gooリサーチ・業界別顧客満足度大規模調査(Vol.2)
第1回 自動車に関する1万人顧客満足度調査
~自動車ブランドに対する満足度は、トヨタがトップ~
インターネットアンケート・サービスを提供する「gooリサーチ」は、各業界(※1)に対する顧客満足度調査に関して半期毎の定点調査を実施することにより、業界の市場満足度のトレンドを把握・分析致します。第2回目として、自動車業界について顧客満足度調査を実施致しました。
(※1) 百貨店、自動車、化粧品、量販店・家電店、通販カタログ、デジタル家電、製薬、洗剤・シャンプー、航空、証券、人材派遣、飲料を予定
調査概要
本調査では、普通自動車運転免許証を持つ全国1万人を対象に、自動車に関する満足度を聞いた。有効回答数は10,830名だった。
1. 調査対象 | 「gooリサーチ」登録モニター 普通自動車運転免許証を持つ全国1万人 |
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2. 調査方法 | 非公開型インターネット調査 |
3. 調査期間 | 平成19年8月17日(金)〜平成19年8月22日(水) |
4. 有効回答者数 | 10,830名 |
【年代別構成】 10代:0.2% 20代:13.4% 30代:38.6% 40代:29.6% 50代:13.2% 60代:4.1% 70代以上:1.0% 【性別構成】 男性:57.5% 女性:42.5% |
調査結果のポイント
1. 自動車ブランドに対する総合評価は、トヨタがトップ
今回の調査から、「ロイヤリティ」、「満足度」、「今後の継続購入意向」のいずれもトヨタがトップの地位を占め、業界内で相対的に顧客満足度が高いことが分かった。また、トヨタ優勢ながらも、メルセデスベンツやBMWなど輸入車も健闘しており、満足度や今後の継続購入意向で高い評価を得ている。ロイヤリティという点では、ホンダと日産も上位にランクインしており、手堅い支持が伺える。【図1】【図3】【図4】【図5】
2. 満足度に「外装のスタイル・デザイン」と「運転のしやすさ」が大きな効果を発揮
満足度に影響を与える要因として、「外装のスタイル・デザイン」と「運転のしやすさ」が最も大きな効果を与えていることが分かった。3番目以降の項目については、トヨタが「故障のしにくさ」、メルセデスベンツが「安全性」、BMWが「コーナリング」など、各自動車ブランドによって異なっており、差別化ポイントが見て取れる。【図2】
3. ボディタイプ別では6つのカテゴリーでトヨタが高評価
ボディタイプ別で優れている自動車ブランドとして選ばれたのはトヨタが最も多く、大型・小型セダンやステーションワゴンなど6つのカテゴリーで1位を独占。幅広く強みを発揮し支持を集めていることが伺える。【図6】
4. 今後、伸びると思う自動車ブランドは、「エコ対策に積極的に取り組む」トヨタが1位
今後、伸びると思う自動車ブランドは、トヨタが45.5%で、2位のホンダ15.2%を大きく引き離している。トヨタを選んだ理由として、ハイブリッド車などの技術力や開発力、エコ対策の実績、信頼性・総合力などを評価する声が多かった。現在保有している自動車ブランド別でクロス集計を行ったところ、トヨタ・メルセデスベンツ・BMW・日産の保有者は、トヨタの成長性が最も高いと評価している一方、ホンダ保有者は、ホンダへの評価が最も高い結果となった。【図7】
5. センスが良いと思う自動車ブランドでは、40代以上の男性が輸入車に高評価
センスが良いと思う自動車ブランドについて、性年代別でコレスポンデンス分析(※)を行ったところ、40代男性はBMWやアルファロメオ、アウディに対する評価が高く、50代の男性はメルセデスベンツ・ポルシェを選んでいるなど、40代以上の男性が輸入車のセンスを高く評価していることが分かった。【図8】
(※)コレスポンデンス分析とは、複数のカテゴリー間 (分類項目間)の類似度、関係の深さを把握するために適した統計的手法で、ブランドイメージなどのポジショニング・マップを作る際に使われる。
