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「子どものゲーム利用」に関する調査

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8割の子どもが普段ゲームを行い、ゲーム機は「一家に一台」から「一人に一台」へ

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報道発表資料 平成19年9月18日

gooリサーチ結果 (No.160)

「子どものゲーム利用」に関する調査

~8割の子どもが普段ゲームを行い、ゲーム機は「一家に一台」から「一人に一台」へ~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、小学生向けポータルサイト「キッズgoo」(*2)上において、小学生を対象に、ゲームに関する調査を実施しました。有効回答者数は1,165名でした。

本調査は、「gooリサーチ」として、小学生を調査対象とした第3回目の調査となり、国内最大級の子ども向けポータルサイト「キッズgoo」上で平成19年6月25日(月)から7月13日(金)にかけて実施しました。

なお、gooリサーチでは、今後も「キッズgoo」上で小学生を対象とした調査を実施する予定で、今秋に調査メニューとしての商品化を予定しております。前回の調査は、下記をご参照ください。

第一回「小学生の放課後の過ごし方に関する調査〜約3分の2の子どもが、週に2日以上、塾や習い事に通っている〜」(2007年2月28日発表)
URL:http://research.goo.ne.jp/database/data/000434/

第二回「こどものスポーツに関する調査〜小学生の約6割が体を動かす習い事を実践、男女ともに一番人気は「水泳」〜」(2007年7月24日発表)
URL:http://research.goo.ne.jp/database/data/000519/

総括

今回の調査結果より、8割の子どもが普段ゲームを「やっている」と答えており、そのうち約99%の子どもは自分の家でゲームをやっていることがわかりました。また、所有台数で最も多いのは「5台以上ある」(34.4%)で、「複数(2台以上)もっている家庭」が8割以上という結果から「一家に一台」から「一人に一台」という傾向が伺えます。

家でゲームをするのに、家族と決めたルールの第一位は「ゲームをする時間の長さ」(45.9%)が挙げられ、その他「ゲームをするための条件(例:宿題を終わらせてから/お手伝いをしてから)」「公園には持っていかない」「兄弟(妹と弟)を優先してやる」などルールのもとゲーム利用を許可する家庭がある一方、第二位は「特にルールはない」(34.6%)という結果になりました。

自分の家でゲームをする時に「ひとりでする」と答えた子どもが7割と最も多く、一人っ子の増加、地域の友だちとの交流の希薄化といった子どもたちを取りまく環境が垣間見える結果となりました。

また、約1割の子どもは「以前はやっていたけど今はやっていない」と答えた。現在ゲームをやっていない子どもの、ゲームをやらない理由の第一位は「ゲームをする時間がないから」(36.5%)が挙げられ、現代の小学生の多忙さが垣間見える結果となりました。

調査結果のポイント

(1) 約8割の子どもが普段ゲームを行い、所有台数の第一位は「5台以上ある」

普段のゲーム利用状況について、8割の子どもが「やっている」と回答し、そのうち約99%の子どもは家でゲームをやっていることがわった。また、そのうち「複数(2台以上)もっている家庭」が8割以上で「一家に一台」から「個人に一台」の傾向が伺える。よくやるゲームの種類は「携帯型ゲーム(Nintendo DS/PSP など)」が第一位(68.8%)となり、コンパクトな携帯型ゲームの登場が、台数普及に影響を及ぼしていることが示唆される。

(2) 家族と決めたルールの第一位は「ゲームをする時間の長さ」。一方で3人に1人は「特にルールはない」と回答

家でゲームをするのに、家族と決めたルールとして「ゲームをする時間の長さ」(45.9%)、「ゲームをするための条件(例:宿題を終わらせてから/お手伝いをしてから)」(30.7%)、「ゲームをする時間帯」(19.5%)などが選ばれ、ルールのもとゲーム利用を許可する家庭がある一方、「特にルールはない」という回答が第二位(34.6%)に挙げられた。

ゲーム利用にあたりルールの第一位に選ばれた「ゲームの利用時間」については、女子に比べて男子の方が長時間している現状がわかり、学校がない日においては3人に1人の男子が「3時間以上」ゲームをしているという結果になった。

(3) 家でゲームをする時に「ひとりでする」子どもは7割と最も多い

自分の家でゲームをする時に「ひとりでする」と答えた子どもは7割と最も多く、一人っ子の増加、地域の友だちとの交流の希薄化といった子どもたちを取りまく環境が垣間見える結果となった。また、よくやるゲームは圧倒的な差をつけて「Nintendo DS」が最も多く、携帯型ゲーム機の普及も、ゲームを「ひとりでする」要因の一つと考えられる。

