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「ワンセグ利用意向」に関する調査結果

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利用意向は約6割、各社の販促活動によっては今年後半以降の購入動向が注目される

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報道発表資料 平成18年8月24日

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

gooリサーチ結果 (No.131)

「ワンセグ利用意向」に関する調査結果

~利用意向は約6割、各社の販促活動によっては今年後半以降の購入動向が注目される~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、「gooリサーチ」登録モニターを対象に「ワンセグ利用意向」に関する調査を実施しました。

ワンセグ対応携帯を実際に使用している人は3.4%ですが、今後使いたいと考える人は全体の約6割にのぼっています。しかしながら、現実に購入したいと考えている時期については、年内での購入意向を示した人は全体の2割強で、携帯電話事業者やメーカーによる販促活動によっては、今年後半から来年にかけての購入動向が注目されます。

総括

有効回答者2,176名のうち、ワンセグを既に利用しているもしくは今後利用したいと思っている人が合わせて60.6%に上り、関心の高まりが示されました。その理由として、電車等での移動中にもテレビを見たいと考えている人が最も多いことに加えて、ワンセグの映像、音声の品質が良いことも挙げられています。また、災害時の情報収集手段として期待が高いことも分かりました。

ワンセグを利用することによる携帯電話利用への影響としては、7割強の人が、利用時間が増えると考えています。そのうち、携帯電話での電話やメールの利用時間はほぼ変わらないと考える一方で、Webサイトへのアクセスが増えるだろうと考えている人が4割近くに達しており、ワンセグの普及が、携帯電話向けコンテンツ市場の成長に寄与することが期待できる結果となりました。

一方、ワンセグ対応携帯電話の購入意向については、年内いっぱいは見送りたいとする回答者が8割近くに上りますが、携帯電話事業者やメーカーによる販促活動によっては、今年後半から来年にかけての購入動向が注目されます。

調査結果のポイント

(1) ワンセグ対応の携帯電話の保有者は3.4%、今後購入したいと考えている人は57.2%。

ワンセグ対応携帯電話の保有(購入)意向は、現在既に保有している人と合わせて全体の6割超と高い保有意向がみられた。利用目的としては、電車等での移動中や外出先においてテレビを見たいという回答が78.9%で最も多かった。ワンセグの映像や音声の良さを理由として挙げる人も29.6%に上り、品質の高さがニーズを顕在化させている側面がうかがえる。また、非常時・災害時の情報収集手段として考えている人も40%近くに上り、災害時の対応への危機感が表れる結果ともなった。

(2) ワンセグの使用により、携帯からのWebサイトへのアクセスは増加、ゲームやポータブルオーディオ機器の利用、読書などの利用時間は減少する。

ワンセグ対応の携帯電話を利用することにより、携帯電話の総利用時間が増加すると回答している人は73.9%に上った。また、ワンセグ対応の携帯電話を利用することでWebサイト利用が増加するとの回答が37.3%に上っており、相乗効果が見込まれる結果となっている。逆に、利用時間が減少するとの回答が比較的多かったのは、携帯電話でのゲーム(19.6%)、iPodなどポータブルオーディオ機器(17.4%)、新聞・雑誌・本などの読書(21.0%)、自宅でのテレビ視聴(19.7%)などとなった。

(3) ワンセグで視聴したいのは、ニュース、ドラマ・映画、スポーツが上位。

ワンセグで見たいと思う番組としてはニュースがトップとなった(77.1%)。これに、ドラマ、映画(46.3%)、スポーツ(44.9%)が続いている。男女別では、ともにニュースがトップであることは変わらないが、男性ではスポーツ(54.9%)、女性ではドラマ(57.2%)がそれぞれ次に多かった。世代別では、20代以上はいずれもニュースが最も多いが、10代はドラマ(61.5%)という回答が最も多くなった。

