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第3回FTTHユーザの利用実態調査結果

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3人に1人がADSLからの移行。ダウンロード、動画ニュースの利用が増加

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gooリサーチ結果 (No.56)

第3回FTTHユーザの利用実態調査結果

~3人に1人がADSLからの移行。ダウンロード、動画ニュースの利用が増加~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供する株式会社NTT-X (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)と 株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷野 剛)は、「gooリサーチモニター」に登録している消費者モニターのうち、自宅で光ファイバー回線を導入しているユーザ(以下FTTHユーザ)を対象に、「第3回FTTHユーザの利用実態調査」を実施しました。有効回答者数は、2,567名でした。

過去の調査結果は下記をご覧ください。
2003年8月実施の「第2回FTTHユーザの利用実態調査」
http://research.goo.ne.jp/database/data/000135/

2003年1月実施の「FTTHユーザの利用実態調査」
http://research.goo.ne.jp/database/data/000134/

調査結果のポイント

総務省発表の「インターネット接続サービスの利用者数等の推移」によると、ADSLユーザが平成15年12月末に1,000万加入を超える一方、FTTHの加入数は、平成14年12月末の20.6万加入が、平成15年12月末で89.4万加入に達し、この一年間で約4.3倍に拡大したと報告されています。gooリサーチでは、FTTHの利用に関する最新の実態を把握するため、FTTHを導入している「gooリサーチ消費者モニター」を対象に、平成16年1月27日(火)から2月2日(月)にかけてインターネットアンケートを実施し、2,567人より有効回答を得ました。

本調査結果のポイントは、以下のとおりです。

FTTHユーザの3人に1人が、従来ADSLを利用していたユーザであり、その比率は過去1年間で大幅に増加した。

FTTHを導入した理由は、従来の回線速度に対する不満が半数以上を占めており、また4人に1人が住んでいる集合住宅で導入可能になったためと回答。

FTTH導入後利用の増えたコンテンツ・サービスは、ファイルのダウンロードが半数近くを占め、ブロードバンド系コンテンツでは、動画ニュース、音楽ストリーミング・ダウンロード、オンラインゲームが上位となった。

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTT-X リサーチグループ:(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5203
NTT-X 広報室:(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttx.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 産業・市場戦略研究本部e-リサーチ事業推進室
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523
株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ
(Tel) 03-3277-0003、(E-mail) goo-press@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 FTTHを自宅に導入しているgooリサーチ消費者モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成16年1月29日(木)〜2月2日(月)
4. 有効回答者数 2,567名
5. 回答者の属性 【年齢】
19歳以下:1.7% 20代:21.4% 30代:42.4% 40代:24.9% 50歳以上:9.6%

【性別】
男性:55.4% 女性:44.6%

【居住地域】
北海道:3.8% 東北:2.4% 関東:50.4% 北陸:1.6% 東海:7.2% 近畿:24.9% 中国:3.9% 四国1.3% 九州・沖縄:4.5%

調査結果データ

(1) 提供事業者はNTT東西が上位を維持

回答者が利用しているFTTH提供事業者では、NTT東日本がトップを占め(34.2%)、以下NTT西日本(23.2%)、ケイ・オプティコム(11.4%)、有線ブロードネットワークス(10.2%)が続いた(図1)。利用タイプは前回調査と同様、一戸建て住宅タイプが5割強、集合住宅(マンション)タイプが5割弱だった(図2)。

図1. 利用しているFTTH提供事業者 (N=2,567)

図1. 利用しているFTTH提供事業者

図2. FTTHの利用タイプ

図2. FTTHの利用タイプ

(2) 3人に1人以上がADSLからFTTHへ移行

1年前の調査では、ISDNユーザからFTTHへ移行するケースが最大であったが、今回の調査結果ではADSLから移行しているユーザが大幅に増加しており、1年前の調査と比較して16.5ポイント増加している。またCATVからFTTHに移行するユーザも増加傾向にあり、最近ではADSLやCATVなどのブロードバンド回線ユーザが、積極的にFTTHに乗り換える傾向が続いている(図3)。

図3. FTTH導入前に利用していたインターネット接続回線

図3. FTTH導入前に利用していたインターネット接続回線

FTTHを導入した理由について質問したところ、従来の回線の実効速度が遅い(54.9%)、FTTHの速さに興味・関心があった(46.3%)などの速度に関する回答が半数近くを占めた。続いて、住んでいる集合住宅で導入できるようになった(27.0%)、FTTHの料金が定額制だから(25.4%)という理由が上位を占めている。一方、FTTHで利用したいサイト・コンテンツがあったからと回答したユーザは3.2%にとどまった(図4)。

図4. FTTHを導入した理由 (N=2,567)

図4. FTTHを導入した理由

(3) FTTHユーザの利用時間・実行速度は若干上昇。また、20Mbps超えADSLへの関心は低い

FTTHユーザの自宅での利用時間について自由記述回答形式で質問したところ、利用時間は週平均29.4時間であり、1日平均4.2.時間利用されている。これは前回および前々回の調査よりわずかに増加している(図5)。

図5. FTTH導入後、自宅での週平均利用時間

図5. FTTH導入後、自宅での週平均利用時間

FTTHの実効速度について、アンケート回答時にスピードテストで測定した結果、前回の調査結果と同様、10Mbps-20Mbps未満が最も多く31.9%であり、また20Mbpsを超える回答者が20.8%を占め、10Mbpsを超える回答者は合計で約5割となった。前回調査の結果と比較した場合、10Mbps、20Mbpsを超えるユーザが増加しており、平均的に実効速度が若干向上している (図6)。

図6. FTTHの実効速度(回答時にスピードテストで測定)

図6. FTTHの実効速度(回答時にスピードテストで測定)

20Mbps超のADSLへの乗り換え意向については、前回調査と同様、乗り換え予定者は非常に少なく(1.0%)、評判がよければ移行したいという回答も1割にとどまった(図7)。

図7. 20Mbps超えADSLへの乗り換え意向

図7. 20Mbps超えADSLへの乗り換え意向

(4) ファイルのダウンロードの利用が増加

FTTHを導入後利用が増えたコンテンツ・サービスについて尋ねたところ、ファイルのダウンロードが特に高く、約半数弱を占めた(45.2%)。ブロードバンド系コンテンツでは、動画ニュース(17.1%)、音楽ストリーミング・ダウンロード(14.1%)、オンラインゲーム(13.8%)が上位に入っている。一方、通常のホームページの閲覧(24.0%)、オンラインショッピング(17.2%)、メール(12.9%)など、ナローバンドで利用可能なコンテンツでの利用もFTTH導入後に増加していることが明らかになった。

図8. FTTH導入後、利用が増えたコンテンツ・サービス (N=2,567)

図8. FTTH導入後、利用が増えたコンテンツ・サービス

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTT-Xと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(3.6万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(1.8万人)を含め、21万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH16年2月現在)

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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