「iPhone」に関する調査のアイキャッチ

「iPhone」に関する調査

自主調査 伝える ダウンロード

NTTドコモ「iPhone」の購入意向者は、他キャリアからの乗り換えも含めて1割

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

報道発表資料 2013年9月19日

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

gooリサーチ結果 (No.217)

「iPhone」に関する調査結果

~NTTドコモ「iPhone」の購入意向者は、他キャリアからの乗り換えも含めて1割~

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江)が運営するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」(*)は、登録モニターのうち、10代~60代以上の全国男女を対象に、NTTドコモから発売が決定した「iPhone」について調査を実施しました。有効回答者数は1,765名でした。

なお、本調査を実施した時点では、まだプランや端末価格などの詳細が発表になっていません。

総括

2013年9月11日、アップル社のiPhone新機種発表イベントで、NTTドコモが「iPhone」の販売を取り扱うと発表があり、いよいよ国内主要携帯キャリア全てから「iPhone」が販売されることとなりました。これまでもNTTドコモから「iPhone」の販売を望むユーザーの声は多く耳にしましたが、実際の発表を受けて、購入を検討する人がどのくらいいるのか、他キャリアからの乗り換えはあるのか、スマートフォンの普及は加速するのか調査を実施しました。

結果は、NTTドコモの「iPhone」購入意向者は他キャリアからの乗り換えも含めて1割。現NTTドコモユーザーの購入意向が最も高く、約2割が購入意向を示しました。

これを機会に従来型の携帯電話(以降、ガラケーと称する)利用者のスマートフォンへの切り替えが進むのではないかという予想を裏切り、すでにスマートフォンを利用しているユーザーの購入意向が約2割であるのに対し、ガラケーユーザーの購入意向は1割にとどまりました。ガラケーのほうが使いやすいといった声もあることから、ガラケーに対する根強い人気がうかがえるとともに、「iPhone」の発売は、ガラケーからスマホへの移行を加速させるインパクトはなく、むしろAndroidのシェアへの脅威になるかもしれません。

世界的にはAndroidのシェアが高く8割と言われている中で、NTTドコモの「iPhone」参入により、国内のスマートフォン市場がどう変わっていくのか、今後に注目が集まっています。

調査結果のポイント

(1) スマホ利用者とガラケー利用者の割合は半数ずつ。20代男女でiPhoneユーザーが多い。

現在のスマホ利用者は、Android・iPhone合わせて47.6%、ガラケー利用者は47.2%で半数ずつ。若年層になるほどスマホ利用者の割合が増加し、高齢層になるほどガラケー利用者の割合が増加する。

(2) NTTドコモ「iPhone」購入意向者は、他社からの乗り換え意向者も含め、全体の12.5%。

iPhone購入意向者は全体の12.5%。保有携帯種別による購入意向は、Androidスマホユーザーでは20.3%が、iPhoneユーザーでは10.2%が、ガラケーユーザーでは11.2%。キャリア別では、NTTドコモユーザーの21.0%、auユーザーの5.4%、SoftBankユーザーの8.2%が購入意向を示した。

(3) 購入意向者のうち、「NTTドコモからiPhoneが発売されるのを待っていた」人が54.5%。

購入意向がある人の理由のトップは「NTTドコモからiPhoneが発売されるのを待っていたから」で54.5%。この機会にスマホに切り替えたいガラケーユーザーが30.4%。

(4) 2ヶ月以内に購入予定者が34.3%。半年以内を含めると61.5%。

購入意向がある人のうち「すぐにでも購入したい」人が9.8%、2ヵ月以内に購入したい人が23.5%、半年後くらいに購入した人が27.2%。購入意向者のうち6割が今後半年以内に購入に踏み切ることが予想される。

(5) 購入するつもりがない人は現在利用している端末やキャリアに満足している。

購入するつもりがない理由の上位は「今利用している機種で十分だから(不満がない)」で29.4%。「ガラケーの方が使いやすい」という声も24.1%。違約金やキャリア変更の障壁も。

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成25年9月13日(金)~平成25年9月17日(火)
4. 有効回答者数 1,765名
5. 回答者の属性 【性別】
男性:48.4%、女性:51.6%

【年代】
10代:7.5%、20代:12.5%、30代:15.9%、40代:14.8%、50代:14.4%、60代以上:34.9%

※属性については、回収したサンプルに対し、平成22年国勢調査の人口構成比を用いて補正をしたものです。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(http://www.nttcoms.com/)が企画・実査・集計を行う、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
gooリサーチの厳しい管理基準をクリアした「gooリサーチ・消費者モニター」(73.6万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(8.8万人)、携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(15.1万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.4万人)を含め、自社保有パネルとして国内最大級の延べ217万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、さまざまな市場調査ニーズに対応しています。※モニターの人数は2013年9月現在)

(*2)「iPhone」はApple Inc.の商標です。「Android」はGoogle Inc.の商標です。

<本調査に関するお問い合わせ先>

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
ビジネスインテリジェンス本部
(Tel)03-4330-8402、(FAX)03-4330-8900
(E-mail)research-info@nttcoms.com

調査結果データ

(1) 携帯電話・スマートフォンの利用状況

現在、スマートフォンを利用している人は、Android端末(29.4%)、iPhone(18.2%)を合わせて47.6%で約半数。従来型の携帯電話(以降、ガラケーと称する)の利用率は47.2%。【図1】

