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「特定保健用食品に関する一般生活者の意識」調査結果

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約半数が特定保健用食品の継続的摂取の必要性を実感

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平成17年2月22日

gooリサーチ結果 (No.73)

「特定保健用食品に関する一般生活者の意識」調査結果

~約半数が特定保健用食品の継続的摂取の必要性を実感~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗 克行)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷野 剛)は、「gooリサーチ」登録モニターを対象に「特定保健用食品に関する一般生活者の意識」に関する調査を実施しました。

有効回答者数2,168名のうち、87.5%が特定保健用食品について認知しており、生活習慣病予防の観点から継続的に飲食する必要があると感じている人は49.3%と約半数に達していることが分かりました。

総括

今回の調査結果により、自分の食生活の偏りを改善する必要があると思っている人は半数を超え、特定保健用食品に対する認知も非常に高いことが分かりました。何らかの商品を意識的に購入、飲食した経験を持つ人は4割を超え、効能表示が厚生労働省の許可・承認によって行われていることも大多数が認識しています。一方、表記されている効果については決して過剰な期待は持っていない半面で、継続的な摂取の必要性を多数の人が感じているということから、食生活を補助する食品としての認識が広がっているといえます。

調査結果のポイント

(1) 食生活改善の必要があると思う人は66.7%、特定保健用食品の存在については87.5%が認知している

自分の食生活に偏りがあって、改善の必要があると思っている人は66.7%と非常に多い。さらに、特定保健用食品については87.5%が認知し、効能表示が厚生労働省の許可・承認によって行われていることについても80.0%が認識しており、報道や食品メーカーのPRなどによって消費者の意識に浸透してきていることが分かる。

(2) 特定保健用食品の飲食経験者は44.5%と高いが、効果への期待感は半々

特定保健用食品の飲食を経験したことがあると自分自身で認識している人は44.5%であった。しかし、その効能への期待感としては「まあまあ期待を持っている(44.6%)」が最も多く、「非常に高い期待を持っている(5.7%)」と合わせると半数を超えるが、「それほど多くの期待を持っていない(38.5%)」、「他の食品よりは効果があるだろうと思う(8.0%)」という意見もあり、期待感は半々であることがうかがわれる。

(3) 半数近くが継続的に特定保健用食品を摂取する必要性を感じている

生活習慣病予防の観点から特定保健用食品を継続的に摂取する必要性があると感じている人は約半数を占め、効能表示のうち、「コレステロールの吸収を抑える(50.5%)」、「体に脂肪がつきにくくする(44.8%)」、「おなかの調子を整える(43.8%)」などの認知が高く、比較的自覚症状を早く感じやすい症状に対する意識が高いことが分かる。)

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(4.8万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(2.4万人)を含め、26万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH17年2月現在)

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチ事業推進室
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp
株式会社三菱総合研究所広報部広報グループ
(Tel) 03-3277-0003(Fax) 03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成17年1月28日(金)〜平成17年1月31日(月)
4. 有効回答者数 2,168名
5. 回答者の属性 【男女内訳】
男性51.0% 女性49.0%

【年代別構成】
10代 20.4%、20代 17.3%、30代 19.2%、40代 21.5%、50代 16.4%、60代 4.5%、70代 0.7%

調査結果データ

1. 特定保健用食品に対する認知は9割以上が「知っている」「聞いたことがある」と回答

(1) 生活習慣病予防のために食生活改善の必要があると思う人は66.7%

自分の食生活に偏りがあり、生活習慣病予防のために食生活改善の必要があると思っている人は、「大いに思う」が19.6%、「少し思う」が47.1%と合わせて過半数に達し、「あまり思わない(27.5%)」、「まったく思わない(5.0%)」を大きく上回っている。【図1】

【図1】生活習慣病予防のための食生活改善の必要性 (n=2,168)

【図1】生活習慣病予防のための食生活改善の必要性

(2) 特定保健用食品の存在については9割近くが認知しており、食品メーカーのPRや報道等の効果が顕著に現れている

特定保健用食品という言葉については、11.0%が「詳細を知っており具体的な商品も知っている」と回答し、「概要を知っている(31.6%)」、「聞いたことがある(44.9%)」を合わせると87.5%という高い認知がうかがえる。【図2】

【図2】特定保健用食品に対する認知度 (n=2,168)

【図2】特定保健用食品に対する認知度

(3) 特定保健用食品が、厚生労働省の承認制度のもとで許可されている食品類であることについては、およそ8割が認知している

特定保健用食品の効能表示が、厚生労働省の許可・承認によって行われていることについては、「知っている」が40.5%、「聞いたことはある」が39.5%と大変高く、約8割が行政の許認可のもとで効能が正式に認められている食品であることを認識していることがわかる。【図3】

【図3】厚生労働省に許可・承認に対する認識 (n=1,896)

【図3】厚生労働省に許可・承認に対する認識

2. 特定保健用食品を意識的に飲食した経験者は4割以上と高いが、効果への期待は中程度

(1) 特定保健用食品を飲食したと自分自身で認識している人は過半数に達する

特定保健用食品を飲食したと認識している人は44.5%と高い割合で存在する。一方で「わからない」とする人も26.9%おり、意識せずに購入・飲食している場合もあると思われる。【図4】