(4) 約1割の子どもは「以前はやっていたけど今はやっていない」と回答。ゲームをやらない理由の第一位は「ゲームをする時間がないから」

また、約1割の子どもは「以前はやっていたけど今はやっていない」と答えた。現在ゲームをやっていない子どもの、ゲームをやらない理由として「ゲームをする時間がないから」(36.5%)がもっとも多く挙げられた。2006年11月に実施した第1回目調査『小学生の放課後の過ごし方に関する調査』における「約3分の2の子どもが、週に2日以上塾や習い事に通っている」という調査結果も合わせて、一部に多忙な小学生がいる現状を裏付ける結果となった。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(6.7万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(4.3万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、149万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH19年7月現在)

(*2)【 キッズgoo 】 http://kids.goo.ne.jp/
平成13年7月に開設した「キッズgoo」は、『子ども向けWeb検索サービス』と遊び心をくすぐる『コンテンツ』の提供により"小学生向けポータルサイト"として人気を博しています。
閲覧内容の安全性に配慮し、安全と思われるページのみを表示する、独自のプログラミングによるフィルタリング機能を取り入れたウェブ検索サービスを提供すると共に、ウェブページにふりがな(ルビ)を振って閲覧できる機能を提供するなど、実用性と安全性の両方を兼ね備えています。
また「キッズgoo」では、インターネット自体がプル型の情報収集形態である以上、情報発信および閲覧規制等を強化するのではなく、子どもたちがネットの良いところを有効に利用できるように教育していくなど、子どもたちが利用するインターネットの玄関として安心・安全なサービスの提供を推進しています。

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチグループ
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp
株式会社三菱総合研究所 経営企画部広報グループ
(Tel) 03-3277-0003、(Fax) 03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 小学校1年生から6年生
2. 調査方法 「キッズgoo」上での公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成19年6月25日(月)〜7月13日(金)
4. 有効回答者数 1,165名
5. 回答者の属性 【性別】
男性:40.0% 女性:60.0%

【学年】
1年生:3.4% 2年生:5.0% 3年生:9.9% 4年生:20.3% 5年生:26.9% 6年生:34.6%

調査結果データ

1. 約8割の子どもが普段ゲームをやっていると回答。ゲームをする子供の99%が自分の家でゲームをやっており、所有台数の第一位は「5台以上ある」

(1) 約8割の子どもが普段ゲームをやっていると回答。やる場所の第一位は「自分の家」

回答した子どもの8割が「普段ゲームをやっている」と回答した。【図1】また、ゲームをする場所として挙げられたのは「自分の家」が94.9%と最も多い。【図2】

【図1】ゲームの利用収状況(n=1,165)

【図1】ゲームの利用収状況のグラフ

【図2】ゲームをする場所(n=932 複数回答)

【図2】ゲームをする場所のグラフ

(2) ゲーム機の所有台数の第一位は「5台以上ある」

ゲームをすると回答した子どもの、ゲーム機の所有台数の第一位は「5台以上ある」(34.4%)となり、「複数(2台以上)もっている家庭」が8割以上という結果から「一家に一台」から「一人に一台」の傾向が伺える。【図3】

【図3】自宅のゲーム機保有数(n=932)

【図3】自宅のゲーム機保有数のグラフ

(3) よくやるゲームの種類の第一位は「携帯型ゲーム」。よくやるゲーム機は第二位の「ゲームボーイアドバンス」に2倍の差を付けて、「Nintendo DS」が第一位

よくやるゲームの種類の第一位は「携帯型ゲーム」(68.8%)、次いで第二位は「パソコン上で一人で遊ぶゲーム」(67.8%)、第三位の「テレビにつないで遊ぶゲーム」は第二位よりも20ポイント低い(47.5%)という結果になった。【図4】

さらによくやるゲーム機で「携帯型ゲーム」「テレビにつないで遊ぶゲーム」を選んだ子どもに、ゲーム機の種類について聞いたところ、「Nintendo DS」(82.2%)が圧倒的な差で第一位に選ばれた。次いで「ゲームボーイアドバンス」(39.8%)、「プレイステーション(プレイステーション2・3も含む)」(37.4%)と続く。【図5】

【図4】よくやるゲームの種類(n=932 複数回答)

【図4】よくやるゲームの種類のグラフ

【図5】よくやるゲーム機の種類(n=764 複数回答)

