お知らせ 2020年12月22日
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
NTTコム リサーチ結果 (No.247)
「健康管理」に関する調査結果
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江)が運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」 (*)は、全国20歳以上の男女を対象に、「健康管理」について調査を実施しました。有効回答者数は999名でした。
総括
2020年は、春先から新型コロナウィルスによる感染が拡大し、「感染しない」「感染させない」ために、行動が制限されたり感染予防対策が求められたりするなど、これまでに比べ個人1人1人が感染予防を始めとした健康管理を意識する機会が多くなった年であるといえる。
このような状況を背景として、全国20歳以上の男女を対象に、「自分のことを健康だと思うか」、「自分の健康を管理しているか」という自身の健康に対する意識の度合や健康管理の度合が、食事、運動、睡眠、ストレスなどの健康状態や、健康管理機器の活用状況などと、どのように関係しているかを分析した。
調査を行った有効回答者のうち、「自分のことを健康だと思うか」との質問に、「非常に健康だと思う」「まあまあ健康だと思う」と回答した人は67.7%であり、2/3以上が、自分のことを健康だと思っていることがわかった。また、「日常的に自分の健康を管理しているか」との質問に、「概ね管理している」「時々管理している」と回答した人は70.6%で、回答者全体の7割以上が日常的に自分の健康を管理している。
本調査を通して、ストレスを解消できているかどうかが、自分のことを健康であると思えるかどうかに影響するとの示唆を得た。72.2%の回答者が「ストレスを抱えている」と回答し、45.8%が「ストレスを解消できている」と回答しているが、自分のことを健康だと思う回答者が、自分のことを健康だと思わない回答者に比べ、「ストレスを解消できている」とする割合が顕著に高く、「ストレスを抱えているか」よりも、「ストレスが解消できているかどうか」が健康だと思えるかどうかに関係すると推測される調査結果となった。自身を健康に導くためには、抱えてしまったストレスを解消することがポイントとなりそうだ。
また、本調査では、コロナ禍の影響で感染予防対策としての行動がどのように変化したかを調査している。コロナ禍において、感染予防の観点から様々なシーンにおける健康への配慮に伴い、行動に変化が表れている。店頭での買い物が減り、インターネットでの買物の機会が増えたという結果も得たが、昨今のインターネットでの買物の増加のトレンドに、コロナ禍での外出自粛が拍車をかけたといえそうだ。
調査概要
調査対象 | 「NTTコム リサーチ」登録モニター |
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調査方法 | 非公開型インターネットアンケート |
調査期間 | 令和2年10月29日(木)~11月11日(水) |
有効回答者数 | 999名 |
回答者条件 | 20歳以上の全国男女 |
回答者の属性 | 【性別】 男性:498名、女性:501名 【年代】 20代:196名、30代:195名、40代:206名、50代:202名、60代以上:200名 |
調査結果のポイント
(1) 「自分のことを健康だと思う」と回答した人は、67.7%
調査の中で、「自分のことを健康だと思うか」との質問に、67.7%が、「自分のことを健康だと思う」と回答した。年代別に見てみると、20代の回答者の78.6%が「自分のことを健康だと思う」と回答しており、全体に比較して高い。
(2) 「日常的に、自分の健康を管理している」と回答した人は、70.6%。
「日常的に自分の健康を管理しているか」との質問に、70.6%が、「日常的に、自分の健康を概ねまたは時々管理している」と回答した。60代以上の86.5%の回答者が「管理している」と回答しており、全体に比較して高い。
(3) 「栄養バランスに配慮した食事をとるよう心がけている」と回答した人は67.3%。