【図4】特定保健用食品の購入、飲食の経験 (n=2,168)

【図4】特定保健用食品の購入、飲食の経験

さらに年齢別に見ると20代から40代の購入、飲食の経験の割合が多く、多忙な働き盛りの年齢層における関心の高さがうかがわれる。【図5】

【図5】特定保健用食品の購入、飲食の経験(年齢別) (n=2,168)

【図5】特定保健用食品の購入、飲食の経験(年齢別)

(2) 自分で購入したのは「おなかの調子を整える食品(50.9%)」や「体脂肪が気になる方の食品(41.7%)」などが多い

これまでに、どのような効能が表示された特定保健用食品を購入したかという質問に対しては、「おなかの調子を整える食品」が50.9%、「体脂肪が気になる方の食品」が41.7%と多く、次いで「コレステロールが高めの方の食品(28.1%)」、「虫歯の原因になりにくい食品(21.8%)」、「ミネラル(カルシウム、鉄)の吸収を助ける食品(19.5%)」などが続いている。【図6】。

【図6】購入した経験のある特定保健用食品 (n=964)

【図6】購入した経験のある特定保健用食品

(3) 特定保健用食品の摂取頻度は「これまでに数回」が40.6%と最も多いが、「ほぼ毎日」も13.8%あり、意識の高さがうかがわれる。

これまで最も多く購入した特定保健用食品を、どのくらいの頻度で摂取しているかという質問には、「これまでに数回程度」が40.6%と最も多いが、「月に1−2回(22.1%)」、「週に1−2回(15.9%)」に続き、「ほぼ毎日」という人が13.8%にも達し、特定保健用食品に対する関心の高さの一端をうかがい知ることができる。【図7】

【図7】多く購入する特定保健用食品の摂取頻度 (n=964)

【図7】多く購入する特定保健用食品の摂取頻度

(4) 効能への期待感は「まあまあ期待を持っている(44.6%)」と「それほど多くの期待は持っていない(38.5%)」に集中し、期待感としては半々といった状況

特定保健用食品を飲食する際に、効能に対してどのくらいの期待感を持っているかという質問に対しては、「まあまあ期待を持っている」が44.6%と最も高く、「他の食品よりは効果があるだろうと思う」も8.0%ある一方で、「それほど多くの期待は持っていない」も38.5%あり、現時点での期待感は半々といった評価であると言える。【図8】

【図8】効能に対する期待感 (n=964)

【図8】効能に対する期待感

3. 特定保健用食品の継続的摂取の必要性を感じている人は半数近くに達する

(1) 効能表示のうち知っているものは「コレステロールの吸収を抑える(50.5%)」、「体に脂肪がつきにくくする(44.8%)」などが高い

厚生労働省から許可を受けた特定保健用食品の効能表示のうち、知っているものとして「コレステロールの吸収を抑える(50.5%)」、「体に脂肪がつきにくくする(44.8%)」、「おなかの調子を整える(43.8%)」などの割合が多く、比較的自覚症状を早く感じやすい症状に対する意識が高いことがわかる。【図9】

【図9】知っている効能表示 (n=2,168)

【図9】知っている効能表示

(2) 特定保健用食品の制度上の位置づけについては過半数が「あまりよく知らない」

特定保健用食品が、一般的な栄養機能食品や健康食品などと比べて、厚生労働省の定める制度上、何が異なっているかという点については、53.0%が「あまりよく知らない」、20.0%が「まったく知らない」と回答し、メーカーなどのPRによって、特定保健用食品に対する認知度は高まっているものの、具体的な制度上の位置づけについては認識していない消費者が多いことがわかる。【図10】

【図10】特定保健用食品の制度上の違いに対する認識 (n=2,168)

【図10】特定保健用食品の制度上の違いに対する認識

(3) 半数近くが継続的に特定保健用食品を摂取する必要性を感じている

生活習慣病予防の観点から特定保健用食品を継続的に摂取する必要性があると感じている人は、「非常に感じている」が6.9%、「少し感じている」が42.4%と約半数を占めており、効能に対する期待感とほぼ同様の比率で、継続的摂取が健康維持のために効果的であると感じていることがわかる。【図11】

【図11】特定保健用食品の継続的摂取の必要性 (n=2,168)

【図11】特定保健用食品の継続的摂取の必要性

(4) 今後期待する効能としては、多忙な生活から来る疲れなどに対しての要望が高い

「今後どのような効果や機能を持った健康用食品があったら良いか」という自由記述形式の質問に対しては、「体の疲れをとる」、「眼精疲労をとる」、「肩こりをなくす」、「腰痛を解消する」、「ストレスを解消する」といった生活に密着したニーズが多かったほか、「血液をサラサラにする」、「風邪をひきにくくする」といったテレビ番組等でも話題のテーマや、「アレルギーを抑える」、「糖尿病を予防する」、「老化・ボケを予防する」といった現代医学のテーマともいえるものまで様々な要望があった。

半面で、そうした健康用食品に頼らずに毎日の食生活で健康の維持・改善を行うべきだとの意見も多く、今後、補助食品の役割に対する理解を一層深めていくようなPR活動が、市場拡大の要件として求められている。

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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