(4) ワンセグの購入時期は来年以降と考えている人が約8割。

ワンセグ対応携帯電話の保有意向は約6割と高いが、実際購入する時期については、2006年中に購入すると考えている人は21.6%で、現時点では様子を見ようといった消費者の心理が表れた結果といえる。一方で、今後ボーナス商戦など携帯電話事業者やメーカーによる販促活動も予想され、その影響が注目される。また、必要な機能としては、長時間視聴が可能(69.8%)、テレビ視聴中に携帯電話、メールが使用できる(66.3%)との回答が多いことから、快適なテレビ視聴と携帯電話の機能を共に重視していることが明らかになった。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(5.6万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.5万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.1万人)を含め、88万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH18年8月現在)

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチグループ
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp

株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ
(Tel)03-3277-0003、 (Fax)03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成18年7月20日(木)〜平成18年7月23日(日)
4. 有効回答者数 2,176名
5. 回答者の属性 【性別】
男性50.0%、女性50.0%

【年齢層】
19歳以下19.8%、20歳代20.0%、30歳代19.9%、40歳代20.2%、50歳代15.6%、60歳代3.8%、70歳以上0.8%

調査結果データ

1.ワンセグ対応の携帯電話保有者は3.4%で、利用意向者は57.2%と高い関心。また、最もニーズが高い利用目的は「移動中のテレビ視聴」が約8割。

(1) 保有(購入)意向は約6割

ワンセグ対応携帯電話を現在保有している人は3.4%であった。一方、今は使用していないが今後購入したいと考えている人は57.2%となっており、約6割の人がワンセグ対応の携帯電話の保有(購入)意向があることが分かる。【図1】

【図1】ワンセグ携帯の購入意向 (n=2,176)

【図1】ワンセグ携帯の購入意向のグラフ

(2) 移動中のテレビ視聴へのニーズが8割

ワンセグ対応携帯電話を使用したい理由について尋ねたところ、電車等での移動中や外出先においてテレビを見たいとの回答が78.9%で、最も多かった。ワンセグのテレビの映像や音声の良さを理由とする人も29.6%に上り、ワンセグの品質特性がニーズを顕在化させている側面もうかがえる。これ以外に、非常時・災害時の情報収集手段として考えている人も40%近くに上り、災害への備えも意識していることが分かる結果となった。特に女性に、災害時の対応手段として利用を考える人の割合が高いのが特徴的である。【図2】【図2-2】

【図2】ワンセグ対応携帯電話の使用目的 (n=1,319)

【図2】ワンセグ対応携帯電話の使用目的のグラフ

【図2-2】男女別 (n=1,319)

【図2-2】男女別のグラフ

(3) ワンセグ対応携帯電話の利用シーンは、年齢が高くなるにつれ外出先の割合が高い

ワンセグ対応携帯電話の一般的な利用シーンとしては、外出先が最も多く(70.0%)、電車などの移動時間中(57.9%)がこれに続いた。【図3】

【図3】ワンセグ対応携帯電話の利用シーン (n=1,319)

【図3】ワンセグ対応携帯電話の利用シーンのグラフ

これを世代別に見ると、年齢層が上がるにしたがって電車などでの移動時間中の利用の割合が下がり、外出先での利用の割合が上がる傾向が見られる。同じ自宅外での利用ではあるが、利用シーンについては世代間で意識が異なることが良く分かる。【図3-2】

【図3-2】世代別 (n=1,319)

【図3-2】世代別のグラフ

2.ワンセグ利用に伴い、携帯電話の総利用時間が増えると回答した人が7割超と多く、特に携帯電話からのWebサイトアクセスの利用時間の増加が見込まれる。

(1) 携帯電話の総利用時間は増加

ワンセグ対応携帯電話を利用することにより、携帯電話の利用時間が増加すると回答している人が73.9%となった。また、男女別では女性の方が携帯電話の利用時間が増えると答えた人が多くなった。【図4】

【図4】ワンセグ利用に伴う携帯電話利用時間の変化(男女別) (n=1,319)

【図4】ワンセグ利用に伴う携帯電話利用時間の変化(男女別)のグラフ

(2) 携帯電話からのWebサイトへのアクセスは増加

これに合わせて、携帯電話でのWebサイト利用が増加するとの回答が37.3%に上っており、相乗効果が見込まれる結果となっている。こちらも男女別で見ると、女性の方が増加すると回答した人が多かった。【図5】

