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WEBサイトや写真のプリントに関する調査

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プライベートシーンでのスマートフォンによるペーパーレス化。普及率は低い傾向

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お知らせ 平成23年9月27日

NTTレゾナント株式会社

gooリサーチ結果 (No.203)

10代~50代のパソコンユーザを対象

WEBサイトや写真のプリントに関する調査結果発表

~プライベートシーンでのスマートフォンによるペーパーレス化 普及率は低い傾向~

NTTレゾナント(本社:東京都港区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)が運営するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」(*1) は、昨年の秋以降、スマートフォンユーザが急速に増加していることを背景に、携帯端末別にWEBサイトの情報や携帯端末で撮影した写真をどのように管理しているか(※ビジネス利用除く)について、アンケートを実施しました。有効回答者数は1010名でした。

調査結果について

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成23年8月30日(火)~9月2日(金)
4. 有効回答者数 1010名
5. 回答者の属性 全国の10~50代のパソコンユーザ
回答者の属性

総括

調査の結果、携帯電話ユーザ・スマートフォンユーザの印刷頻度や印刷対象ジャンルに有意な差はなく、ビジネス利用においてはスマートフォン普及によるペーパーレス化が謳われている一方で、プライベートシーンにおいて「スマートフォンを持つことによって、今まで紙に出していた情報をスマートフォンで持ち歩く/管理する」という傾向は見られませんでした。また、自宅で印刷することが多いサイト/内容については、携帯電話ユーザ・スマートフォンユーザどちらも「地図」が最も高く半数を超え、次いで「クーポン・割引券」、「レシピ」の順となりました。

WEBサイトを印刷する際に不満に感じることについては、「広告など不要な情報も印刷範囲に入ってしまう(57.5%)」が最も高く、次いで「紙のサイズと印刷したいページが合わない」、「印刷したい範囲のうち、一部しか印刷されていない」が続き、約8割の方が何らかの不満を抱いておりました。サイト運営者は、急増するスマートフォンユーザのための対応を進めるとともに、今後も継続して「印刷されることを想定した」サイト作りの必要性があると考えられます。

撮影した写真の保存管理方法については、「メモリーカードに保存」や「パソコン本体に保存」が主流であり、ストレージやコミュニティサイトなど「WEB上のサービス」の利用者は、スマートフォンユーザにおいても1割程度でした。また、携帯端末で撮影した写真の共有方法についても「メールに添付する」がスマートフォン・携帯電話ともに半数を超え最も多い結果となりました。

スマートフォンユーザは急増していますが、新規ユーザの中には、あくまでも携帯電話からの「機種変更」として、WEB上でのサービスやスマートフォンアプリをあまり使わず、今までと変わらない使い方をしている方が多くいるのではないかと、示唆されます。

調査結果データ

(1) 印刷頻度は、年代が上がるにつれ高い傾向に。携帯端末別(携帯電話/スマートフォン)の有意な差は表れず。

自宅でのプリンタ所有状況については、9割が「持っている」と回答。僅かな差ではあるが『デスクトップ型』の方が、所有率が高い傾向がみられた【図1-1】。

プリンタ保有者に接続状況について尋ねたところ、「(電源さえ入れれば)すぐに使用できる状態にしている」が7割を超え、「使うときのみ接続しており、普段は所定の場所にしまっている」を上回った。携帯端末別に比較したところ、『携帯電話』『スマートフォン』に有意な差は見られなかった。また、年代別にみると、年代が上がるにつれ「(電源さえ入れれば)すぐに使用できる状態にしている」が増加している。【図1-2】

さらに印刷頻度について尋ねたところ、年代が上がるにつれ印刷頻度も高く、プリンタの接続状況と比例する結果となった。また、携帯端末別については、『携帯電話』『スマートフォン』に有意な差はなく、「スマートフォンを持つことによって、今まで紙に出していた情報をスマートフォンで持ち歩く/管理する」という傾向は本結果からは把握できなかった。【図1-3】

【図1-1】自宅でのプリンタ所有状況について(単一回答)

【図1-1】自宅でのプリンタ所有状況について(単一回答)

【図1-2】自宅でのプリンタ接続状況について(単一回答)

【図1-2】自宅でのプリンタ接続状況について(単一回答)

【図1-3】自宅でのプリンタ利用(印刷)頻度について(単一回答)

【図1-3】自宅でのプリンタ利用(印刷)頻度について(単一回答)

