子どもとのコミュニケーションは直接会話が一番
~相対的には会社員は時間共有不足~
親と子が共有する時間が少ないといわれるなかで実際に子どもと過ごす時間については7割の人が満足しているものの、会社員の満足度が低くなっている。求められるコミュニケーション形態としては、やはり直接会話を望む人が圧倒的に多く、電話やメールなどのツールについてはあくまでも補完手段といった位置づけであることが明確になった。
塾や習い事に通う子どもが多いと言われる中、今回は「子どもとの時間の使い方について」をテーマに、親と子どもの時間の共有やコミュニケーションについてレポートした。
今回の調査は2007年2月9日〜2月10日で行い、全国の754人の男女(男性47.48%、女性52.52%)から回答を得た。また調査に回答いただいた年齢層は30歳代47.09%、40歳代52.91%、であった。
調査結果について
子どもと一緒に過ごす時間の長さについては「十分に足りている」または「まあ足りている」と回答した人があわせて約7割に達しており、一定の時間を子どもと過ごしている様子がわかるが、一方で職業別にみると、「足りている」と答えた会社経営者や会社員は5割強と相対的に低くなっており、勤務形態の違いによる時間の裁量度合いの差異が伺える結果となった。
図1.普段子どもと一緒に過ごす時間の状況
図2.一緒に過ごす時間が足りていると感じている人のコミュニケーションの状況
子どもとコミュニケーションをとる際に話題にしている内容としては学校生活の話題、TVドラマ、映画、音楽の話題などさまざまであった。その中で学校生活の話題が上位を占めていることから、親の子どもの学校生活への関心の高さが伺える。
図3.親と子どもがコミュニケーションをとる際の話題
今後、子どもと今よりも多くの時間を共有したいかという質問に対して平日の場合、「今よりももっと多くの時間を過ごしたい」が40.32%、「今と同じくらいの時間を過ごしたい」が56.90%と現状と同じくらいを望む人がやや多くなっている。
職種別でみてみると、会社経営者や会社員がもっと子どもと過ごす時間がほしいと回答している割合が多くなっており、一方、専業主婦や主夫については約75%が今と同じくらいで十分と考えていることがわかった。
一方、休日の場合もほぼ平日と同様の結果となっており、親が休日であっても満足いく時間がとれていない人もいることがわかった。
図4.今後、今以上の時間を子どもと共有したいと思っているか(平日)
図5.今後、今以上の時間を子どもと共有したいと思っているか(休日)
今後、子どもとコミュニケーションをとる手段として、やはり「直接会話をする」が96.42%と圧倒的に多いことから、顔と顔をつきあわせたコミュニケーションが求められていることがわかる。
図6.今後、子供どもとコミュニケーションをとる際に増やしたいと思う手段
<調査概要>
- 実施期間: 2007/02/09~2007/02/10
- 有効回答数: 754
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