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ブロードバンドに関するニーズ調査結果

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3割強が2年後の光ファイバーサービス移行を予定し、利用してみたい分野の7割以上は音楽・映画

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ブロードバンドに関するニーズ調査結果

~3割強が2年後の光ファイバーサービス移行を予定し、
利用してみたい分野の7割以上は音楽・映画!~

株式会社エヌ・ティ・ティ エックス(東京都千代田区大手町1−6−1、代表取締役社長 池田 茂)と、株式会社三菱総合研究所(東京都千代田区大手町2-3-6、取締役社長 谷野 剛)は、2001年5月2日から5月18日まで、2社が共同で運営するインターネット・アンケート・サイト「gooリサーチ」の一般参加型調査として「ブロードバンドに関するニーズ調査」を実施しました。有効回答者数16,285名でした。

調査概要

1. 実施方法 gooリサーチ・ホームページ上での公開型インターネット・アンケート
http://research.goo.ne.jp/
2. 実施時期 2001年5月2日〜2001年5月18日
3. 有効回答者数 16,285名

調査結果のポイント

(1) 回答者属性

今回のアンケート回答者の内訳を属性分布で見ると、年齢では30代が43.3%を占め最も多く、次いで20代の30.8%、40代の17.5%の順で構成されている。

次いで男女比を見ると、男性51%、女性49.%と男女ほぼ半々の構成である。

職業分布では、会社員の割合が44.4%と最も多く、次いで、専業主婦の19%の比重が高い。

総じて、20代から40代の社会人主体の回答者構成になり、アンケートの主題であるブロードバンド利用及び見込みユーザー層中心の回答になったものと想定される。

年代のグラフ

性別のグラフ

職業のグラフ

(2) インターネット利用環境

1) 自宅におけるインターネット接続回線

自宅での主なインターネット接続回線は、加入電話が37.7%と最も高く、次いで高いのは、フレッツISDN22.8%、ISDN(非フレッツ)16.1%、CATV14.9%の順である。

自宅におけるインターネット接続回線のグラフ

2)インターネット接続に関する不満点

現状のインターネット接続に対する不満点としては、接続・通信料金の高さ及び画面の切り替わりやデータを読み込むスピードに対する通信インフラに対する不満が約6割を占める。

インターネット接続に関する不満点のグラフ

(3) 現在の接続回線からブロードバンドネットワークへの移行予定

1) ブロードバンドネットワークへの移行予定(1年後予定)

1年後のインターネット利用予定接続回線別にみると、ADSL28.5%と最も高く、次いでCATVが19.4%と比重が高い。

性別で見ると、男性におけるADSLの1年後の利用予定が34.3%を占める。

年代別では、10歳未満及び10代は標本数の不足により対象外として、年代が上に行くほど、ADSLへの移行予定が高い。

職業別では、会社員、会社役員、団体職員によるADSLへの移行予定が高いが、専業主婦のADSL移行ニーズは他と比較すると低い。

現在の接続回線別における1年後の利用予定回線をみると、加入電話利用者においては、30.2%のADSL利用予定者が占めており、フレッツISDN利用者については、35%のADSL利用予定者で占めている。なお、ADSL利用者については、他の接続回線への移行予定の比率は高くはないが、FTTHへの利用予定が、他の利用者と比較して高いのが特徴的である。

1年後の利用予定インターネット接続回線(性別)

1年後の利用予定インターネット接続回線(性別)のグラフ

1年後の利用予定インターネット接続回線(年代別)

1年後の利用予定インターネット接続回線(年代別)のグラフ

1年後の利用予定インターネット接続回線(職業別)

1年後の利用予定インターネット接続回線(職業別)のグラフ

1年後における利用予定のインターネット接続回線(現在の接続回線別)

1年後における利用予定のインターネット接続回線(現在の接続回線別)のグラフ

2) ブロードバンドネットワークへの移行予定(2年後予定)