(2) 印刷機会が多いのは携帯電話ユーザ・スマートフォンユーザともに「地図」。6割近くが「広告など不要な情報も印刷範囲に入ってしまうことに不満。

自宅で印刷することが多いサイト/内容については「地図(55.1%)」が最も高く、次いで「クーポン・割引券(46.0%)」、「レシピ(20.8%)」の順となった。また、「ブログ」や「SNS」「Twitter・掲示板」などのソーシャルメディアは非常に低い結果であった【図2-1】。

携帯端末別にみると、『携帯電話』の方が『スマートフォン』に比べて上位の「地図」や「クーポン・割引券」は5ポイント程度高いものの、印刷頻度に引き続き、印刷対象ジャンルについても携帯端末別の有意な差は見られなかった【図2-1】。

なお、購入・予約を検討している商品やサービスを印刷する際の、(印刷)対象となる下限の金額を選んでもらったところ「300円未満」と「10,000円以上~20,000円未満」がともに20.7%で最も高かった【図2-2】。

WEBサイトを印刷する際に不満に感じることについては、「広告など不要な情報も印刷範囲に入ってしまう(57.5%)」が最も高く、『女性』では6割を超える。次いで「紙のサイズと印刷したいページが合わない」、「印刷したい範囲のうち、一部しか印刷されていない」が続き、サイトの作りに対しての不満が伺え、(「特に不満はない(20.2%)」を除く)約8割が、何らかの不満を抱いていることが明らかになった【図2-3】。

【図2-1】自宅で印刷することが多いサイト/内容について_ デバイス別(複数回答3つまで)

【図2-1】自宅で印刷することが多いサイト/内容について_ デバイス別(複数回答3つまで)

【図2-3】WEBサイトを印刷する際に不満に感じることについて_ 性別(複数回答)

【図2-3】WEBサイトを印刷する際に不満に感じることについて_ 性別(複数回答)

(3) 携帯端末での写真の共有方法は携帯電話ユーザ・スマートフォンユーザどちらも半数以上が「メールに添付する」。WEB上のサービスユーザは1割程度。

携帯端末での写真撮影頻度は「たまにある(44.7%)」が最も高く、「よくある」と「たまにある」の合計は7割を超えた。また、「カメラ機能はついていない」端末は約5%とごく僅かであった【図3-1】。

撮影した写真の保存管理方法については、『携帯端末』では「メモリーカードに保存(65.0%)」が、『デジタルカメラ』では「パソコン本体に保存(79.7%)」が最も高く、「WEBサービス」の利用は、1割程度であった【図3-2】。
また、プリントアウト(現像)については、『デジタルカメラ』の方が高く約3割となり、『携帯端末』では約1割にとどまった。現像方法としては、「自宅のプリンタ」が約7割となり、2位の「写真屋(機械を利用)(27.7%)」を大きく引き離した。

撮影した写真の共有方法については、『携帯端末』では「メールに添付する(全体:65.0% スマートフォン:55.9% 携帯電話:54.2%)」が、『デジタルカメラ』では「プリントアウト(現像)して渡す(43.0%)」が最も高かった。携帯端末で撮影した写真の共有方法として、WEBサービスで最も高かったのは「その他コミュニティサイト(mixi、FaceBookなど)へアップロードする」であり、『スマートフォンユーザ』において15.3%にとなった。管理方法に続き、共有手段としてもWEB上でのサービスの利用はまだ普及していない様子が伺えた【図3-3】。

【図3-1】携帯端末での写真撮影頻度について_デバイス別/性別(単一選択)

【図3-1】携帯端末での写真撮影頻度について_デバイス別/性別(単一選択)

【図3-2】撮影した写真の保存管理方法(携帯端末・デジタルカメラ)_デバイス別(複数選択)

【図3-2】撮影した写真の保存管理方法(携帯端末・デジタルカメラ)_デバイス別(複数選択)

【図3-3】撮影した写真の共有方法(携帯端末・デジタルカメラ)_デバイス別(複数選択)

【図3-3】撮影した写真の共有方法(携帯端末・デジタルカメラ)_デバイス別(複数選択)

<本調査に関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 広報担当
(Tel) 03-6703-6250、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 リサーチ部門
(Tel)03-6703-6660、(FAX)03-5476-2582、(E-mail)research@goo.ne.jp

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントが企画・実査・集計を行う、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(8.6万人)、携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター (13.6万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、総計677万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数は2011年9月現在)

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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