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動画ダウンロードに関する調査

「パッケージはいらない」、映画ダウンロード販売の利用意向は4割強

共同調査 伝える ダウンロード

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gooリサーチ と japan.internet.com による共同企画調査

9月7日にAmazonが、12日にはAppleがそれぞれ映画のダウンロード販売の計画を明らかにした。オンラインショッピングの分野でもっとも成功している2社が立て続けに同様のサービスを発表した形だ。YouTubeのブレイクに始まった2006年は、やはり動画の年となりそうだ。

インターネットコムとgooリサーチが行った調査によると、映画などのダウンロード販売サービスを「利用したい」という人は全体の42.28%となった。またDVDやケースなどのパッケージを不要とする回答は過半数を超えた。

調査対象は全国20代~60代のインターネットユーザー1,043人。年齢層は20代21.76%、30代40.08%、40代25.89%、50代9.11%、60代3.16%。男女別構成比は男性44.49%、女性55.51%。

全体1,043人に映画館以外で映画を見る方法を尋ねたところ、もっとも多かった回答は「レンタルDVD」で41.61%。2位以下は「テレビ(衛星放送も含む)」(19.67%)、「テレビ(衛星放送も含む)を録画」(15.96%)、「レンタルビデオ」(8.65%)、「DVDを購入」(6.80%)の順。ネットで楽しむ人は6.69%にとどまった。

映像コンテンツのダウンロードサービスを利用してみたいかとの質問には、57.72%(602人)が「利用したくない」と回答。「利用したい」(42.28%、441人)を上回る結果となった。

映像のダウンロードサービスは主にPCを介して行われることになるが、上記の質問で「利用したい」と回答した441人のうち、323人が「テレビ」での視聴を望んでいることがわかった。テレビにはおよばないものの、「PC」と回答した人も264人と一定数を占める。

一方で、iPodなどの「携帯メディアプレイヤー」は45人、「携帯電話」は33人、「携帯ゲーム機」は30人と、モバイル機器での視聴にはそれほど需要が見られない。やはり映像コンテンツを視聴する際は、リビングルームか、またはそれに順ずる環境を望むユーザーが多い。AppleもiPodやMacだけで映画を観てもらえるとは思っていないからこそ、テレビとの連携を打ち出したのだろう。

ところで映像コンテンツがダウンロードで販売されると、DVDやそのケースなどといったパッケージはユーザーの手元に残らない。例えば音楽では「ジャケットも含めて作品」とする考えもあるようだが、この点映像コンテンツではどうだろうか。

全体1,043人に聞いた結果は意外にも、「パッケージは不要」とする意見が多かった。「DVDやケースも含めて作品なので必要」(30.97%)、「ケースなどがないと所有している感覚がないので必要」(15.34%)といった必要派は46.31%であるのに対して、「中身のコンテンツさえあればよいので不要」(39.79%)、「DVDやケースなどは置き場に困るので不要」(13.90%)を合わせた不要派は過半数をわずかに上回った(53.69%)。

とはいえ、ダウンロード販売が理想的かというともちろんそうではなく、「利用したくない」とする602人からは、「レンタルで十分」「ダウンロードに時間がかかりそう」「DVDの方が扱いやすい」といった意見が多く挙げられた。

例えばAmazonのダウンロードサービスでは、レンタルの場合、最新映画を3.99ドルで入手でき、利用期限は視聴開始まで30日間、視聴開始後24時間は利用可能。現状のレンタルやDVD購入にある程度満足しているユーザーの関心を引くのは簡単ではないが、徐々に理想に近づきつつあるのかもしれない。

<調査概要>

  • 実施期間: 2006/09/22~2006/09/24
  • 有効回答数: 1,043

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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