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第3回 乳がんに関する2万人女性の意識調査

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乳がんに関心がある女性は8割以上、乳がん検診受診経験者は半数を超える

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報道発表資料 平成19年10月19日

gooリサーチ結果 (No.164)

第3回 乳がんに関する2万人女性の意識調査

~乳がんに関心がある女性は8割以上、乳がん検診受診経験者は半数を超える~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は「gooリサーチ」の女性登録モニター及びポータルサイト「goo」を利用する一般女性を対象に「第3回 乳がんに関する2万人女性の意識調査」を実施しました。有効回答者数は23,670名でした。

前回の「『第2回 乳がんに関する2万人女性の意識調査』調査結果〜30歳代後半を中心とした子育て世代主婦層の乳がん検診認知と受診機会の拡大に期待〜」(2006年10月27日発表)は、下記を参照ください。
http://research.goo.ne.jp/database/data/000366/

総括

3度目となった2007年度の調査でも、乳がんについての関心がある女性は8割を超えています。その一方で、20人に1人がかかる病気であることや、30歳以上の女性の死亡原因のトップであるという実態についての理解はまだ2割前後と2005年、2006年度の調査と同様の結果となりました。

また、乳がん検診を受診したことがある人の割合が、初めて半数を超えました。特に、自己検診を行ったことがある人が昨年の調査結果から比べて12.9%増えており、定期的な検診が必要であるという認識が次第に高まってきています。その一方で、乳がん検診を受けない理由のトップは依然として「現在に乳房に異常が見られないから」であり、2位の「検診を受ける機会がない」、3位の「費用が高そう」と合わせて過去2年間での調査結果と同じ結果となりました。

さらに、エコーやマンモグラフィ検診の受診率があまり伸びない理由について細かく検証したところ、乳がん検診を受けたことがない人が「費用はいくらぐらいなのか」、「どれぐらいの時間がかかるのか」といった基本情報をあまり知らず、実際に受けた人の感想と乖離しています。また、一般的に乳腺科・乳腺外科の存在が知られていないことも受診の妨げになっていると考えられ、更なる情報発信が必要であることがわかりました。マンモグラフィ検診に関しては、「痛そう」「痛かった」という意見が多く見られますが、最新の検診機器の導入や、受診日の柔軟な選択により今後改善の余地があると思われます。

ライフスタイルによって望まれる乳がん検診のスタイルも違うことが浮き彫りとなっています。自己負担費用の軽減はもとより、場所や時間の指定が柔軟にできること、休暇をとりやすいことなど、検診の重要性をわかっていても受診が難しい女性への受診機会拡大が求められています。

2007年度 調査結果のポイント

(1) 乳がんに関心がある女性は8割以上だが、いつでもかかる可能性が高い病気であるという意識は低い。

乳がんについて関心があると答えた女性は86.1%、そして将来かかったら怖い病気1位は、乳がんで85.4%と、過去2年の調査(2005年、2006年とも1位)と同様、乳がんを重大な病気と認識している女性の割合は高い。しかし、「日本人女性の20人に1人がかかる」ことや「30〜64歳の女性の死亡原因のトップである」ことについて知っている人の割合は2割前後と昨年度調査とほとんど変らず、身近な病気であるという認識がまだ低い。

(2) 乳がん検診未経験者の割合が半数を切り、特に自己検診を経験している女性の割合が増えた。

乳がん検診を全く受けたことがない人の割合が、昨年の54%から今年度は、44.3%と10%近く減少し、乳がん検診受検経験者は増加しているといえる。特に自己検診を行った人が25.2%から38.1%と1割以上増えている。
また、「早期発見であれば9割以上が治る」ことを知っている人が、昨年より10.4%増え62.5%に、また「自分で発見できる病気である」ことを知っている人が約5%増え67.9%になっている。

乳がん検診の方法として自己検診を知っているかという問いについては、知っていると答えた人は昨年の調査に比べ、約6%増えており、知っていても実践したことがなかった人も含め、早期発見・自己検診の重要性がようやく浸透し始めている。
その一方で、自己検診を行ったことがある人の中でも定期的には行っていないと答えた人が42.8%いることから、月1回の自己検診の必要性の認識までには至っていないと考えられる。

(3) 検診を受けない理由の1位は「現在乳房に異常が見られないから」

乳がん検診を受けない理由は「現在乳房に異常が見られないから」と回答した人が、56.0%とトップで、次いで「検診をする機会がないから」の39.5%、3位に「検診費用が高そうだから」30.2%が続き、過去2年間の調査の際のトップ3と変らない状況である。手で触れてもわからないがんが存在し、その早期発見が大切であるということや、エコーやマンモグラフィ検診によって自身ではわからないがんが発見される可能性が高いという認識を今後更に高めていく必要がある。

