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オフィスデザインに関する調査

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オフィスデザインの工夫は、社員のモチベーション向上、コミュニケーション強化に有効

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報道発表資料 平成19年1月16日

gooリサーチ結果 (No.145)

オフィスデザインに関する調査

~オフィスデザインの工夫は、社員のモチベーション向上、コミュニケーション強化に有効~

インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、企業に勤務するgooリサーチ・ビジネスモニターを対象に「オフィスデザインに関する調査」を実施しました。

最近の企業における傾向として、社員のモチベーション向上を目的にオフィスデザインを改善する動きが多く見受けられます。

今回の調査により、全回答者の6割以上がオフィスデザインについて、「社員のモチベーション」、「社員間のコミュニケーション」、「社員の創造性」に有効であると肯定的な評価を示しており、今後コストをかけてでも実施すべきであると前向きな意見が見て取れます。

総括

有効回答者2,215名のうち、現在勤務しているオフィスで、オフィスデザイン施策が実施されていると回答した人は16.3%に留まったものの、施策を要望する回答は8割以上を占めています。

オフィスデザイン施策による導入効果として、「社員のモチベーション向上」、「社員間のコミュニケーション活性化」などにプラス作用があるとの回答も多く、職場環境の改善を望む声が強いことがうかがえます。また、コストをかけてでもオフィスデザイン施策を実施すべきとの回答が半数を占めており、創造性及びモチベーションの向上が収益向上につながるという視点から是認される傾向にあります。今後、社員の満足度向上、採用市場での自社の魅力向上のために、オフィスデザインの改善施策を実行する会社が増加してくることが予想されます。

調査結果のポイント

(1) 現在の勤務先でオフィスデザイン施策を実施している企業は16.3%。

現在、オフィスデザインに工夫がされていると回答した人は、全体の16.3%だったが、具体的にどのような施策が実施されているかを尋ねてみたところ、「リフレッシュスペース」、「環境配慮(観葉植物、空調)」が上位を占めた。また、今後の施策要望としても、「リフレッシュスペース」、「環境配慮(観葉植物、空調)」などの施策が上位を占めており、また、「ライブラリなどの情報収集スペース」「社員が使えるカフェ・バー」などを希望する声も多い。

(2) オフィスデザインは社員のモチベーション、創造性、社員間のコミュニケーションにプラス効果と指摘する回答が6割以上。

オフィスデザインに工夫を加えることにより、「社員のモチベーション」、「社員間のコミュニケーション」、「社員の創造性」について6割以上がプラスに作用すると回答しており、肯定的評価の高い結果となった。

(3) オフィスデザイン施策は、コストをかけてでもするべきという意見が半数。

社員の創造性、モチベーションの向上による収益向上などへの期待により、オフィスデザイン施策についてはコストをかけてでも実施すべきとの回答が50.0%を占めた。一方、コストをかけるべきではない理由として、「コストに対する効果がはっきりしない」が56.6%と最も多く過半数を占める。

(4) 働いてみたいオフィスとしてはgoogleがトップ、次いでコクヨ、IBM、ソニーなどが挙げられる。

「自由な雰囲気」、「リフレッシュ環境が整っている」、「食事無料」、「遊び心満載」等が評価され、Googleのようなオフィスで働いてみたいという回答が最も多い。その他、「洗練されたオフィス空間」などの理由によりコクヨ、「先進的イメージ」などでIBMなどが目立つ。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(6.0万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.9万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、106万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH18年12月現在)

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチグループ
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp
株式会社三菱総合研究所 経営企画部広報グループ
(Tel) 03-3277-0003、(Fax) 03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 gooリサーチ・ビジネスモニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成18年10月5日(木)〜平成18年10月6日(金)
4. 有効回答者数 2,215名
5. 回答者の属性 【年齢】
20〜29歳14.5%、30〜39歳40.5%、40〜49歳32.5%、50〜59歳10.7%、60〜69歳1.6%、70歳〜 0.1%

【職業】
会社経営・役員8.9%、会社員77.3%、契約社員2.3%、派遣社員1.5%、その他10.0%

【業種】
建設不動産8.2%、製造業23.9%、金融・保険業4.7%、流通業6.1%、電気・ガス・水道1.3%、運輸・通信5.3%、サービス業22.8%、官公庁・自治体等8.6%、その他19.0%

【従業員数】
1〜9名18.6%、10〜49名13.5%、50〜99名8.1%、100〜499名19.4%、500〜999名8.0%、1,000名以上32.4%

調査結果データ

1.自社のオフィスデザイン・施策へのニーズ状況

(1) オフィスデザインに関する工夫がなされている会社は16.3%。

現在勤めている会社でオフィスデザインに関する工夫がなされている会社は、「最近実施された」「以前より実施されている」を合わせて16.3%にとどまった。【図1】

【図1】自社におけるオフィスデザイン工夫の実施状況(n=2,215)

【図1】自社におけるオフィスデザイン工夫の実施状況

(2) 実施されている施策は、「リフレッシュスペース」が6割以上と最も多く、次いで「環境配慮(植物・空調)」が3割以上と続く。

オフィスデザインの工夫がなされていると回答した人に対して、具体的にどのような施策がとられているかを尋ねたところ、「社員が自由に休憩などに使えるリフレッシュスペース」を挙げた人が65.1%と最も多かった。次いで「十分な観葉植物の配置(40.2%)」「環境に配慮した空調・加湿器(36.8%)」がこれに続く。【図2】