これを、性年代別でみると、若年層になるほどスマートフォンの利用率が上がり、高齢層になるほどガラケーの利用率が上がる傾向が顕著に出ている。また、iPhoneユーザーは男女共に20代に多く、女性にAndroidユーザーが多い傾向がある。【図2】

【図1】携帯電話・スマートフォンの利用状況(n=1,765)

【図1】携帯電話・スマートフォンの利用状況(n=1,765)

【図2】<性年代別>携帯電話・スマートフォンの利用状況(n=1,765)

【図2】<性年代別>携帯電話・スマートフォンの利用状況(n=1,765)

(2) NTTドコモの「iPhone」購入意向

2013年9月11日、アップル社はiPhone発表イベントにて、新型機種を発表すると共に、NTTドコモが新たにiPhoneの取り扱いを始めることを正式に明らかにした。このニュースの認知率は91.2%と非常に高く、世間の注目度が高いことがわかる(発表があった2日後から本調査を実施)。【図3】

NTTドコモがiPhoneを発売した場合の購入意向率は全体の12.5%(「購入したい」(3.9%)、「購入を検討したい」(8.5%)の合計)。「すでに予約した」(0.1%)も出現している。

また、「様子見」と回答した26.6%が、今後の状況次第で購入を決めるフォロワー層になっていくと推測できる。【図4】

さらに、現在利用しているスマートフォン・携帯電話の種別ごとの購入意向をみると、現在Androidのスマートフォンを利用している人で最も購入意向が高く、20.3%となった。逆に、ガラケーユーザーの購入意向は11.2%にとどまったことから、ガラケーユーザーのスマートフォン移行より、AndroidからiOSへの移行が進むと思われる。【図5】

【図3】NTTドコモから「iPhone」が発売されることを知っていたか(n=1,645)

【図3】NTTドコモから「iPhone」が発売されることを知っていたか(n=1,645)

【図4】NTTドコモ「iPhone」購入意向(n=1,645)

【図4】NTTドコモ「iPhone」購入意向(n=1,645)

【図5】<スマートフォン・携帯電話種別>NTTドコモ「iPhone」購入意向(n=1,645)

【図5】<スマートフォン・携帯電話種別>NTTドコモ「iPhone」購入意向(n=1,645)

購入意向を、現在利用している端末とキャリア別にみたところ、NTTドコモユーザーのうち21.0%が購入意向を示した。中でもAndroidスマートフォン利用者で最も購入意向が高く、28.3%が「購入したい」「購入を検討したい」と回答した。ガラケー利用者でも19.2%が購入意向を持っている。

また、他キャリアからの乗り換え意向がどの程度か調べたところ、auユーザーのうち5.4%が、SoftBankユーザーの8.2%がNTTドコモのiPhoneへの乗り換え意向を示した。他キャリアのうち、最も乗り換え意向が高いのはSoftBankのiPhoneユーザーで、11.8%であった。【図6】

【図6】<利用キャリアと端末別>NTTドコモ「iPhone」購入意向

【図6】<利用キャリアと端末別>NTTドコモ「iPhone」購入意向

(3) NTTドコモ「iPhone」購入意向理由と購入予定時期

NTTドコモの「iPhone」を購入したい理由のトップは「NTTドコモからiPhoneが出るのを待っていたから」が54.5%と半数を占めた。NTTドコモからのiPhone発売のニュースが注目を集めたことからも、一部のユーザーから心待ちにされていたことがわかる。

また、「そろそろスマートフォンを利用したいと思っていた」人が30.4%となっていることから、ガラケーからスマートフォンへの移行を迷っていた人の背中を押す機会につながるといえる。【図7】

実際の購入予定時期だが、「すぐにでも購入したい」(23.5%)、「1~2ヶ月の間には購入したい」(27.2%)、「半年後くらい」(27.2%)となっていることから、来年4月までには6割近くが購入を予定していることがわかった。【図8】

【図7】NTTドコモ「iPhone」を購入したい理由(n=207)

【図7】NTTドコモ「iPhone」を購入したい理由(n=207)

【図8】NTTドコモ「iPhone」購入予定時期(n=207)

【図8】NTTドコモ「iPhone」購入予定時期(n=207)

(4) NTTドコモ「iPhone」購入意向がない理由

今回の調査は、端末の金額が発表になった時期をまたいで実施したため、NTTドコモの「iPhone」を購入したいと思わない理由のトップは「プランや値段など詳細がよくわからないから」(30.7%)となった。次いで、「今利用している機種で十分(不満がない)」(29.4%)、「ガラケーのほうが使いやすい」(24.1%)等が続き、現状に不満がなく、使い慣れた端末を使い続けたい人が多いことがわかる。

「キャリアが変わるのが嫌だから」(19.8%)や「解約すると違約金がかかるから」(19.0%)といった各キャリアの囲い込み施策が功を奏している理由も目立った。【図9】

【図9】NTTドコモ「iPhone」を購入するつもりがない理由(n=1,437)

【図9】NTTドコモ「iPhone」を購入するつもりがない理由(n=1,437)

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

タグ: . . . . . .

上へ戻る