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第8回 「小学生のインターネット利用に関する調査結果」

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子どものインターネット利用開始時期、低年齢化傾向に

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報道発表資料 平成22年11月18日

NTTレゾナント株式会社

gooリサーチ結果 (No.194)

第8回 「小学生のインターネット利用に関する調査結果」

~有効回答数13,925名!子どものインターネット利用開始時期、低年齢化傾向に~

インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)と小学生向けポータルサイト「キッズgoo」(*2)を提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)は、小学生の子どもを持つ保護者を対象に、小学生のインターネット利用に関するアンケートを実施しました。有効回答数は13,925名でした。

本調査は、平成14年7月に実施した第1回調査「小学生のインターネット利用に関する調査」、平成16年5月に実施した第2回調査以降毎年実施している調査で、今回は第8回調査として、「gooリサーチ」の登録モニターに対し、平成22年10月1日(金)から10月11日(月)にかけて実施しました。

総括

インターネット開始時期のトップは「小学校1年生(21.8%)」、次いで「小学校3年生(18.6%)」となり、首位は昨年と同様の傾向を示した。また、昨年に比べて僅かではあるものの、小学校2年生以下の全ての選択肢において、ポイントが増えている。

小学生がいる家庭の25.8%はフィルタリングサービスを利用しており、特に『子ども1人に1台のパソコンを使っている(38.8%)』や『子どもたち専用のパソコンがあり、複数の子どもたちで1台のパソコンを使っている(36.1%)』など"子ども専用のパソコン"の方が"親と共有のパソコン"に比べてフィルタリングサービスの使用率が高い。

小学生の子どもを持つ親のコミュニティサイトの閲覧状況については『ブログ(52.6%)』『SNS(25.3%)』『ミニブログ/チャット(15.6%)』の順となり、ブログが最も高かった。

一方、投稿(書き込み)者は『SNS(67.0%)』『ミニブログ/チャット(62.9%)』『ブログ(41.1%)』の順となり、ブログは最下位であった。投稿目的の1位については、ブログとSNSは「自分自身の日々の出来事を残すため」だったのに対し、ミニブログ/チャットは「暇つぶしのため」となった。

調査結果のポイント

(1) インターネット利用開始時期、低年齢化傾向に。

インターネット開始時期のトップは「小学校1年生(21.8%)」、次いで「小学校3年生(18.6%)」となり、首位は昨年と同様の傾向を示した。注目すべきは、僅かではあるものの、小学校2年生以下の全ての選択肢において、昨年に比べてポイントが増えている。【図1】

インターネットの利用時間については、「週に30分未満(37.0%)」が最も多く、「週に30分未満-1時間未満(26.1%)」を足すと、6割を超えた。また、パソコン環境別にみると、週に3時間以上の合計が最も高かったのは、『子ども1人に1台のパソコンを使っている(29.1%)』となり、続いて『子どもたち専用のパソコンがあり、複数の子どもたちで1台のパソコンを使っている(22.3%)』、『親と共有のパソコンを使っている(11.3%)』となった。【図2-1】

また、インターネットの閲覧目的については、昨年同様「ゲーム(58.9%)」が最も多く、次いで「検索(趣味・娯楽に関するもの)(52.8%)」「検索(勉強や宿題のため)(51.1%)」の順となった。「ゲーム」については、昨年に比べて僅かに減少の傾向がみられた。【図2-2】

(2) フィルタリングサービスの使用率は、"子ども専用のパソコン"よりも"親と共有のパソコン"が10ポイント以上低い結果に。

フィルタリングサービスを「使っている」家庭は25.8%となり、「知っているけど使っていない」が最も多い57.3%となった。また、パソコン環境別に使用率をみると、『子ども1人に1台のパソコンを使っている(38.8%)』や『子どもたち専用のパソコンがあり、複数の子どもたちで1台のパソコンを使っている(36.1%)』など"子ども専用のパソコン"の方がフィルタリングサービスの使用率が高く、"親と共有のパソコン"は10ポイント以上低い24.4%であった。【図3-1】

また、フィルタリングサービスを利用していない理由の1位は「不適切なページにアクセスしないと思っているので必要ない」が52.2%、2位は「大人が使うときに不便だから」が21.0%となり、過去2回の調査と同様の順位となった。【図3-2】

「インターネットを利用していて危険なことや不快な思いをした」と子どもから相談された経験については、「ある」が3.3%となった。相談内容等について自由記述で回答を求めたところ、「ゲームサイト」や「アダルトサイト」「チャット」「動画サイト」など様々なサイトジャンルが挙がり、トラブルの発生機会が様々なところに潜んでいることが伺えた。【図4】

(3) 子どもが携帯電話・PHSを持つのに適切だと思う時期は「高校1年生」が1位。

子どもが携帯電話・PHSを持つのに適切だと思う時期は、「高校1年生」が最も多く44.5%であった。次いで、「中学校1年生(19.4%)」、「大学生(8.4%)」となった。

親の年代別にみると、若年層ほど『中学生』の割合が高く、20代では中学生以下(「未就学児」~「中学3年生)の合計)が半数を超えた。【図5】

(4) 親のコミュニティサイト閲覧目的の1位は、ブログ「情報収集」、SNS「友人・知人・家族の近況を知るため」、ミニブログ/チャット「暇つぶし」。

小学生の子どもを持つ親のコミュニティサイトの利用状況について尋ねたところ、利用者(=「100%」-「閲覧していない(%)」)は『ブログ(52.6%)』『SNS(25.3%)』『ミニブログ/チャット(15.6%)』となり、最も閲覧している人が多かったのは『ブログ』となった。閲覧目的の1位についてはそれぞれ、ブログは「左記以外の情報収集のため」、SNSは「友人・知人・家族の近況を知るため」、ミニブログ/チャットは「暇つぶしのため」となった。【図7-1】

