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子どもを対象とした企業の社会貢献活動に関する調査

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参加した子どもの親の約5割が、企業への信頼感が上昇

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平成23年9月13日

NTTレゾナント株式会社

子どもを対象とした企業の社会貢献活動に関する調査

~参加した子どもの親の約5割が、企業への信頼感が上昇~

インターネットアンケート・サービスを提供する「gooリサーチ」は、「gooリサーチ」の登録モニターの中から首都圏在住で小学生の子どもがいる男女を対象に「子どもを対象とした社会貢献活動に関する調査」を実施しました。有効回答者数は1回目調査では1,089名、2回目調査では1,085名でした。

総括

今回の調査は、子どもを対象とした企業の社会貢献活動について、実態把握することを目的としました。全体のうち約8割が子どもを対象とした企業の社会貢献活動を認知し、約5~6割に参加経験があることがわかりました。活動内容について聞いたところ、工場・施設見学、スポーツ教室、食に関する教育活動が多く、また主催企業は製造業から、小売・サービス、教育等、多岐にわたっていることがわかりました。

子どもが企業の社会貢献活動に参加した後、親の約半数が企業イメージ、商品・サービスへの魅力度が向上したと回答しました。また、同じく約半数が、企業のホームページ閲覧やサービス・商品の購入・利用検討、購入・利用といった消費行動に変化が生じていることから、子どもを対象とした企業の社会貢献活動の消費者に与える影響の大きさがうかがえました。

一方で、活動に参加した理由、参加したことがない理由ともに、通っている小学校・施設やその他近隣での実施の有無が大きく影響していることから、子どもを対象とした企業の社会貢献活動の普及が、未だ限定的であり、子どものおかれている環境に依存している現状がわかりました。

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 (1)1回目調査 平成22年12月15日~12月20日
(2)2回目調査 平成23年6月3日~6月7日
4. 有効回答者数 (1)1回目調査 1,089名(男性:548名、女性:541名)
(2)2回目調査 1,085名(男性:542名、女性:543名)
5. 回答者の属性 「首都圏在住」かつ「小学生の子どもがいる」
※2回目調査では、1回目調査回答者を除いています。

調査結果のポイント

(1) 子どもを対象とした企業の社会貢献活動の認知率は、1回目調査81.5%、2回目調査78.2%

認知度の高い活動は、1回目調査、2回目調査ともに「工場・施設見学」、「スポーツ教室」、「食に関する教育活動」。「工場・施設見学」では1回目調査、2回目調査ともに約6割となる。1回目調査、2回目調査ともに、女性(母親)は全般的に男性(父親)より認知度が高い。

(2) 認知経路はテレビがもっとも多い

子どもの社会貢献活動に関する認知経路は、1回目調査、2回目調査ともに「テレビ」がもっとも多く、次いで「インターネット」、「新聞」となる。活動の参加経験別でみると、参加経験のある層は、「インターネット」、「友人・知人」が高い傾向となる。

(3) 参加したことのある活動は工場・施設見学がもっとも多い

子どもを対象とした企業の社会貢献活動について、子どもが参加したことのある活動を尋ねたところ、「工場・施設見学」がもっとも多く、1回目調査では40.2%、2回目調査では35.3%となった。次いでスポーツ教室、食に関する教育活動となった。参加経験は、小学校低学年(1~3年生)では約5割、小学校高学年(4~6年生)では約6割となる。

(4) 工場・施設見学の主催企業は製造業が7割強

子どもを対象とした企業の社会貢献活動について、活動別に主催企業の業態を聞いたところ、1回目調査、2回目調査ともに工場・施設見学では「製造業」がもっとも多く、7割強を占めた。また、スポーツ教室は1回目調査、2回目調査ともに、「小売・サービス」、「教育」、「製造業」など、複数業態に分散する傾向がみられた。

