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一般生活者における外食の実態に関する調査結果

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景気回復により外食にかける金額も2年前と比較して高額化

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報道発表資料 平成18年4月13日

gooリサーチ結果 (No.111)

一般生活者における外食の実態に関する調査結果

~景気回復により外食にかける金額も2年前と比較して高額化~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗 克行)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、「gooリサーチ」登録モニターを対象に「外食」に関する調査を実施しました。

有効回答者数2,195名のうち約9割が月1回以上は外食をしており、そのうち約76%が普段行きつけの店を持っています。祝い事など特別なシチュエーションで年1回以上「特別な外食」をしている人は、9割以上おり、特別な外食の際には過去に行ったことのある店を選ぶ傾向が強いことが明らかになりました。行きつけの店を選ぶ第一のポイントは料理ですが、消費者は普段での利用と特別な外食とで店を使い分ける傾向があります。

また、外食にかける金額は2年前と比べて上昇傾向にあり、景気の回復の影響が考えられます。今後は、消費者のニーズをきちんとつかみ、それぞれのシチュエーションに合わせた効果的なサービスを提供することが外食産業におけるリピーター確保の鍵になることが想定されます。

総括

今回の調査結果により、回答者の約9割が月1回以上は外食をしており、そのうち76.5%が普段行きつけの店を持っています。また、ほとんどの人が年1回以上は祝い事など特別なシチュエーションで外食をしており、特別な外食の際には過去に行ったことのある店を選ぶ傾向があります。なお、行きつけの店を選ぶ際のポイントとしては料理という回答が8割を超えており、普段の行きつけの店としては、料理の次に価格や利便性を求める声が、特別な外食で行きつけになる条件としては料理の次に雰囲気やサービスを重視する声が多く、ポイントカードや割引が必ずしも効果的ではないことがうかがえます。

景気の回復の影響からか、外食にかける金額は2年前と比べて上昇傾向にある一方、消費者は普段と特別なシチュエーションとで飲食店を使い分けしていることから、今後のリピーターの確保にはそれぞれのケースに合わせた効果的なサービスの提供が必要であることが分かります。

調査結果のポイント

(1) 昼食を外で食べる場合1000円未満が9割以上だが、2年前より高額化した人が約3割。

主な昼食の形態として、自宅・自宅弁当派が合計で約6割にものぼり、外食派は約1割となっている。昼食を外で食べる場合の平均価格帯は700〜999円が最も多く、1000円未満が約9割に及ぶが、2年前との比較では約3割の人が高額化したと回答している。

(2) 夕食を外で食べる場合の平均価格帯は1000円台が中心。2年前より高額化した人の割合は4割以上。

主な夕食の形態として、自宅派は約9割におよび外食派は3%程度。夕食を外で食べる場合の平均価格帯は1000円代が約4割を占めており1000円を中心に上下に分布。夕食時の外食にかける金額は2年前と比べて上昇しておりその傾向は昼食より顕著である。

(3) 普段外食をする頻度は月数回程度が約3割と最も多く、その76%が行きつけの店をもつ。普段利用の店としてリピーターになる条件は料理、価格、場所の順。

普段外食をする頻度は月数回程度という割合が約3割と最も多く、次いで週1回が21.2%、週2〜3回が16.5%となっている。普段行きつけの店は1〜4軒が約半数を占めており最も多く、76.5%が少なくとも1軒以上行きつけの店を持っている。行きつけの店の条件は料理が80.9%、価格が78.3%、場所が69.2%で、サービスより価格や利便性を重視している。

(4) 年1回以上は日常と異なる特別な外食をし、店選びの際に以前行ったことのある店を選ぶケースが多い。リピーターになる条件は料理、雰囲気・接客、価格の順。

特別なシチュエーションで外食をする頻度は年4〜5回が27.2%で最も多く、次いで年2〜3回程度が25.5%、月1回程度が22.5%を占める。特別な外食の際には、過去に行ったことのある店を選ぶ割合が4割を超える。主な店選びの方法については、インターネットのレストラン情報に頼る割合も13.6%と新聞・雑誌・テレビの5.9%を上回る。また、リピーターになる条件としては利便性や割引の有無より雰囲気・接客を重視している。