栄養バランスに配慮した食事をとるよう「心がけている」と67.3%が回答した。栄養バランスに配慮した食事をとるよう「非常に心がけている」と回答した人が、「自分のことを健康だと思う」と回答した割合は82.9%、「日常的に自分の健康を管理している」と回答した割合は97.6%。「栄養バランスに配慮した食事をとるよう心がけている」人は健康意識が高いといえる。
(4) 「質の良い睡眠がとれている」と回答した人は53.3%。
「『毎日』もしくは『大体』質の良い睡眠がとれている」と全体の53.3%が回答した。
「毎日質の良い睡眠がとれている」と認識している回答者が、「自分のことを健康だと思う」割合は86%、「日常的に自分の健康を管理している」と回答したのは88.3%。「質の良い睡眠がとれている」人は健康に対する意識が高いといえる。
(5) 「ほとんど運動はしない」と回答した人は48.7%。
48.7%が「ほとんど運動はしない」と回答した。ほとんど運動はしないとした回答者のうち「自分のことを健康だと思う」のは59.8%、「日常的に自分の健康を管理している」と回答したのは57.7%。「ほとんど運動はしない」人は健康に対する意識が高くないといえる。
(6) 「日常的な健康管理のための数値を計測する機器を使用している」と回答した人は78.3%。
78.3%が「何等かの日常的な健康管理のための数値を計測する機器を使用している」と回答した。それら機器によって計測した数値を、アプリ等の使用で数値を電子的に記録し変化を管理している回答者が「自分のことを健康だと思う」のは76%、「日常的に自分の健康を管理している」と回答したのは87.2%。「健康管理のための機器を使用し、電子的に数値を管理している人」は健康に対する意識が高いといえる。
(7) 回答者全体の72.2%が「ストレスを抱えている」と回答したが、「ストレスを解消できていると思う」と回答したのは45.8%。
回答者全体の72.2%が「ストレスを抱えている」と回答したが、「ストレスを解消できていると思う」と回答したのは45.8%。 また、「自分のことを非常に健康だと思う」人の72.0%、「まあまあ健康だと思う」人の53.8%が「ストレスを解消できている」と回答している一方で、「あまり健康だと思わない」人の28.4%、「全く健康だと思わない」人の19.3%が「ストレスを解消できている」と回答。「ストレスが解消できているかどうか」が健康だと思えるかどうかに関係するといえる。
調査結果
(1) 「自分のことを健康だと思う」と回答した人は、全回答者の67.7%。
調査の中で、「自分のことを健康だと思うか」との質問に、「非常に健康だと思う」と回答した人は5.7%、「まあまあ健康だと思う」と回答した人は62.0%。回答者全体の2/3以上が、自分のことを健康だと思っている。【図1】
年代別に見てみると、20代の回答者の78.6%が「自分のことを健康だと思う」と回答しており、他の年代に比べ高い水準となっている。30代以上の年代別においては、各年代で65%前後が「自分のことを健康だと思う」と回答しており、自分のことを健康だと思う人の割合の各年代別の差は、あまり見られなかった。【図2】
【図1】自分のことを健康だと思うか(全体) <SA>(対象:全員)
【図2】自分のことを健康だと思うか(年代別) <SA>(対象:全員)
(2) 「日常的に自分の健康を概ねまたは時々管理している」と回答した人は、70.6%。
「日常的に自分の健康を管理しているか」との質問に、「概ね管理している」と回答した人は27.2%、「時々管理している」と回答した人は43.4%。回答者全体の70.6%が、日常的に自分の健康を管理している。【図3】
年代別に見てみると、60代以上の回答者の86.5%が「自分の健康を概ねまたは時々管理している」と回答しており、他の年代に比べて高い水準となっている。【図4】
【図3】日常的な自分の健康管理(全体) <SA>(対象:全員)
【図4】日常的な自分の健康管理(年代別) <SA>(対象:全員)
(3) 58.5%が「朝昼夕食を毎日とる」と回答。「朝食をほとんどとらない」と回答した人は12.5%、「夕食をほとんどとらない」と回答した人は0.8%。
朝昼夕食、それぞれの食事をとる頻度を尋ねたところ、全回答者の58.5%が「朝昼夕食を毎日とる」と回答した。「朝食をほとんどとらない」と回答した人は12.5%、「夕食をほとんどとらない」と回答した人は0.8%だった。3食のうち、夕食は、殆どの人がとることがうかがえる。【図5】