調査結果詳細データ
(1) 自動車ブランドに対する満足度はトヨタがトップ、メルセデスベンツとBMWがこれに続く
これまでに保有したことのある自動車ブランドの中で最も満足度が高いのは、トヨタ(60.8%)で、続いてメルセデスベンツ(48.8%)とBMW(46.2%)が上位を占めた。
【図1】保有したことがある自動車ブランドに対する満足度
(2) 満足度が高い理由として「外装のスタイル・デザイン」が最も大きな要因
満足度が高い理由として、トヨタ・メルセデスベンツ・BMW共通で、「外装のスタイル・デザイン」が最も大きな要因となっている。続いて「運転のしやすさ」が選ばれている。
【図2】トヨタ・メルセデスベンツ・BMWにおける満足度の高い理由
(3) ロイヤリティはトヨタが最も高く、ホンダとメルセデスベンツがこれに続く
1つ前に乗っていた自動車と同一の自動車ブランドを利用している割合が最も高いのは、トヨタ(57.3%)で、次いでホンダ(47.9%)、メルセデスベンツ(42.0%)という結果となった。
【図3】1つ前と同一の自動車ブランドを保有している比率
※保有者数が50以下の自動車ブランドは除外
(4) 今後の同一自動車ブランド購入意向はトヨタとBMWが首位
現在利用している自動車ブランドに対する今後の継続購入意向の割合は、トヨタとBMWが最も高く(89.8%)、続いてメルセデスベンツ(88.0%)、ホンダ(84.0%)となっている。
【図4】同一自動車ブランドの継続購入意向
※現在の保有者数が50以下の自動車ブランドは除外
(5) 今後購入してみたい自動車ブランドはトヨタが1位
今後、購入してみたい自動車ブランドは、全体ではトヨタが35.9%で、2位のホンダ(13.2%)、3位の日産(8.9%)を引き離している。トヨタを購入してみたい主な理由として、1.安心・安全・信頼性が高い、2.性能・品質・燃費の良さなど総合的に優れている、3.環境にやさしい・ハイブリッドカーに乗ってみたい、などが挙げられていた。
【図5】今後、購入してみたい自動車ブランド
(6) ボディタイプ別ランキングではトヨタが6カテゴリーで1位
ボディタイプ別で優れている自動車ブランドとして選ばれたのは、トヨタが最も多く6つのカテゴリーで1位を独占。「スポーツカー・スペシャリティカー」ではホンダが首位、「軽自動車」はスズキがトップにランクインした。
【図6】ボディタイプ別上位自動車ブランド
(7) 今後伸びると思う自動車ブランドでトヨタが高い評価を獲得
今後、伸びると思う自動車ブランドは、トヨタが45.5%で、2位のホンダ(15.2%)や3位のレクサス(7.4%)を大きく引き離し、高評価を獲得している。
現在保有している自動車ブランド別でクロス集計を行ったところ、トヨタ・メルセデスベンツ・BMW・日産の保有者は、トヨタの成長性が最も高いと評価している。一方、ホンダ保有者は、ホンダへの評価が最も高い結果となった。
【図7】今後伸びると思う自動車ブランド
(8) センスが良いと思う自動車ブランドでは40代以上の男性が輸入車に高評価
センスが良いと思う自動車ブランドについて、性年代別でコレスポンデンス分析を行ったところ、40代男性はBMWやアルファロメオ、アウディに対する評価が高く、50代以上の男性はメルセデスベンツ・ポルシェを選んでいた。一方、女性では、20代がフォルクスワーゲンやダイハツ、30代が日産やボルボをセンスが良いブランドとして評価していることが分かった。
【図8】センスが良いと思う自動車ブランド (コレスポンデンス分析)
※サンプル数が50以下の自動車ブランドは除外
【図9】広告が良いと思う自動車ブランド (コレスポンデンス分析)
※サンプル数が50以下の自動車ブランドは除外
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