【図5】よくやるゲーム機の種類のグラフ

(4) 好きなゲームは男女ともに「冒険・戦いなどのロールプレイングゲーム」「キャラクターを育てるゲーム」が上位を占める

好きなゲームの種類について尋ねたたところ、男子は「冒険・戦いなどのロールプレイングゲーム」(71.9%)、女子は「キャラクターを育てるゲーム」(72.8%)が第一位に選ばれた。【図6】

【図6】好きなゲームの種類(男女別)(n=932 複数回答)

【図6】好きなゲームの種類(男女別)のグラフ

2. 家族と決めたルールの第一位は「ゲームをする時間の長さ」。一方で3人に1人は「特にルールはない」と回答。男子のゲーム利用時間は女子に比べて長く、学校がない日の利用時間第一位は「3時間以上」

(1) 家族と決めたルールの第一位は「ゲームをする時間の長さ」

家でゲームをするのに家族とルールを決めているか尋ねたところ、第一位は「ゲームをする時間の長さ」(45.9%)が選ばれた。【図7】また、自由回答でルールを尋ねたところ、様々なルールが挙げられた。【表1】

【図7】好きなゲームの種類(男女別)(n=932 複数回答)

【図7】好きなゲームの種類(男女別)のグラフ

【表1】ゲームをする際の家族とのルール(「その他」自由記述回答)

  ・ 友達も兄弟もみんなで順番に交代しながらやる
  ・ 兄弟(妹と弟)を優先してやる
  ・ 親に一回一回許可をもらう
  ・ 公園には持っていかない
  ・ パソコンなどのゲームはやるまえに親に内容をみてもらってからやる
  ・ 勝手にゲームソフトを買ったり、勝手に登録しない
  ・ 日曜日など曜日を決める

(2) 男子のゲーム利用時間は女子に比べて長く、学校がない日の利用時間の第一位は「3時間以上」

ゲーム利用にあたり第一位に選ばれた「ゲーム利用時間」については、学校がある日・ない日ともに、女子に比べて男子の方が長時間を選択した子どもが多く、ゲーム利用において男女の差が最も顕著に表れた。学校がない日の利用時間の第一位は「3時間以上」(30.0%)。【図8】【図9】

【図8】学校がある日のゲーム利用時間(男女別)(n=932)

【図8】学校がある日のゲーム利用時間(男女別)のグラフ

【図9】学校がない日のゲーム利用時間(男女別)(n=932)

【図9】学校がない日のゲーム利用時間(男女別)のグラフ

3. 自分の家でゲームをする時も「ひとりでする」と答えた子どもが7割と最も多い

(1) 自分の家でゲームをする時も「ひとりでする」と答えた子どもが7割

ゲームをする場所別に誰とするか尋ねたところ、「自分の家」で「ひとりでする」と答えたこどもが最も多かった。一人っ子の増加、地域の友だちとの交流の希薄化といった子どもたちを取りまく環境が垣間見える結果となった。【図10】また、よくやるゲームで圧倒的な差をつけて第一位に選ばれた「Nintendo DS」(82.2%)などの携帯型ゲーム機の普及も、ゲームを「ひとりでやる」要因の一つと考えられる。【図5】

【図10】自分の家でゲームをする時の相手(n=884)

【図10】自分の家でゲームをする時の相手のグラフ

4. ゲームをやらない理由の第一位は「ゲームをする時間がないから」

(1) やらない理由の第一位は「ゲームをする時間がないから」

約1割の子どもは「以前はやっていたけど今はやっていない」と回答した。【図1】また、現在ゲームをやっていない子どもの、ゲームをやらないその理由の第一位は「ゲームをする時間がないから」(36.5%)が挙がった。【図11】11月に実施した第1回目調査『小学生の放課後の過ごし方に関する調査』で判明した「約3分の2の子どもが、週に2日以上塾や習い事に通っている」という調査結果も合わせて、一部に多忙な小学生がいる現状を裏付ける結果となった。

また、自由回答でその他のやらない理由を尋ねたところ、健康に気遣うコメントも挙げられた。

【図11】ゲームをやらない理由(n=233)

【図11】ゲームをやらない理由のグラフ

【表2】ゲームをやらない理由(「その他」自由記述回答)

  ・ 目が悪くなるから
  ・ もっているけど飽きた、つまらない
  ・ いっぱいあってどれをやればいいかわからないから
  ・ 学校から帰ってくると疲れるからゲームをやる場合ではない

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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