(5) 活動に参加した理由は「通っている小学校・施設で実施されたので」、参加したことがない理由は「近くで実施されていないので」

子どもを対象とした企業の社会貢献活動に子どもが参加したきっかけ・理由は、1回目調査、2回目調査ともに「子どもが通っている小学校・施設で実施されたので」がもっとも多く、4割を超えた。
一方、参加したことがない理由は、「近くで実施されていないので」、「活動をよく知らなかったので」、「参加方法がよくわからない」との回答が多く、子どものおかれる環境が大きく影響していることがわかった。

(6) 約5割が、活動参加後、企業への信頼感、商品・サービスへの魅力度が高まったと回答

参加者は、子どもが企業の社会貢献活動に参加する前と後での変化として、企業に対する信頼感、企業が提供する商品やサービスに対して感じる魅力について、いずれも約5割の人が高まったと回答した。また、子どもが活動に参加した後の親自身の行動について聞いたところ、1回目調査、2回目調査ともに、約3割の人が、企業のホームページを見ており、2割弱の人が、企業のサービス・商品を購入・利用をした結果となった。約半数が企業のホームページ閲覧、サービス・商品の購入・利用検討、サービス・商品の購入・利用等、何らかの行動を起こしている。
 一方、非参加者は、企業が活動を行っていることを知る前と後での変化として、企業に対する信頼感、企業が提供する商品やサービスに対して感じる魅力について、いずれも約3割の人が高まったと回答した。

調査結果データ

(1) 子どもを対象とした企業の社会貢献活動の認知

認知度の高かった活動は、1回目調査、2回目調査ともに、「工場・施設見学」、「スポーツ教室」、「食に関する教育活動」となった。「工場・施設見学」の認知率は、1回目調査、2回目調査とも約6割となる。

一方、「活動を知らない」と回答した人は1回目調査、2回目調査ともに約2割にとどまり、約8割が何らかの活動を認知していることがわかった。
性別でみると、1回目調査、2回目調査ともに、女性(母親)は全般的に男性(父親)より認知度が高い。特に「食に関する教育活動」については、1回目調査、2回目調査ともに、女性(母親)の認知率は全体より10%以上高い。【図1】

【図1】子どもを対象とした企業の社会貢献活動のうち、知っているもの_性別

【図1】子どもを対象とした企業の社会貢献活動のうち、知っているもの_性別

(2) 子どもを対象とした企業の社会貢献活動の認知経路

1回目調査、2回目調査ともに、「テレビ」がもっとも多く、次いで「インターネット」、「新聞」となった。参加経験別でみると、1回目調査、2回目調査ともに、参加経験のある層では順位が入れ替わり、「インターネット」がもっとも多い。2回目調査では、「友人・知人」について、参加経験のある層が全体を6.0%上回った。【図2】

【図2】子どもを対象とした企業の社会貢献活動の認知経路_参加経験別

【図2】子どもを対象とした企業の社会貢献活動の認知経路_参加経験別

(3) 子どもを対象とした企業の社会貢献活動のうち、参加したことのある活動

子どもを対象とした企業の社会貢献活動について、お子さまが参加したことのある活動を尋ねたところ、1回目調査、2回目調査ともに「工場・施設見学」がもっとも多く、次いで「スポーツ教室」、「食に関する教育活動」となった。「工場・施設見学」の参加率は、1回目調査では40.2%、2回目調査では35.3%となる。

また、「参加したことがない」は1回目調査では39.9%、2回目調査では46.2%となったことから、参加経験は全体で5~6割程度となることがわかった。子どもの学齢別でみると、小学校低学年(1~3年生)の参加経験は1回目調査で52.8%、2回目調査では53.8%、小学校高学年(4~6年生)の参加経験は1回目調査では65.1%、2回目調査では61.0%となった。【図3】