【図5】携帯電話からのWebサイトアクセス時間の変化(男女別) (n=1,319)

【図5】携帯電話からのWebサイトアクセス時間の変化(男女別)のグラフ

(3) 携帯電話のゲーム、iPodなどのポータブルオーディオ機器の利用時間、読書時間は減少

その反面利用時間が減少するとの回答が比較的多かったのは、携帯電話でのゲーム(19.6%)、iPodなどポータブルオーディオ機器(17.4%)、新聞・雑誌・本などの読書(21.0%)、自宅でのテレビ視聴(19.7%)などとなった。【図6-1、6-2、6-3、6-4】

【図6-1】携帯電話でのゲーム利用時間の変化 (n=1,319)

【図6-1】携帯電話でのゲーム利用時間の変化のグラフ

【図6-2】iPodなどのポータブルオーディオ機器の利用時間の変化 (n=1,319)

【図6-2】iPodなどのポータブルオーディオ機器の利用時間の変化のグラフ

【図6-3】新聞・雑誌・本など読書時間の変化 (n=1,319)

【図6-3】新聞・雑誌・本など読書時間の変化のグラフ

【図6-4】自宅の普通のテレビの視聴時間の変化 (n=1,319)

【図6-4】自宅の普通のテレビの視聴時間の変化のグラフ

3.ワンセグで視聴したいコンテンツはニュースが圧倒的多数

ワンセグで見たいと思っている番組としては、ニュースがトップとなった(77.1%)。これに、ドラマ、映画(46.3%)、スポーツ(44.9%)が続いている。【図7】

【図7】ワンセグで視聴したいコンテンツ (n=1,319)

【図7】ワンセグで視聴したいコンテンツのグラフ

男女別でみると、ニュースがトップであることには変わりないが、男性ではスポーツ(54.9%)、女性ではドラマ(57.2%)がそれぞれ次に多かった。世代別では、20代以上はいずれもニュースが最も多いが、10代はドラマ(61.5%)という回答が最も多くなった。【図7-2 7-3】

【図7-2】男女別 (n=1,319)

【図7-2】男女別のグラフ

【図7-3】世代別 (n=1,319)

【図7-3】世代別のグラフ

4.現時点でワンセグ対応携帯電話を年内に購入する意向があるのは約2割で、期待する機能は長時間のテレビ視聴と携帯電話機能の両立

(1) 現時点で、年内にワンセグ対応携帯電話を購入する意向があるのは約2割。

ワンセグ対応携帯電話の保有(購入)意向は約6割と高いが、そのうち実際に購入する時期について、2006年中に購入すると考えている人は21.6%に留まっている。しかし、冬のボーナス商戦期を控えており、携帯電話事業者やメーカーによる販促活動の影響によっては、今年後半から来年にかけての購入動向が注目される。【図8】

【図8】ワンセグ購入のタイミング (n=1,245)

【図8】ワンセグ購入のタイミングのグラフ

(2) ワンセグ対応携帯でも、携帯電話としての機能との両立が最優先

ワンセグ携帯に必要な機能としては、長時間視聴が可能(69.8%)、テレビ視聴中に携帯電話、メールが使用できる(66.3%)と回答した人が多く、携帯電話機能との両立を最重視していることが分かった。【図9】

【図9】ワンセグ対応携帯に必要な機能 (n=1,319)

【図9】ワンセグ対応携帯に必要な機能のグラフ

(3) ワンセグ対応携帯電話を利用しない理由

一方、ワンセグ対応携帯電話を利用したいと思わない人も、全体の39.4%に上っているが(図1)、その主な理由としては、携帯電話でテレビを見たいと思わない(76.0%)であった。その後には、バッテリーがもたなくて電話するときに困りそう(35.8%)、お金がかかりそう(30.2%)が続いた。【図10】

【図10】ワンセグ携帯を利用しない理由 (n=857)

【図10】ワンセグ携帯を利用しない理由のグラフ

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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