全体でみると、光ファイバーサービスが33.1%と最も高く、次いでADSLが22.3%と比重が高い。

性別でみると、男性における光ファイバーサービスの利用予定が43.4%と非常に高く、女性と比較すると約2倍の数値となっている。

年代別では、年代が高くなるにつれて、FTTHを2年後の利用予定接続回線とする割合が増えており、50代で41.9%と最も高い。

職業別では、会社役員、自営業等、会社員の光ファイバーサービスの利用予定者の割合が高い。

現在の接続回線ユーザ別における2年後の利用予定回線をみてみると、ADSLユーザの光ファイバーサービスへの利用予定者が約70%と最も高い。

2年後における利用予定のインターネット接続回線(性別)

2年後における利用予定のインターネット接続回線(性別)のグラフ

2年後における利用予定のインターネット接続回線(職業別)

2年後における利用予定のインターネット接続回線(職業別)のグラフ

2年後における利用予定のインターネット接続回線(現在の接続回線別)

2年後における利用予定のインターネット接続回線(現在の接続回線別)のグラフ

(4) ブロードバンドネットワークに対する値頃感(プロバイダー接続料金、通信料金含む)

値頃感については、男女問わず、3000円未満、5000円未満の回答が多い。

年代別でみても、偏差は見受けられず、3000円、5000円の回答が突出している。

ブロードバンドに対する値ごろ感(性別)

ブロードバンドに対する値ごろ感(性別)のグラフ

ブロードバンドに対する値ごろ感(年代別)

ブロードバンドに対する値ごろ感(年代別)のグラフ

(5) ブロードバンドに期待する利用効果

性別での偏差は見受けられず、男女ともに通信費の定額化(より安価で)について8割以上、短時間による高速かつ大量の映像通信について、7割以上を占める。

現在の利用接続回線ユーザ別に、ブロードバンドに期待する利用効果をみると、加入電話、ISDN(非フレッツ)利用者は、通信費の定額化に期待する利用効果が約9割と高い。

また、短時間での映像通信に対する利用効果については各接続回線ともに、約7割以上を占める。

ADSLユーザの約3割が、クオリティ高いコンテンツ提供を望んでおり、他の回線と比較すると占める割合が高い。

インターネット利用経験年数別でみると、経験年数が上がるにつれて、常時接続でのつなぎっぱなし及びクオリティ高いコンテンツ提供に期待する利用効果の割合が微増ではあるが、高くなっている。

通信費の定額化(より安価)については、経験年数に関係なく、約8割以上を占める。

ブロードバンドに期待する利用効果

ブロードバンドに期待する利用効果のグラフ

ブロードバンドに期待する利用効果(現在の接続回線別)

ブロードバンドに期待する利用効果(現在の接続回線別)のグラフ

ブロードバンドに期待する利用効果(インターネット利用経験年数)

ブロードバンドに期待する利用効果(インターネット利用経験年数)のグラフ

(6) ブロードバンドインターネットにおける利用意向ジャンル

ブロードバンドインターネットで利用してみたい分野については、半数以上が、音楽・映画、趣味・カルチャーと回答している。特に音楽・映画については、回答者の約7割以上が回答している。

性別でみると、男性はニュース、ビジネス、スポーツ、ゲームのニーズが高く、女性では、ゲーム、ショッピング、日常の連絡のニーズが高い。

年代別でみると、年代が高くなるにつれて、ビジネス、ニュース、健康・医療、趣味・カルチャーが強くなる。

逆に、ゲームについては、年代が低い方がニーズは強い。

教育、家事・育児については、当該年代が必要とする部分に高いニーズを示している。

職業別でみると、サラリーマンは、ビジネス、ニュースの関心が高い。逆に専業主婦及びパート・アルバイトは、他のカテゴリーと異なる傾向をしめしており、家事・育児への関心が際立って高い。

