第20回：携帯電話買い替えニーズ調査

この「アンカーリサーチ with goo」では、gooリサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を毎週木曜日に発表していく。

今回は「携帯電話の買い替えニーズ調査」の結果をレポートする。ちなみに、この調査結果は2004年4月より定期的にレポートしており、今回はその20回目にあたるため、第1回の調査結果と比較してみた。

調査対象は、全国の10代から50代以上のインターネットユーザー1，000人。男女比率は、男性：38.00％、女性：62.00％。年齢層分布は、10代：3.40％、20代：27.70％、30代：39.60％、40代：22.20％、50代以上：7.10％。

前回と同様、ユーザーの割合を実際のものと近づけるため、NTT ドコモユーザー：56.00％、au（KDDI）ユーザー：23.10％、ボーダフォンユーザー：16.90％、ツーカーユーザー：4.00％の割合で調査を行った。

調査結果について

■「テレビ放送の視聴機能」から「音楽機能」へとニーズが変化

携帯電話を買い替える際「かなり重視する」「重視する」が最も多かったのは「ディスプレイのきれいさ・大きさ」で93.80％。次いで「デザインのよさ」90.90％、「パケット料金割引の大きさ」81.60％となった。重視点の順位は、第1回と比較しても変動はなく、数値も若干増減があるだけだった。

また、各機能の利用意向を尋ねたところ「メガピクセルのカメラ機能」が第1回より3.4ポイント増え76.70％でトップ。その他「音楽が聴ける機能」65.90％、「ナビゲーション機能」59.30％と続いた。第1回では「テレビ放送が見られる機能」が55.50％で2位だったが、第20回ではそれに代わって「音楽が聞ける機能」がランクインしており、ニーズの移り変わりがわかる。

■機種変更と会社変更意向が共に2ポイント以上増加

今後3か月以内の携帯電話の機種変更意向は、第1回より7.3ポイント増えて39.60％。また、今後3か月以内の携帯電話会社の変更意向も第1回より2.0ポイント増えて6.10％という結果を得た。第1回と比べると、機種変更意向も会社変更意向も共に2ポイント以上増加した。3G対応端末や音楽機能、FeliCa 機能など、1年前より機能が多彩になったことで、機種や会社変更意向がぐっと増えたようだ。

さらに、会社変更意向がある61人に、会社変更意向を聞いたところ（複数選択可）、「パケット通信料金が安い」（44.26％、27人）、「通話料金が安い」（40.98％、25人）、「使いたいサービスや機能が提供されている」（32.79％、20人）という順で続いた。

■携帯向けゲーム、端末の変化を受け「RPG」が上位に

過去1か月以内に着メロ（着うたも含む）の有料ダウンロードを利用した人は26.90％で、第1回より1.2ポイント増加。過去1か月以内に着メロの有料ダウンロードに支払った金額は、平均538.2円だった。

また、過去1か月以内に携帯向けゲームの有料ダウンロードを利用した人は9.50％で、こちらも第1回より1.2ポイント増加した。

最もよく利用する携帯向けゲームには、「パズルゲーム」29.47％、「テーブルゲーム」20.00％、「RPG」10.53％が挙がった。ちなみに第1回では、「パズルゲーム」37.35％、「テーブルゲーム」19.28％、「カードゲーム」9.64％の順で続き、3G対応端末やパケット定額制が普及し続けているからか、最近では「RPG」が上位に挙がるなど、利用ゲームの変化がうかがえる。

■携帯向けショッピングサイト、約2ポイント増えるも依然1割未満

過去1か月以内に携帯向けチケット予約サービスサイトを利用した人は、第1回より若干減り2.10％。

チケット予約サービス利用者21人に、利用したサイトを尋ねたところ（複数選択可）、「電子チケットぴあ」がトップで33.33％（7人）だった。

過去1か月以内に携帯向けショッピングサイトを利用した人は6.00％で、第1回より2.5ポイント増加した。過去1か月以内に携帯向けショッピングサイトで支払った金額は、第1回より約4,000円増えて平均8,879.7円となり、利用者と支払い金額が共に増加した。

購入した商品は（複数選択可）「衣類・ファッション」が33.33％（20人）で最も多く、第1回と大きな順位の変動は見られなかった。

次回のアンカーリサーチ with goo では、「Blogに関する調査」の第20回目をレポートする。（調査協力：japan.internet.com）