(4) 「乳腺科・乳腺外科」の認知度が低く6割以上がどのようなところかを知らない。

乳がんという病気に対して最も適切な受診科である「乳腺科・乳腺外科」を知っているかという回答に対し、「聞いたことはあるがどのようなところか知らない」「知らない」と答えた人が6割以上いることがわかった。
また、乳房にしこりなどの異常を見つけ、病院に行くことになった場合、何科を受診するかという問いに対し、「乳腺科・乳腺外科」と答えた人は全体の3割強にとどまっている。さらに、乳がん検診をどこで受けてよいかわからないと回答している人も15.1%おり、「乳腺科・乳腺外科」の認知度がまだまだ低いことが読み取れる。

(5) 乳がん検診にかかる費用と時間などに想像と現実とのギャップがある。

乳がん検診を1度も受けたことがない人の検診のイメージを聞くと、「費用が負担になりそう」(マンモグラフィ 52.8%、エコー 48.5%)「時間がかかりそう」(マンモグラフィ 21.4%、エコー 21.4%)という声が多かった。しかし、実際に受診した人の感想では、「費用が高かった」(マンモグラフィ 15.4%、エコー 9.6%)、「時間がかかった」(マンモグラフィ 11.8%、エコー 9.6%)共に、検診を受けていない人が持つイメージの割合を大きく下回っている。乳がん検診をいつ・どのような形で受けられるか、受診費用はいくらであるかといった基本の情報の認知向上が検診受診率向上につながる可能性があるといえる。

(6) 女性医師・スタッフの有無の情報が受診促進のカギ

実際に乳がん検診を受けた人の感想の中で、「恥ずかしかった」という意見が、視触診では 47.3%、エコー受診者の25.8%、マンモグラフィ受診者は24.3%と高い割合で見られた。
どのような環境であれば乳がん検診を「受けやすい」「受けに行こう」と感じるかという設問でも、「医療スタッフが女性であること」が、54.6%と半数以上の女性があげている。
また、乳がんに関する情報で知りたい項目では「検査を受ける病院に女性医師がいるか」について(42.6%)であった。

乳房というデリケートな箇所の検診内容であるため、女性医師・スタッフにかかりたいと考える女性が多い。女性医師・スタッフの存在が、継続的、定期的な乳がん検診受診の拡大と、未受診者の割合を減らすことにつながる可能性がある。

(7) より乳がん検診を受けやすくするために、ライフスタイルにあった検診機会を増やすことが重要

どのような環境であれば乳がん検診を「受けやすい」または「受けに行こう」と思うかという質問では専業主婦/パート(全体の35.3%)・アルバイト(全体の18.7%)の女性の7割が「費用が安いこと」と回答している。
また、「住まいの近くで受けられること」という回答が5〜6割、「時間がかからないこと」が4割であった。
一方、会社員(全体の28.9%)の女性の回答では「費用がかからないこと」も半数以上が挙げているが、その他にも、「時間帯や期間を選ばないこと」が5割弱、「検診のための休暇が取りやすいこと」「職場の近くでうけられること」がそれぞれ2割以上、「職場などの検診メニューにセットされていること」と答えている人が4割であった。

積極的な乳がん検診の受診に向けては、女性のライフスタイルによって検診に求められる条件が異なることがわかった。全ての女性にとって費用の軽減は最大のポイントであるが、仕事を持つ女性にとっては、職場の検診とセットで受けられることや、休暇がとりやすいこと、フルタイムで働いていない女性は、居住地域での検診メニューの多様化により乳がん検診に行く機会が増えると思われる。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(7.1万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(4.6万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、168万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH19年10月現在)

<gooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<本調査に関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 経営企画部・広報グループ
(Tel) 03-3277-0003、(Fax) 03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

本資料は、「厚生労働記者会」「厚生日比谷クラブ」「総務省記者クラブ」「情報通信記者会」「NTTコーポレートニューズルーム」に配布しております。

調査概要

1. 調査対象 gooリサーチモニター、「goo」を利用の一般女性
2. 調査方法 公開型アンケート
3. 調査期間 平成19年9月3日(月)〜平成19年9月10日(月)
4. 有効回答者数 23,670名
  【年代別構成】
19歳以下1.9%、20-24歳 7.3%、25-29歳 16.2%、30-34歳 23.6%、35-39歳 19.9%、40-44歳 13.7%、45-49歳 8.4%、50-54歳4.3%、55-59歳 3.0%、60歳以上 1.8%

【職業別構成】
公務員2.4%、経営者・役員0.6%、会社員28.9%、自営業2.9%、 自由業1.7%、専業主婦35.3%、パート・アルバイト18.7%、学生5.0%、 その他4.5%

