gooリサーチ と japan.internet.com による共同企画調査
gooリサーチとjapan.internet.comによる共同企画調査<アンカーリサーチ with goo (31)>
第10回:携帯電話買い替えニーズ調査
~3G携帯の普及も要因?機種・会社変更者が増加~
この「アンカーリサーチ with goo」では、gooリサーチと japan.internet.com が共同で、注目されているテーマについて定期的にアンケートを行い、その結果を発表していく。
今回は「携帯電話の買い替えニーズ調査」の結果をレポートする。ちなみに、この調査結果は4月より定期的にレポートしており、今回はその第10回目にあたる。
調査対象は、全国の10代から50代のインターネットユーザー1,000人。男女比率は、男性:42.1%、女性:57.9%。年齢層分布は、10代以下:2.8%、20代:25.9%、30代:42.9%、40代:21.0%、50代以上:7.4%。
前回と同様、ユーザーの割合を実際のものと近づけるため、NTTドコモユーザー:56.1%、au(KDDI)ユーザー:21.7%、ボーダフォンユーザー:18.0%、ツーカーユーザー:4.2%の割合で調査を行った。
調査結果について
■音楽が聴ける機能の利用意向が増加
携帯電話を買い換える際に、「かなり重視する」「重視する」が最も多かったのは「ディスプレイのきれいさ・大きさ」で92.5%。そのほか「デザインのよさ」90.0%、「パケット料金割引の大きさ」76.3%が続いた。
■動画への関心が高まる
機能で利用意向が最も高かったのは「メガピクセルのカメラ機能」で第1回より1ポイント増加して74.3%。次いで「音楽が聴ける機能」(61.0%)、「ナビゲーション機能」(60.6%)という結果だった。重視する点や機能の利用意向を第1回と比較すると、順位や割合などにあまり大きな変化はなかった。
機能の利用意向で上位にランクインしなかったが、「動画カメラ機能(ビデオ機能)」を見てみると、第1回よりも5.1ポイント増加して56.3%という結果だった。これとともに「動画メール機能」も若干だが0.9ポイント増加して44.9%と、動画機能への関心の高まりが伺える。
■3G携帯の普及も要因? 機種・会社変更者が増加
今後3か月以内の携帯電話の機種変更について、「買い替えたい」は第1回より3.6ポイント増加して35.9%。
同様に携帯電話会社を「変更したい」も2.8ポイント増加して6.9%と、機種変更・会社変更意向がともに約3ポイント程度増加している。第3世代(3G)携帯のラインナップも徐々に増えるにつれて、買い替えを検討する人も増えているようだ。
■着信メロディーの有料DL利用者・支払い金額、ともに増加
過去1か月以内に、着信メロディー(着うたを含む)の有料サイト利用者は28.1%、着信メロディーの有料ダウンロードに支払った金額は、1か月あたり平均349.1円。第1回より、着信メロディーの利用者は2.4ポイント、支払い平均金額も14.5円増えた。この要因として、着うた以外に1曲まるごと楽曲がダウンロードできるサービスなど、多様化する着信メロディーサービスや、iPod など携帯音楽プレーヤーの普及が関係しているのかもしれない。
■携帯用ゲーム、DL 数は減っても有料DL利用者は増加
着信メロディーと同様に、携帯用ゲームの有料ダウンロードサイト利用者は第1回より若干増加して8.6%。支払い平均金額は443.6円(第1回:337.8円)、平均ダウンロード数は2.6種類(第1回:2.8種類)だった。
最もよく利用するゲームは、「パズルゲーム」が最も多く36.1%。次いで「テーブルゲーム」16.3%、「RPG」15.1%だった。第1回と比べると、1位・2位は今回と同じだったが3位は「カードゲーム」だった。第1回の時には、比較的パケット代がかからず手軽なゲームが人気だったが、最近は RPG のように長時間プレイするゲームにも人気が出てきている。
■低迷が続くモバイル版ECサイト
携帯電話のチケット予約サービスサイトの利用者は、第1回より若干減少して1.8%。1か月の支払い平均支払い金額も約7,400円減少して5,355.6円だった。
一方、携帯電話のショッピングサイトの利用者は3.9ポイント増加して7.4%、1か月の平均支払い金額は約1,200円増加して5,773.9円だった。
第1回から今回までのデータを見ると、チケット予約サービス利用者は約2〜3%、携帯電話からのショッピングサイト利用者は約3〜6%を推移しており、モバイル版 EC サイトが低迷している様子が伺える。
■まとめ
重視点や機能の利用意向には、あまり変化が見られなかったが、携帯電話用コンテンツの利用者が共に増加しているのが印象に残った。「パケット定額制」や「パケット料金割引の大きさ」を第1回と比較しても、今回の結果とあまり変化がなく(むしろ第1回の方が重視する割合が高かった)、浸透しつつあるパケット定額制との関係は薄いようだが、携帯電話向けサービスの多様化や3G携帯電話の普及などが、このような結果になった要因であるのかもしれない。
次回のアンカーリサーチ with goo では、「Blog に関する調査」の第10回目をレポートする。(調査協力:japan.internet.com)
<調査概要>
- 実施期間: 2004/11/29~2004/11/30
- 有効回答数: 1,000
NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。