【図3】参加したことのある企業の社会貢献活動_子ども学齢別

【図3】参加したことのある企業の社会貢献活動_子ども学齢別

(4) 参加したことのある活動の主催企業の業態

1回目調査について、活動別でみると、工場・施設見学では「製造業」が75.5%を占めた。理科・科学実験教室では「教育」が43.8%、また食に関する教育活動では「小売・サービス」が39.5%で、もっとも多い。一方、スポーツ教室では「小売・サービス」、「教育」、「製造業」に分散している。【図4-1】

また、2回目調査では、工場・施設見学では「製造業」が75.6%、理科・科学実験教室では「教育」が52.9%、食に関する教育活動では「製造業」が40.0%で、もっとも多い。スポーツ教室、野外体験・自然教室については、「教育」、「製造」、「小売・サービス」に分散している。【図4-2】

【図4-1】参加したことのある活動の主催企業の業態_活動別(1回目調査)

【図4-1】参加したことのある活動の主催企業の業態_活動別(1回目調査)

【図4-2】参加したことのある活動の主催企業の業態_活動別(2回目調査)

【図4-2】参加したことのある活動の主催企業の業態_活動別(2回目調査)

(5) 企業の社会貢献活動に子どもが参加した理由、参加したことがない理由

参加したきっかけ・理由のうち、もっとも多かった回答は、1回目調査、2回目調査ともに「子どもが通っている小学校・施設で実施されたので」で、4割を超えた。次いで、「あなたご自身またはあなたの配偶者(子どもの親)が、友人や知人にすすめられたから」、「家族の勤め先企業が実施していたので」が続く。
「その他」の内訳としては、「インターネットで見て興味を持ったので」、「新聞でたまたま見たので」、「旅行の一環で」等の回答がみられた。【図5-1】

一方、参加したことがない理由は、1回目調査、2回目調査ともに「近くで実施されていないので」がもっとも多い。1回目調査では、次いで「活動をよく知らなかったので(28.8%)」、「参加方法がよくわからない(26.8%)」となった。2回目調査では、次いで「参加方法がよくわからない(26.8%)」、「活動をよく知らなかったので(23.5%)」となった。【図5-2】

【図5-1】企業の社会貢献活動に子どもが参加したきっかけ・理由

【図5-1】企業の社会貢献活動に子どもが参加したきっかけ・理由

【図5-2】企業の社会貢献活動に子どもが参加したことがない理由

【図5-2】企業の社会貢献活動に子どもが参加したことがない理由

(6) 子どもが活動に参加する前と後での、企業イメージの変化

参加者は、子どもが活動に参加する前と後での変化として、1回目調査、2回目調査ともに約5割が企業に対する信頼感が高まったと回答した。同じく企業が提供する商品やサービスに対して感じる魅力への変化についても1回目調査、2回目調査ともに約5割が高まったと回答した。【問6-1】

また、子どもが活動に参加した後の親自身の行動について聞いたところ、1回目調査、2回目調査ともに、約3割の人が、「企業のホームページを見た」と回答した。「企業のサービス・商品を購入・利用した」と回答したのは1回目調査では15.8%、2回目調査では20.1%となった。約半数が企業のホームページ閲覧、サービス・商品の購入・利用検討、サービス・商品の購入・利用等、何らかの行動を起こしている。【図6-3】

一方、非参加者は、企業が活動を行っていることを知る前と後での変化として、1回目調査、2回目調査ともに約3割が、企業に対する信頼感が高まったと回答した。企業が提供する商品やサービスに対して感じる魅力についても、1回目調査、2回目調査ともに約3割弱が高まったと回答した。【図6-2】

【図6-1】子どもが参加する前と後での変化(参加者)

【図6-1】子どもが参加する前と後での変化(参加者)

【図6-2】企業が活動を行っていることを知る前と後での変化(非参加者)

【図6-2】企業が活動を行っていることを知る前と後での変化(非参加者)

【図6-3】子どもが参加した後の親自身の行動

【図6-3】子どもが参加した後の親自身の行動

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

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