【図2】オフィスデザインの工夫としてなされている施策 (n=361) ※複数回答

【図2】オフィスデザインの工夫としてなされている施策

(3) 実施要望が多い施策は、リフレッシュスペースに続き、環境配慮の空調

「今後どのような施策がほしいか」(すでに導入されているものがあれば満足している施策)について尋ねたところ、「リフレッシュスペース(48.4%)」「環境面を配慮した空調(39.1%)」が上位を占めた。また、「ライブラリ等の情報収集スペース(23.4%)」「バー、カフェ(21.9%)」「十分な観葉植物の配置(21.4%)」に対する要望もみられる。【図3】

【図3】今後実施してほしい施策 (n=2,215) ※複数回答

【図3】今後実施してほしい施策

2.オフィスデザイン施策の効果に関する意識

(1) オフィスデザイン施策は、社員のモチベーションに対してプラスに作用

オフィスデザインに工夫を加えることに対して、社員のモチベーション向上に効果があるかを聞いたところ、「強くそう思う」「そう思う」を合わせると71.8%が肯定的に評価している。【図4】

【図4】社員のモチベーションへのプラス効果(n=2,215)

【図4】社員のモチベーションへのプラス効果

(2) 社員間のコミュニケーションに対しても71.1%が肯定的評価。

また、オフィスデザインへの工夫が、社員間のコミュニケーション改善に効果があるかどうか尋ねところ、「強くそう思う」「そう思う」を合わせて71.1%が肯定的に評価している。【図5】

【図5】社員間のコミュニケーションへのプラス効果(n=2,215)

【図5】社員間のコミュニケーションへのプラス効果

(3) 6割以上が社員の創造性を高めると肯定的に回答。

さらに、オフィスデザインに工夫を加えることに対して社員の創造性を高めることに効果があるかどうかを尋ねたところ、「強くそう思う」「そう思う」を合わせて62.6%が肯定的に評価している。【図6】

【図6】社員の創造性向上へのプラス効果(n=2,215)

【図6】社員の創造性向上へのプラス効果

(4) 社員のCSR・環境保護の意識を高める効果としては40.7%に留まる。

また、社員のCSR(企業の社会的責任)、環境保護に関する意識を高めることに効果があるかを聞いたところ、「強くそう思う」「そう思う」を合わせて40.7%が肯定的に評価しているが、「モチベーション」「コミュニケーション」「創造性」に対する効果【図4、5、6】と比較すると数値が低い。【図7】

【図7】社員のCSR・環境保護意識へのプラス効果(n=2,215)

【図7】社員のCSR・環境保護意識へのプラス効果

3.オフィスデザイン施策の実行に対する意識

(1) オフィスデザイン施策は、コストをかけてもやるべきとする回答が半数。

オフィスデザイン施策についてコストをかけてでもやるべきかを尋ねたところ、「強くそう思う」「そう思う」を合わせて半数が肯定的に評価した。「あまり思わない」「まったく思わない」の否定的意見は16.1%に留まった。【図8】

【図8】オフィスデザイン施策実施に際してのコスト意識(n=2,215)

【図8】オフィスデザイン施策実施に際してのコスト意識

(2) オフィスデザイン施策を評価する理由として、「社員の創造性・モチベーションの向上は収益向上につながる」との指摘が約7割と最も多い。

肯定的に評価している回答者に対してその理由を尋ねたところ、「社員の創造性・モチベーションの向上は収益向上につながる(69.8%)」が最も多く、次いで、「社員に働きやすい職場を提供するのは経営陣の当然の責務(53.5%)」「社員のメンタルな面での問題を減らせる(41.0%)」と続く。【図9】

【図9】「コストをかけるべきである」と思う理由(n=1,107) ※複数回答

【図9】「コストをかけるべきである」と思う理由

(3) 否定的評価の理由として「コストに対する効果がはっきりしない」が6割弱で最も多い。

否定的評価をした回答者に対しその理由を尋ねたところ、「コストに対する効果がはっきりしない」との意見が56.6%と最も多く、次いで「モチベーションの阻害要因はオフィス環境ではない(37.5%)」が続き、モチベーションとオフィスデザインの関連性への疑問が示された。【図10】

【図10】「コストをかけるべきではない」と思う理由(n=357)  ※複数回答

【図10】「コストをかけるべきではない」と思う理由

4.働いてみたいオフィスについてGoogleがトップ

働いてみたい理想のオフィスとして、自由回答で企業名を尋ねたところ、最も多かったのがGoogle。「自由な雰囲気」「リフレッシュ環境が整っている」「食事が無料」「遊び心満載」などが主な理由として挙げられた。(上位回答数: Google 60名、IBM 30名、コクヨ 30名、ソニー 22名、トヨタ 18名)

その他、コクヨ(洗練されたオフィス空間、モデルルームのような空間、快適なイメージ)、IBM(フリーアドレス、先進的イメージ、個々が尊重されている)、ソニー(格好がよい、自由な雰囲気)、トヨタ(世界一の企業、最新の高層ビル)などが挙げられた。

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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