「朝食を毎日とる」と回答した人で、「自分のことを健康だと思う」と回答したのは70.2%、「日常的に自分の健康を管理している」と回答したのは77.1%。朝食を毎日とる人は健康に対する意識が高いといえる。【図6】【図7】
また、朝食をとらない理由として多く見られたのは「時間がない」。少数ではあるが、朝食をとらない理由として、「朝食をとらないことで自分の体調をコントロールしている」という回答も見られた。
【図5】食事をとる頻度について<SA>(対象:全員)
【図6】自分のことを健康だと思うか(朝食をとる頻度別)<SA>(対象:全員)
【図7】日常的な自分の健康管理(朝食をとる頻度別)<SA>(対象:全員)
(4) 67.3%が「栄養バランスに配慮した食事をとるよう心がけている」と回答。
栄養バランスに配慮した食事をとるよう心がけているかどうかについて尋ねたところ、「非常に心がけている」と回答した人は8.2%、「まあまあ心がけている」と回答した人は59.1%。67.3%が「栄養バランスに配慮した食事をとるよう心がけている」と回答していることとなる。【図8】
また、栄養バランスに配慮した食事をとるよう「非常に心がけている」と回答した人が、「自分のことを健康だと思う」と回答した割合は82.9%、「日常的に自分の健康を管理している」と回答した割合は97.6%。食事の栄養バランスの配慮が、自身の健康に対する意識に関係していることがわかる。【図9】【図10】
【図8】栄養バランスに配慮した食事の心がけ <SA>(対象:全員)
【図9】自分のことを健康だと思うか(「栄養バランスに配慮した食事の心がけ」別)<SA>(対象:全員)
【図10】日常的な自分の健康管理(「栄養バランスに配慮した食事の心がけ」別)<SA>(対象:全員)
(5) 53.3%が、質の良い睡眠がとれていると回答。
「『毎日』もしくは『大体』質の良い睡眠がとれている」と全体の53.3%が回答した。【図11】
睡眠の質と「自分のことを健康だと思うか」「日常的に自分の健康を管理しているか」の関係について見てみると、「毎日質の良い睡眠がとれている」と認識している回答者が、「自分のことを健康だと思う」割合は86%、「日常的に自分の健康を管理している」と回答したのは88.3%。質の良い睡眠がとれていると認識する回答者は、健康に対する意識が高い。
また「睡眠の質が良いかどうかわからない」とする回答者のうち、半数以上の60.9%が「日常的に自分の健康を管理している」と回答していることに注目しておきたい。睡眠と健康管理の関係に課題がありそうだ。【図12】【図13】
【図11】睡眠の質 <SA>(対象:全員)
【図12】自分のことを健康だと思うか(「睡眠の質」別)<SA>(対象:全員)
【図13】日常的な自分の健康管理(「睡眠の質」別)<SA>(対象:全員)
(6) 48.7%が、「ほとんど運動はしない」と回答。
「1回あたり30分以上の運動はどのぐらいの頻度で実施しているか」と尋ねたところ、「毎日」と8.8%が回答し、回答者全体の約半数の51.3%が、何らかの運動をしていると回答した。残りの48.7%は、「ほとんど運動はしない」と回答している。【図14】
実施している運動の種類は、「ウォーキング」や「ランニング」など手軽にできる運動が多かったが、コロナ禍を反映してか、自宅で筋トレやヨガなどを実施するという回答も見られた。
運動の頻度と「自分のことを健康だと思うか」「日常的に自分の健康を管理しているか」の関係について見てみると、ほとんど運動はしないとした回答者のうち「自分のことを健康だと思う」のは59.8%、「日常的に自分の健康を管理している」と回答したのは57.7%。運動をほとんどしない人は健康に対する意識が高くないといえる。【図15】【図16】
【図14】1回30分以上の運動をする頻度<SA>(対象:全員)
【図15】自分のことを健康だと思うか(「運動の頻度」別)<SA>(対象:全員)
【図16】日常的な自分の健康管理(「運動の頻度」別)<SA>(対象:全員)
(7) 回答者全体の78.3%が、日常的に健康管理のための数値を計測する機器を使用している。