また、閲覧者に対し投稿(書き込み)状況について尋ねたところ、投稿者(=「100%」-「投稿(書き込み)していない(%)」)は『ブログ(41.1%)』『SNS(67.0%)』『ミニブログ/チャット(62.9%)』となり、最も投稿(書き込み)している人が多かったのは『SNS』になった。投稿目的の1位については、ブログとSNSは「自分自身の日々の出来事を残すため」だったのに対し、ミニブログ/チャットは「暇つぶしのため」となった。【図7-2】

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントが企画・実査・集計を行う、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(8.4万人)、携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター (12.7万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、総計499万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数は2010年10月現在)

(*2)【 キッズgoo 】http://kids.goo.ne.jp/
平成13年7月に開設した「キッズgoo」は、『子ども向けWeb検索サービス』と遊び心をくすぐる『コンテンツ』の提供により"小学生向けポータルサイト"として人気を博しています。
閲覧内容の安全性に配慮し、安全と思われるページのみを表示する、独自のプログラミングによるフィルタリング機能を取り入れたウェブ検索サービスを提供すると共に、ウェブページにふりがな(ルビ)を振って閲覧できる機能を提供するなど、実用性と安全性の両方を兼ね備えています。
また「キッズgoo」では、インターネット自体がプル型の情報収集形態である以上、情報発信および閲覧規制等を強化するのではなく、子どもたちがネットの良いところを有効に利用できるように教育していくなど、子どもたちが利用するインターネットの玄関として安心・安全なサービスの提供を推進しています。

<本調査・gooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 リサーチグループ
(Tel)03-6703-6634、(FAX)03-5476-2582、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 広報担当
(Tel) 03-6703-6250、(E-mail) pr@nttr.co.jp

調査結果について

1. 調査対象 小学生の子どもを持つ保護者
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成22年10月1日(金)~10月11日(月)
4. 有効回答者数 13,925名
5. 回答者の属性 【性別】
男性:45.6% 女性:54.4%

【年代】
20代:1.1% 30代:40.8% 40代:53.2% 50歳以上:4.8%

調査結果データ

(1) 昨年に続き、インターネットの利用開始時期の1位は「小学校1年生」。

【図1】インターネットを利用開始した学年(単一回答)

【図1】インターネットを利用開始した学年(単一回答)

【図2-1】インターネットの利用時間_パソコン環境別(単一回答)

【図2-1】インターネットの利用時間_パソコン環境別(単一回答)

【図2-2】インターネットの利用目的(複数回答)

【図2-2】インターネットの利用目的(複数回答)

(2) フィルタリング機能を使わない理由は「不適切なページにアクセスしないと思っているので、必要ないから」。一方で、ネット上のトラブル発生機会は様々。

【図3-1】フィルタリング機能(サービス)利用状況_パソコン環境別 (単一回答)

【図3-1】フィルタリング機能(サービス)利用状況_パソコン環境別 (単一回答)

【図3-2】フィルタリング機能(サービス)を使っていない理由 (複数回答)

【図3-2】フィルタリング機能(サービス)を使っていない理由 (複数回答)

【図4】「インターネットを利用していて危険なことや不快な思いをした」と
子どもから相談されたこと (n=9884、単一回答) 、具体的な相談内容(一部抜粋)

【図4】「インターネットを利用していて危険なことや不快な思いをした」と子どもから相談されたこと

  • ゲームで、だまされて、ゲームの中でのお金や、アイテムを取られた。
  • チャットの欄に実名を書かれた。
  • YouTubeを見ていたら、急にホラー画面になった
  • 接続してもいないアダルトサイトからの詐欺請求
  • ゲーム攻略の掲示板等で誹謗中傷された
  • アダルトサイトの登録完了の表示
  • 子供向けの題名の動画で、不適切な動画が再生された
  • オンラインゲームの中で仲間はずれにされた
  • 自分が書いたわけではないのに、自分が書いた意見だと思われて批判を受けた
  • オンラインゲームを学校の友達としている時、友達がふざけて、子供のIDを通報した

(3) 子どもが携帯電話・PHSを持つのに適切だと思う時期は「高校1年生」が1位。

【図5】子どもが携帯電話・PHSを持つのに適切だと思う時期_年代別(単一回答)

【図5】子どもが携帯電話・PHSを持つのに適切だと思う時期_年代別(単一回答)

(4) 親のコミュニティサイト閲覧目的の1位は、ブログ「情報収集」、SNS「友人・知人・家族の近況を知るため」、ミニブログ/チャット「暇つぶし」。

【図7-1】小学生の子どもを持つ親のコミュニティサイトの利用状況
各コミュニティサイトの閲覧目的_性別(複数回答)

【図7-1】小学生の子どもを持つ親のコミュニティサイトの利用状況

【図7-2】小学生の子どもを持つ親のコミュニティサイトの利用状況
各コミュニティサイトの投稿目的_性別(複数回答)※閲覧者ベース

【図7-2】小学生の子どもを持つ親のコミュニティサイトの利用状況

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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