【結婚率】
64.9%

【出産経験率】
51.5%

調査結果データ

1.乳がんに関心がある女性は8割以上だが、いつでもかかる可能性が高い病気であるという意識は低い。

(1) 乳がんについて8割以上の女性が関心を持っている

8割以上の人が、乳がんに関心を持っており、そのうちの32.5%は強く興味を持っていると答えている。

【図1】乳がんへの関心 N=23,760

【図1】乳がんへの関心のグラフ

(2) 将来かかったら怖い、再発したら怖いと思う病気のトップは「乳がん」

将来かかったら怖いと思う病気のトップ3は、女性に特有のがんが占めている。1位が「乳がん」、2位「子宮がん」、3位「卵巣がん」と、過去2年の調査と全く同様の結果であった。

【図2】将来かかったら怖いと思う病気 N=23,760 ※複数回答

【図2】将来かかったら怖いと思う病気のグラフ

(3) 乳がんが身近な病気であるという認識は高まっておらず、2割程度にとどまる。

「日本人女性の20人に1人以上がかかる」(本年度調査で30人から20人に人数を変更)、「30〜64歳の女性のがん患者の死亡原因のトップである」ことについて知っている人の割合は、過去2年間の調査結果と同様、2割程度にとどまっている。

【図3】乳がんについて知っている情報 ※複数回答
2005年:N=21,106 2006年:N=22,030 2007年:N=23,670

【図3】乳がんについて知っている情報のグラフ

2.乳がん検診未経験者の割合が半数を切り、特に自己検診を経験している女性の割合が増えた。

(1) 乳がん未経験の割合が初めて半数を切る。

乳がん検診を全く受けたことがない人の割合が、昨年の54%から今年度は、44.3%と10%近く減少し、乳がん検診受診経験者は増加している。さらに、エコー、マンモグラフィとも検診率は増加しているが、特に自己検診を行った人が25.2%から38.1%と1割以上増えている。

ちなみに、今年度の年齢別の回答結果では、「どれも受けたことがない」と回答した人は、30代前半では50.4%であるが、乳がんにかかる人が増えるといわれる30代後半では38.0%、そして2年に1度のマンモグラフィと視触診が原則とされる40代以上では22%以下である。

【図4】実際に受けたことがある乳がん検診 ※複数回答
2005年:N=21,106 2006年:N=22,030 2007年:N=23,670

【図4】実際に受けたことがある乳がん検診のグラフ

(2) 早期発見・自己検診の重要性が認識され始めている。

【図3】で示したとおり、今年度の調査結果では、「早期発見であれば95%が治る」ことについて知っている人が、昨年よりも10%以上ポイントが上がっている。さらに、【図5】にあるように、視触診の他の検診方法についても認知度が上がってきている。

2年前に行った第1回の調査から知っていると答えた人が自己検診は7.2%、マンモグラフィは18%、エコーは5.6%といずれの検診方法についても増えていることから、早期発見・自己検診の重要性がようやく浸透し始めているといえる。

【図5】知っている検診方法 
2005年:N=21,106 2006年:22,030 2007年:N=23,760 ※複数回答

【図5】知っている検診方法のグラフ

(3) 自己検診を行っている人が増えているが、定期的に行っていない人が半数弱である。

自己検診は、月1回など時期を決めて定期的に行うことが重要であるが、自己検診を行ったことがある人の中で、定期的に行っていないと回答した人が42.8%存在した。

【図6】自己検診をどれぐらいの頻度で行っているか N=8,726

【図6】自己検診をどれぐらいの頻度で行っているかのグラフ

3.検診を受けない理由の1位は「現在乳房に異常が見られないから」。

乳がん検診を受けない理由のトップ3は、過去2年間の調査と同様で、トップは、「現在乳房に異常が見られないから」で56.0%。次いで「検診をする機会がないから」の39.5%、「検診費用が高そうだから」30.2%が続いた。

【図7】乳がん検診を受けない理由 N=23,760 ※複数回答

【図7】乳がん検診を受けない理由のグラフ

4.「乳腺科・乳腺外科」の認知度が低く6割以上がどのようなところかを知らない。

(1) 「乳腺科・乳腺外科」がどのようなところか知らない人が6割以上存在する。

乳腺科・乳腺外科を知っているかという回答に対し、「聞いたことはあるがどのようなところか知らない」「知らない」と答えた人が合わせて62.0%であった。

【図8】 「乳腺科・乳腺外科」を知っているか N=23,760

【図8】「乳腺科・乳腺外科」を知っているかのグラフ

(2) 乳房の異常を感じたときに行くのは「乳腺科・乳腺外科」と答えた人は全体の3割強。

乳房にしこりなどの異常を見つけ、病院に行くことになった場合、何科を受診するかという問いに対し、「乳腺科・乳腺外科」と答えた人は33.2%であるのに対し、「婦人科」と「産婦人科」が合わせて56.1%に上った。さらに、【図7】で示した乳がん検診を受けない理由のうち、どこで受けてよいかわからないと回答している人も15.1%おり、「乳腺科・乳腺外科」の認知度がまだまだ低いことが読み取れる。

