%へと引き続き増加している。

また、現在「IP電話」を常用している人のうち、41.2%の人が電話としてはIP電話だけを使っていると回答しており、IP電話への従来電話からの代替性が示唆される。

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 産業・市場戦略研究本部 E-リサーチ事業推進室
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523
株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ
(Tel) 03-3277-0003、(E-mail) goo-press@mri.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

NTT-X リサーチグループ:(Tel) 03-5224-5380、(Fax) 03-5224-5203
NTT-X 広報室:(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttx.co.jp

調査概要

1. 調査対象 一般インターネット・ユーザ及びgooリサーチ登録モニター
2. 調査方法 公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成15年7月22日(火)〜平成15年8月6日(土)
4. 有効回答者数 30,176名

調査結果について

【1】回答者構成

(1) 性別構成

本調査の回答者の男女内訳は、男性46.2%、女性53.8%であった。

(2) 年代別構成

年代別構成では、19歳以下が2.2%、20〜29歳が26.2%、30〜39歳が41.1%、40〜49歳が21.8%、50〜59歳が6.3%、60歳以上が2.3%であった。

【2】現在の回線利用状況

(1) 常時接続回線利用率

家庭でのインターネット接続環境の有無は、第2回調査から今回の第4回調査まで、98%以上に到達しており、大きな変動は見られない。

また、家庭にインターネット接続環境が有るとした回答者のうち、「常時接続回線」を使っている人の割合は、第2回調査の76.2%から第3回調査の84.4%、そして今回の87.0%と増加している。(図−1参照)

【図-1】主に利用する自宅の接続環境は「常時接続」ですか

(2) 常時接続回線の種類別内訳

「常時接続回線」利用者が使っている接続回線の種類構成は、「光ファイバー」、「ADSL」、「CATV」、「固定無線ネットワーク」を合計した「ブロードバンド系」回線の利用者の割合が、第2回調査の84.1%から第3回の89.6%、そして今回の92.7%と増加している。(図−2参照)

【図-2】インターネット接続回線の種類

※図中ではブロードバンド系に属する「固定無線ネットワーク」の数値が小さいため省略

特に、前回(第3回)調査に比べて、今回(第4回)調査におけるブロードバンド系回線比率の増加は、「光ファイバー」利用者の増加(4.7%から7.4%へ)が牽引役となっており、シェアとしてはより大きな割合を占める「ADSL」はシェア増加が鈍化(66.2%から67.9%へ)、「CATV」はシェア減少(18.4%から17.1%へ)の傾向がみられる。

(3) ADSLの回線事業者別シェア

ADSL利用者の回線事業者別のシェアは、第2回から第3回調査にかけて「フレッツADSL」が減少し「Yahoo!BB」が増加して両者がほぼ並んだ。第3回から第4回調査にかけてはいずれも横ばいで、「フレッツADSL」と「Yahoo!BB」がほぼ同じシェアを維持している。

【図-3】ADSLの回線事業者

(4) 光ファイバーの回線事業者別シェア

光ファイバー利用者の中での回線事業者別シェアでは、第1回調査から、NTT東西の「Bフレッツ」が1位であり、そのシェアはさらに増加傾向にある(第2回:42.9%→第3回:51.7%→第4回:56.3%)。(図−4参照)

【図-4】光ファイバーの回線事業者

(5) 光ファイバー利用者の回線利用履歴

光ファイバー利用者に対して、光ファイバーに変更する以前にどの種類の接続回線を利用していたかを尋ねたところ、最も多かったのが「ADSL」回線利用(32.0%)であった。これに次ぐ「フレッツISDN」(28.7%)、「アナログ・ダイアルアップ回線」(22.9%)の2つのナローバンド系回線利用者を合計すると51.6%となり、半数以上の人がナローバンドから光ファイバーの利用者に転じていることが判る。(図−5参照)

※この質問項目は、今回の調査で初めて採用。

【図-5】(光ファイバー利用中の人に)以前の利用回線種類

(6) 接続回線の速度分布

ブロードバンド系接続回線利用者が使っている回線について、理論上の通信速度上限値の分布推移をみると、第2回から第4回調査の間(約1年間)に、確実に高速化が進んでいることが判る。(図−6参照)

【図-6】利用回線の最大通信速度

具体的には、「8Mbps」以下の全ての速度域でシェアが減少しており、逆に「20Mbps」から「100Mbps超」までのより高速な速度域のシェアが増加している。この背景には、「ADSL」接続回線の通信速度の高速化が進むと同時に、「光ファイバー」の利用者の増加が背景にあると考えられる。

【3】利用回線の切り替え意向

(1) ナローバンド系利用者の切替意向

ナローバンド系回線(アナログ電話回線、ISDN、PHS回線、その他)利用者のブロードバンド系回線への切換意向は、今回の調査ではやや減少した。(図−7参照)

第2回調査から第3回調査にかけては「既に切り替えを申込・予約済み」、「具体的に切り替えを計画している」、「予定は立っていないが切り替えを検討している」の3つの選択肢回答数の合計は51.1%から54.1%へと増加したが、今回の調査では逆に47.7%に減少している。

【図-7】(ナローバンド利用中の人に)他の回線への切換意向

(2) ブロードバンド系利用者の切換意向

ブロードバンド系回線利用者における切換意向の分布に関しては前回調査と今回調査では大きな変化は見られなかった。「切換予定・希望がない、考えていない」人の割合が55%台、「10Mbps超の光ファイバーへの切換」意向が21%台、「8Mbps超のADSLへの切換」意向が15%台となっている。(図−11参照)

※この質問項目は、第2回調査から採用。

【図-8】(ブロードバンド利用中の人に)他の回線への切換意向

また、今回調査結果の切換意向を現在利用中の回線種別(切換意向と現在利用中の回線種類との間の2次元クロス集計結果)にみると、「ADSL」利用者の半数以上が現在利用中の回線への切り替えを考えている(他の回線への切換を「考えていない」人の割合が「ADSL」利用者では48.6%)。また、「光ファイバー」利用者の90.4%(前回時88.0%)は、他の回線への切り替えを検討しておらず、光回線を導入したユーザは、その通信環境に満足していると考えられる。(図−9参照)

光ファイバー以外の回線利用者が切換先として最も多く挙げているのが「光ファイバー10Mbps超」であり、光ファイバー以外の利用者の2割強が今後の「100Mbps」の利用者に転換していく可能性があることを示している。

【図-9】(ブロードバンド利用中の人に)他の回線への切換意向(使用回線別)

【4】IP電話の利用動向

※この質問項目は、第2回調査から採用。

(1) IP電話サービスの認知度、利用率

IP電話の認知率は前回調査の81.3%から86.2%へと増加している。(図−10参照)

【図-10】IP電話を知っているか

IP電話の利用経験者も前回調査の21.5%から24.9%へと増加した。(図−11参照)

【図-11】IP電話を使ったことがあるか

(2) IP電話のキャリア別シェア

IP電話のキャリアとしてはヤフーBBの「BBPhone」が、「現在常用している」人のシェアで78.2%と圧倒的な1位を占めている。(図−12参照)

【図-12】利用中のIP電話業者

(3) IP電話利用者のアナログ電話利用率

IP電話の常用者において、「IP電話だけを使用している」人の割合が41.2%に達し、従来の電話への代替性を示唆している。(図−16参照)

※この質問項目は、今回の調査で初めて採用。

【図-13】アナログ電話使用の有無

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTT-Xと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネット・リサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(3.5万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(1.6万人)を含め、20万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH15年10月現在)

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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