※ここで言う「特別な外食」とは、日常の外食とは違い、特別な場面で外食をすることをさします。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(5.3万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.3万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(1.8万人)を含め、68万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH18年4月現在)

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチグループ
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp

株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ
(Tel)03-3277-0003、 (Fax)03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成18年1月30日(月)〜平成18年2月1日(水)
4. 有効回答者数 2,195名
5. 回答者の属性 【年齢】
10代18.1%、20代17.5%、30代19.8%、40代21.5%、50代17.0%、60代4.6%、70代以上1.6%

【性別】
男性48.6%、女性51.4%

調査結果データ

1.昼食の実態について

昼食は自宅派・自宅の弁当派が合計で約6割、外食派は約1割程度にとどまっている。外食派の昼食代の主流は700〜999円で、1000円未満が約9割を占めており、2年前と比較して価格帯はわずかに上昇傾向。

(1) 昼食の形態

昼食は「自宅で食べる」(36.5%)、「自宅で作った弁当を食べる」(22.8%)があわせて約6割にのぼる。コンビニ弁当、会社の食堂、外食などはいずれも約10%程度だった。【図1】

【図1】昼食の形態(n=2,195)

【図1】昼食の形態のグラフ

(2) 昼食を外で食べる際の価格水準

外食する場合の平均的な昼食の価格水準としては、700〜999円が56.1%を占めており、主流となっている。500〜699円も26.8%。1000円以上の昼食を通常とっている回答者は、全体の9%程度にとどまった。【図2】

【図2】昼食を外で食べる場合の価格水準(n=228)

【図2】昼食を外で食べる場合の価格水準のグラフ

(3) 2年前と比較した昼食を外で食べる場合の価格水準

昼食を外で食べるという回答者に、1回にかける金額は2年前と比べてどう変化したか尋ねたところ、「変わらない」という回答が54.4%と過半数を占めている。次いで「少し高くなった」という答えが25.9%、「大幅に高くなった」人も4.0%を占めており、景気の回復により経済的に余裕が出てきて昼食代にも反映されていることがうかがえる。【図3】

【図3】昼食の価格水準の2年前との比較(n=228)

【図3】昼食の価格水準の2年前との比較のグラフ

2.夕食の実態について

夕食は自宅派が大半。外食派が普段の夕食にかける平均価格水準は1000円を中心として上下に分布、2年前と比較すると、昼食以上に上昇傾向。

(1) 夕食の形態

夕食は「自宅で食べる」が約90%にのぼり、その他はいずれも3%以下の低い割合となっている。【図4】

【図4】夕食の形態(n=2,195)

【図4】夕食の形態のグラフ

(2) 夕食の価格水準

夕食を外で食べる場合の平均的な価格水準としては、1000〜1999円が42.0%を占め主流となっている。次いで700〜999円が30.4%、700円未満が約14.5%を占めており、1000円未満の低価格帯が約半数に及ぶ。一方、2000円以上の高価格帯の割合も約12%に及んでいる。【図5】

【図5】夕食の価格水準(n=69)

【図5】夕食の価格水準のグラフ

(3) 2年前との比較

夕食を外で食べるという回答者に1回にかける金額は2年前と比べてどう変化したか尋ねたところ、「変わらない」という回答が42.0%を占めているものの、「少し高くなった」が30.43%、「大幅に高くなった」も10.1%におよび、昼食と比べてもその金額の上昇傾向がはっきり表れた結果となった。一方「少し安くなった」という回答も14.5%と一定割合の比率で存在することから、夕食を外で食べる際の価格帯が2極分化の傾向にあることが明らかになった。【図6】

【図6】夕食の価格水準の2年前との比較(n=69)