【図9】乳房に異常を見つけたら何科を受診するか N=23,760

【図9】乳房に異常を見つけたら何科を受診するかのグラフ

5.乳がん検診にかかる費用と時間に想像と現実とのギャップがある。

(1) 乳がん検診未体験者は、費用が負担になりそう、時間がかかりそうと考える。

乳がん検診を受けたことがない人の各検診へのイメージは、「費用が負担になりそう」(マンモグラフィ 52.8%、エコー 48.5%)「時間がかかりそう」(マンモグラフィ 21.4%、エコー 21.4%)という声が多く見られた。

【図10】検診未経験者の検診へのイメージ ※複数回答
視触診未受診者:N=8,348 エコー未受診者:N=8,852 マンモグラフィ未受診者:N=14,646

【図10】検診未経験者の検診へのイメージのグラフ

(2) 実際に検診を受診した人は、費用や時間の問題よりも痛みや羞恥心を挙げている

実際に受診した人の感想では、「費用が高かった」(マンモグラフィ 15.4%、エコー 9.6%)、「時間がかかった」(マンモグラフィ 11.8%、エコー 9.8%)共に、検診を受けていない人が持つイメージの割合を大きく下回っている。実際に受診してみると「時間」や「費用」の問題よりも、検診時の「痛み」や「羞恥心」を挙げている人が多い。前掲の【図10】で示したように、乳がん検診をまだ受けたことがない人が検診に持つイメージに、「恥ずかしい」という思いがある(視触診 59.3%、エコー 24.3%、マンモグラフィ 26.8%)。また、【図11】のように、実際に受診した人が「恥ずかしかった」と答えている割合も高い(視触診 47.3%、エコー 25.8%、マンモグラフィ 24.3%)。

乳がん検診を受けない理由の自由記述回答にも、自分の胸にコンプレックスを持っていて人に見られたくないという回答が見られた。また、マンモグラフィ検診を実際に受診した人のうち67.2%が「痛かった」と回答しているが、最新機器の導入や、受診時期のタイミングによる痛みを軽減できるように、受診日をできるだけ柔軟に選べるようにすることにより今後改善の余地がある。

【図11】検診体験者の感想 ※複数回答
視触診受診者:N=8,307 エコー受診者:N=5,204 マンモグラフィ受診者:N=5642

【図11】検診体験者の感想のグラフ

6.女性医師・スタッフの有無の情報が受診促進のカギ。

前述したように、乳がん検診を「恥ずかしい」と思っている女性が多いことに加え、どのような環境であれば乳がん検診を「受けやすい」「受けに行こう」と感じるかという設問に、「医療スタッフが女性であること」を半数以上の女性があげている。また、乳がんに関する情報で知りたい項目で「検査を受ける病院に女性医師がいるか」について(42.6%)であったことからも、検診を受診する際にできれば女性の医師やスタッフにかかりたいと考える女性は多いことがわかる。

【図12】どのような環境であれば検診を受けやすいか N=23,537 ※複数回答

【図12】どのような環境であれば検診を受けやすいかのグラフ

【図13】乳がんについて知りたい情報 N=23,537 ※複数回答

【図13】乳がんについて知りたい情報のグラフ

7.より乳がん検診を受けやすくするために、ライフスタイルにあった検診機会を増やすことが重要。

【図12】で挙げたどのような環境であれば乳がん検診を「受けやすい」または「受けに行こう」と思うかという質問では専業主婦及びパート・アルバイト(それぞれ全体の回答者のうちの35.3%,18.7%)の女性の7割以上が「費用が安いこと」と回答している。また、「住まいの近くで受けられること」という回答が5〜6割、「時間がかからないこと」が4割であった。

一方、会社員(全体の28.9%)の女性の回答でも「費用がかからないこと」を半数以上が挙げているが、その他にも、「時間帯や期間を選ばないこと」が5割弱、「検診のための休暇が取りやすいこと」「職場の近くで受けられること」がそれぞれ2割以上、「職場などの検診メニューにセットされていること」と答えている人が4割であった。

乳がん検診受診者を増やすためには、自己負担費用の軽減は最大のポイントであるが、そのほかにも女性のライフスタイルに合わせて時間帯や場所の選択肢、休暇の取得制度などのサービスの充実を合わせて考えていくことが重要である。

【図14】どのような環境であれば乳がん検診を受けやすいか(職業別)
専業主婦:N=8,315 パート・アルバイト:N=4,411 会社員:N=6,804

【図14】どのような環境であれば乳がん検診を受けやすいか(職業別)のグラフ

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

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