gooリサーチ と 週刊エコノミスト による共同企画調査
週刊エコノミスト 2009年7月14日号
gooリサーチと週刊エコノミストによる共同企画調査<第11弾>
第11回[ネットで聞きました] 「アニメの殿堂」は必要?
~「ムダ使いだ」が約7割~
週刊エコノミストがNTTレゾナントの協力を得て行ったインターネット調査が、2009年7月6日発売の「週刊エコノミスト(2009年7月14合併日号)」に掲載されました。

調査結果について
国の2009年度補正予算に「国立メディア芸術総合センター(仮称)」の建設費117億円が計上された。アニメ、漫画、映画などの作品を展示するための美術館で「アニメの殿堂」とも呼ばれる。
麻生太郎首相らは日本が誇る文化を発信できると胸を張る一方、「ムダ使い」「中途半端」などの批判もある。そこで、この施設の評価について聞いた。
「ムダ使いだ」が約7割にものぼり、「価値ある文化拠点だ」は1割にも満たなかった。自由記述で最も多かったのが「100年に1度の不況と言われるこの時期に作る必要はないと思う」という意見だ。
また、「概念としてはいいが、建物を新たに建てなくてもいいのでは」と「箱モノ」への拒否反応も見られた。
アニメ産業を支える制作会社は中小零細企業が多く、不況の影響で受注減少などに苦しんでいると伝えられている。アニメ文化に対して理解あることを強調する麻生首相。しかし、「今、箱モノを建てるのはムダ使い」という回答者からのメッセージは、首相の現状認識の甘さを指摘していると言えそう。「アニメ文化政策」にはまだまだ工夫が必要なようだ。
(週刊エコノミスト編集部)
<調査概要>
- 実施期間: 2009/06/18~2009/06/22
- 有効回答数: 1,087
NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。