【図6】夕食の価格水準の2年前との比較のグラフ

3.普段の外食について

普段外食をする頻度は月数回程度、行きつけの店は1〜4軒という割合が最も多い。行きつけの店を持っている割合は約8割で、リピーターになるための条件は料理がポイント。

(1) 外食の頻度

普段外食する頻度は月数回程度という割合が全体の28.2%と最も多く、次いで週1回程度が21.2%、週2〜3回が16.5%、月1回程度が14.0%、ほとんど毎日が8.3%と続き、毎月何らかの形で外食する人が大半を占めることが明らかになった。【図7】

【図7】普段の外食頻度(n=2,195)

【図7】普段の外食頻度のグラフ

(2) 「行きつけの店」の軒数

外食するという回答者に行きつけの店の軒数を尋ねたところ、1〜4軒という回答者の割合が約半数を占めており最も多い。一方、行きつけのお店がないという割合も約24%を占める。【図8】

【図8】行きつけの店の軒数(n=1,938)

【図8】行きつけの店の軒数のグラフ

(3) 「行きつけの店」の条件

1度行ったお店が「行きつけの店」になる条件について尋ねたところ、「料理のおいしさ」と「リーズナブルな価格」という回答がそれぞれ約8割にのぼり、その2つが必須条件であることが明らかになった。次いで、地理的条件が約7割でこれらに次ぐ条件となっている。

また、店員の態度や親しみやすさという回答が約4割、インテリア等お店の雰囲気という回答も約2割にのぼり、ポイントカード・割引等よりソフト面の条件を重視する声が多いことが明らかとなった。【図9】

【図9】「行きつけの店」の条件(n=1,482)

【図9】「行きつけの店」の条件のグラフ

(4) 「行きたくなくなる店」の条件

1度行ったお店について2度と行きたいと思わないと感じる条件について尋ねたところ、「料理がおいしくなかった」という回答が約9割を占めており、次いで「接客態度の悪さ」が約8割、「注文したものが出されるのが遅かった」「常連客ばかり大切にしていた」という回答も比較的多いことから、料理のみならず顧客サービスについての不満がリピーター確保の機会を逃す可能性が高いことを物語っている。【図10】

【図10】「行きたくなくなる店」の条件(n=1,482)

【図10】「行きたくなくなる店」の条件のグラフ

4.「特別な外食」について

日常とは違う「特別な外食」は年4〜5回が最も多く、割引より料理の評価によってリピート率が高い。

(1) 特別な外食の頻度

日常とは違い特別な場面で外食する頻度について尋ねたところ、年4〜5回程度が27.2%、と最も多い。【図11】

【図11】「特別な外食」の頻度(n=2,195)

【図11】「特別な外食」の頻度のグラフ

(2) 店の選び方

特別な場面で外食する場合の店の選び方として、過去に行ったことのある店を選ぶという回答者が全体の4割以上を占めており、特別な外食の際のリピート率の高さが明らかになった。また、口コミ情報も2割以上を占めており次いで高く、自分や周囲の人が実際に行ったことのある店が、店選びに作用していることがうかがえる。一方、インターネットのレストラン情報を参考にするという意見も口コミについで多く、新聞・雑誌・テレビによる情報を上回る。【図12】

【図12】「特別な外食」の際の店の選び方(n=2,195)

【図12】「特別な外食」の際の店の選び方のグラフ

(3) お店選びにおける割引有無の影響

特別な外食の際に割引の有無がお店選びに及ぼす影響について尋ねたところ、影響しないという回答が合計で57.0%と過半数を占める。また、割引のあるお店しか選ばないという回答は2%弱にすぎないことから、特別な外食の際には割引の有無以外の条件でお店を選択することが明らかとなった。【図13】

【図13】「特別な外食」のお店選択における割引の有無の影響(n=2,195)

【図13】「特別な外食」のお店選択における割引の有無の影響のグラフ

(4) 「行きつけの店」にする条件

特別な外食の際に行った店を行きつけの店にするポイントについて尋ねたところ、料理の味という回答が81.5%、雰囲気やサービスが62.0%、価格が50.0%という結果になり、普段用の外食の店とは異なり、価格や利便性より、雰囲気・サービスを重視する傾向にある。【図14】

【図14】「特別な外食」で行きつけの店にする条件(n=2,195)

【図14】「特別な外食」で行きつけの店にする条件のグラフ

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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