第11回：携帯電話買い替えニーズ調査

この「アンカーリサーチ with goo」では、gooリサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を毎週木曜日に発表していく。

今回は「携帯電話の買い替えニーズ調査」の結果をレポートする。ちなみに、この調査結果は2004年4月より定期的にレポートしており、今回はその第11回目にあたる。

調査対象は、全国の10代から50代のインターネットユーザー1,000人。男女比率は、男性：46.4％、女性：53.6％。年齢層分布は、10代以下：1.9％、20代：26.4％、30代：41.4％、40代：22.9％、50代以上：7.4％。

前回と同様、ユーザーの割合を実際のものと近づけるため、NTTドコモユーザー：56.1％、au（KDDI）ユーザー：21.8％、ボーダフォンユーザー：17.9％、ツーカーユーザー：4.2％の割合で調査を行った。

調査結果について

■携帯電話の重視点は、料金よりも見た目の良さが約9割

携帯電話を買い替える際に、「かなり重視する」「重視する」が最も多かったのは「ディスプレイのきれいさ・大きさ」で94.0％。その他「デザインのよさ」（91.1％）、「パケット料金割引の大きさ」（79.1％）と続き、料金よりも見やすさやデザイン性を重視していることがわかる。

機能で利用意向が最も多かったのは「メガピクセルのカメラ機能」で前回より3.5ポイント減少したが、依然70.8％を占めていた。次いで「音楽が聴ける機能」（62.8％）、「ナビゲーション機能」（59.5％）という結果だった。

■会社よりも機種の変更意向が強い傾向に

今後3か月以内に携帯電話の機種変更意向は、「変更したい」が前回より4ポイント増加して39.9％。

同様に、今後3か月以内の携帯電話会社の変更意向は、「変更したい」が0.2ポイント減少して6.7％だった。携帯電話会社より、機種を変更したい傾向が強いようだ。

なお、機種変更希望者を年代別で見てみると、10代以下：47.4％、20代：47.0％、30代：37.7％、40代：38.4％、50代以上：29.7％という結果で、どの年代でも約3〜5割を占めていた。

■会社変更理由は、見た目よりも料金プランがトップ

携帯電話会社を変更したいと回答した67人に変更理由を聞いたところ（複数選択可）、「通話料金が安い」40.3％（27人）、「パケット通信料金が安い」34.3％（23人）、「ブランドイメージが良い」31.3％（21人）となった。携帯電話を買い替える際、見た目や使いやすさを重視しているが、会社変更する際は料金プランやパケット代に注目して携帯電話を選択しているようだ。

ちなみに、番号ポータビリティ制度が導入された場合、「携帯電話会社を変更したい」と回答した人は、1.3ポイント増加して35.7％だった。

■有料DL、着メロユーザーは約3割、ゲームユーザーは約1割

過去1か月以内の着信メロディの有料ダウンロードユーザーは、1.1ポイント増加して29.2％。着信メロディの有料ダウンロードに支払った金額は、1か月あたり平均383.0円で前回から約34円増加した。

また、携帯電話用ゲームの有料ダウンロードユーザーは、若干減少して8.9％だった。携帯用ゲームの有料ダウンロードに支払った金額は、1か月あたり平均433.8円で約10円減少した。

また、ダウンロードしたゲームの種類は平均2.1種類、最も利用するゲームは34.8％で「パズルゲーム」だった。依然として、ゲームより着信メロディーの有料ダウンロードユーザーの方が多い傾向にあった。

■チケット予約サービス、約4割が「電子チケットぴあ」を利用

過去1か月以内の携帯電話向けチケット予約サービスサイト利用者は、若干減少して2.4％だった。

サンプル数が少ないため参考値となるが、利用しているチケット予約サービス（複数選択可）でトップは「電子チケットぴあ」で37.5％（9人）。このサービスで支払った金額は1か月あたり平均1万1,917.1円だった。

また、携帯電話向けショッピングサイトの利用者は2.5ポイント減少して4.9％。

同様に参考値となってしまうが、支払い金額の1か月あたりの平均は5,780.4円。購入商品（複数選択可）で最も多かったのは「衣類・ファッション」と「CD・DVD・ビデオ」が同率で20.4％だった。

次回のアンカーリサーチ with goo では、「Blogに関する調査」の第11回目をレポートする。（調査協力：japan.internet.com）