現在の接続回線ユーザ別では、ADSLユーザは、ビジネス、ニュース、音楽・映画への関心が他のカテゴリーより高くなっている。CATVユーザには、他のカテゴリーと異なる点は見受けられない。

1年後の利用予定回線別では、FTTHへの利用予定者における、ビジネス、ニュース、音楽・映画への関心が他のカテゴリーより高くなっている。

ブロードバンドにおける利用意向分野

ブロードバンドにおける利用意向分野のグラフ

ブロードバンドにおける利用意向分野(年代)

ブロードバンドにおける利用意向分野(年代)のグラフ

ブロードバンドにおける利用意向分野(現在のインターネット接続回線別)

ブロードバンドにおける利用意向分野(現在のインターネット接続回線別)のグラフ

ブロードバンドにおける利用意向分野(1年後における利用予定の接続回線別)

ブロードバンドにおける利用意向分野(1年後における利用予定の接続回線別)のグラフ

(7) ブロードバンドでの利用用途

利用したい用途については、半数以上が音楽配信を回答しており、30%以上を占めるのが、在宅勤務、テレビ電話、ショッピング、ビデオメール、ネットでの行政手続きとなっており、ブロードバンドインターネットをイメージしたものが比較的多い。

性別でみると、男性は、在宅勤務、ビデオオンデマンド、テレビ電話への関心が高く、ビジネスシーンをイメージしたものと考えられる。

女性については、在宅勤務、遠隔教育・遠隔レッスンへの関心が男性より高い。また、ビデオオンデマンドに対する関心は、男性と比較して極端に低い。

年代別でみると、在宅勤務への関心が高いのは25〜34歳までのカテゴリーであり、年代が高くなるにつれて、その関心は低くなる。

遠隔医療とネットでの行政手続きについては、年代が高くなるにしたがい関心が高くなる傾向がある。

ネットワークゲームについては若い年代の関心が高いが、ショッピングは、各年代で関心が高い。

年収別でみると、年収が高くなるに従い、防犯モニタリングおよびビデオ・オン・デマンドへの関心が高くなる傾向がある。

現在の接続回線ユ−ザ別でみると、ADSLユーザのビデオ・オン・デマンドの関心が極めて高い。

また、どの用途においても、ADSLユーザ及びFTTHユーザは高い関心を示す傾向がある。

ブロードバンドでの利用用途(性別)

ブロードバンドでの利用用途(性別)のグラフ

ブロードバンドでの利用用途(年代)

ブロードバンドでの利用用途(年代)のグラフ

ブロードバンドでの利用用途(年収別)

ブロードバンドでの利用用途(年収別)のグラフ

ブロードバンドでの利用用途(利用接続回線別)

ブロードバンドでの利用用途(利用接続回線別)のグラフ

(8) ブロードバンド利用意向ジャンルにおける有料・無料の是非

各ジャンルにおける有料・無料の是非については、有料でも利用するという回答は極めて低い。最も高いジャンルでもセキュリティの約9%である。インターネットの世界は、基本的には無料というイメージが色濃く反映されている。

教育、音楽・映画、セキュリティなど、高付加価値のイメージがあるジャンルについては、内容によっては、有料でもよいとする回答が多い。現時点においてインターネットで提供されている分野については、無料という回答が多い。

コンテンツとしては、音楽・映画と同等のものとして考えられる分野のスポーツについては、無料という回答が多い。

各分野における有料無料の是非

各分野における有料無料の是非のグラフ

(9) ブロードバンド社会の到来について

全体では、ブロードバンド社会の到来に賛成している「非常に望ましい」・「望ましい」との回答が約85%であり、賛成派が多い。

「非常に望ましくない」、「望ましくない」は、1%にも満たない。

性別でみると、男性の割合は多く90%となっている。女性では、「どちらとも言えない」が20%であり、賛成は70%強に多少、減少する。女性の中立派が多少あるものの、ブロードバンド社会への移行については、圧倒的に肯定されているものと思われる。

ブロードバンド社会の到来についてのグラフ

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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