回答者全体の21.7%が、「日常的に健康管理のための数値を計測する機器を使用していない」と回答し、78.3%が「何等かの機器を使用している」と回答した。最も多かった機器は、体重計の使用(58.9%)。手軽に健康管理のできる機器として普及しているようだ。また、コロナ禍を反映してか、日常的に使用する機器として、体温計、パルスオキシメーターを選択する回答者も見られた。【図17】
それら機器によって計測した数値を、「デジタルまたはアナログで記録している」のは、52.4%。また記録した「数値の変化を管理している」と回答したのは、36.6%。アプリ等の使用で数値を電子的に記録し変化を管理している回答者群の76%が「自分のことを健康だと思う」、87.2%が「日常的に自分の健康を管理している」と回答した。
「健康管理のための機器を使用し、電子的に数値を管理している人」は健康に対する意識が高いといえる。【図18】【図19】【図20】
【図17】日常的に使用している健康管理のための数値を計測する機器<MA>(対象:全員)
【図18】機器により計測した数値の記録とその変化の管理<SA>(対象:機器を使用する回答者)
【図19】自分のことを健康だと思うか(「機器による計測数値の記録と管理」別)
【図20】日常的な自分の健康管理(「機器による計測数値の記録と管理」別)
(8) 回答者全体の72.2%が「ストレスを抱えている」と回答、45.8%が「ストレスを解消できていると思う」と回答。
抱えているストレスについて尋ねたところ、17.9%が「非常にストレスを抱えている」、54.3%が「ある程度のストレスを抱えている」と回答した。回答者全体の72.2%の回答者が「ストレスを抱えている」と回答したこととなる。
「非常に健康であると思う」人の56.1%、「まあまあ健康であると思う」人の68.5%が「ストレスを抱えている」と回答しており、「あまり健康だと思わない」人の82.9%、「全く健康だと思わない」人の76.9%が「ストレスを抱えている」と回答した。
また、ストレスの解消具合について尋ねたところ、「ストレスを解消できている」と回答したのは45.8%であった。自身の健康認識と、健康管理との関係について見てみると、「非常に健康であると思う」人の72.0%、「まあまあ健康であると思う」人の53.8%が「ストレスを解消できている」と回答している一方で、「あまり健康だと思わない」人の28.4%、「全く健康だと思わない」人の19.3%が「ストレスを解消できている」と回答した。「ストレスを解消できている」回答者が、「ストレスを解消していない」回答者に比べ、「自分のことを健康だと思う」とする割合が高い。
「ストレスを抱えているか」よりも、「ストレスが解消できているかどうか」が自分のことを健康であると思えるかどうかの度合の違いに顕著に影響しているといえる。【図21】【図22】【図23】【図24】
さらに、「ストレスを解消できていると思う」と回答した人にストレス解消方法を尋ねたところ、半数以上が、「自宅で休養する、充分な睡眠をとる」、「趣味に没頭する」と回答した。多くの人が取り入れている、手軽で効果的なストレス解消方法だといえる。【図25】
【図21】抱えているストレスの程度<SA>(対象:全員)
【図22】ストレスの解消について<SA>(対象:全員)
【図23】抱えているストレスの程度(「健康認識程度」別)<SA>(対象:全員)
【図24】抱えているストレスの解消具合(「健康認識程度」別)<SA>(対象:全員)
【図25】ストレスを解消できていると思う回答者のストレス解消方法
<MA>(対象:ストレスを解消できていると思うとした回答者)
(9) 9割以上が、コロナ禍の影響で、感染予防対策として、マスク着用、アルコール等による手指の消毒の機会が増えたと回答。
コロナ禍の影響で、感染予防対策としての行動がどのように変化したかを調査したところ、「マスク着用の機会」、「アルコール等による手指の消毒の機会」が増えたと90%以上が回答した。また、店頭での買い物が減ったと回答した人が24.6%だった一方で、インターネットでの買物の機会が増えたと回答した人が27.6%だった。コロナ禍において、感染予防の観点から、様々なシーンにおける健康への配慮に伴い、行動に変化が表れたことがわかる。【図26】
【図26】コロナ禍における感染予防に関する行動変容 <SA>(対象:全員)
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