平成16年6月21日 報道発表資料
gooリサーチ結果 (No.60)
第2回小学生のインターネット利用に関する調査
~小学生の家庭でのインターネット利用は、約74%が保護者と一緒に利用しつつも、
4割以上の家庭で利用ルールを設けていないと回答~
国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗 克行)と 株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷野 剛)は、小学生向けポータルサイト「キッズgoo」(*2、http://kids.goo.ne.jp/)において、小学生のインターネット利用に関するアンケートを実施しました。有効回答者数は1,200名でした。
調査結果のポイント
本調査は、平成14年7〜8月に実施した、「小学生のインターネット利用に関する調査」の第2回調査として、国内最大級の子ども向けポータルサイト「キッズgoo」上で平成16年5月17日(月)から5月31日(火)にかけて、小学生の子どもを持つ保護者を対象にアンケートを実施しました。
調査結果のポイントは以下の通りです。
■自宅でインターネットを利用する子どものいる家庭では、約9割がブロードバンド回線を利用していると回答した。また、常時接続型回線の利用も9割を超えた。
■インターネットを利用し始めた学齢は、小学校1年生が22%と一番多く、次いで3〜5歳が20%となっており、インターネットの利用が低年齢化していることが明らかになった。
■自宅における小学生のインターネット利用時間は、1世帯あたり週1時間未満の回答が約4割であった。また、「週7時間以上」の利用が約1割を占めた。
■自宅で子どもがインターネットを閲覧する際、両親のいずれかが何らかの形で子どもと一緒に閲覧していると回答した人は約74%に達した。また、全体の約半数が母親とインターネットを一緒に利用している結果となった。
■また、家庭におけるインターネットを利用する際のルールに関しては、52%が何らかのルールを設けていると回答し、設けているルール数は平均1.5個であった。一方で、43%が特にルールを設けていないと回答しており、子どもが家庭からインターネットを利用する際のルールの策定については、各家庭で大きな差があることがわかった。
<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp
<gooリサーチに関するお問合せ先>
株式会社三菱総合研究所 E-リサーチ事業推進室
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-3473、(E-mail) e-res@mri.co.jp
株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ 馬場・長澤
(Tel) 03-3277-0003 (Fax) 03-3277-3490、(E-mail) prd@mri.co.jp
調査概要
1. 調査対象 | 小学生の子どもを持つ保護者 |
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2. 調査方法 | 「キッズgoo」上での公開型インターネットアンケート |
3. 調査期間 | 平成16年5月17日(月)〜5月31日(月) |
4. 有効回答者数 | 1,200名 |
5. 回答者の属性 | 性別 男性:35% 女性:65% 年齢 20代:3% 30代:51% 40代:44% 50歳以上:2% |
調査結果データ
(1) 約9割がブロードバンド回線を利用
自宅でインターネットを利用する子どものいる家庭では、約9割が光回線・ADSL・CATV(ケーブルテレビ)等のブロードバンド回線を利用していると回答した。ブロードバンド回線の利用は前回の調査の7割から更に伸びており、光回線は前回の3%から5倍の16%、前回と今回の調査間にサービス提供を開始した広帯域のADSL (24M-45M)が16%を占めるなど、小学生のいる家庭ではブロードバンド回線の広帯域化も進んでいることが明らかになった(図1)。
常時接続の観点からみると、定額制ISDNを利用していると回答した人は5%で、ブロードバンド回線と合計した常時接続型回線の利用率は約93%と回答の大部分を占めている。
(図1)自宅でインターネットを使う小学生の家庭の接続環境(N=1,200)
(2) インターネット利用は未就学児にも拡大
インターネットを利用し始めた年齢は、1位が小学校1年生で22%、以下未就学児20%、小学校3年生、小学校4年生はそれぞれ14%と続く。4割以上の子どもが小学校1年生以下でインターネットを開始しており、インターネットの利用が低学年の子どもや、未就学児にまで広がっていることが明らかになった。(図2)
(図2)子供がインターネットを利用し始めた学齢(N=1,200)
(3) 約1割の家庭が1世帯あたり「週7時間以上」利用
自宅における小学生のインターネット利用時間は兄弟姉妹も含め、1世帯あたり「週に30分〜1時間未満 」(21%)が最も高く、続いて「週に1時間〜2時間未満」(20%)、「週に30分未満」(19%)と続いた(図3)。一方で「週7時間以上」の利用も9%と1割近くに達し、小学生の家庭におけるインターネットの利用は2極化が起こりつつあることが推測される。
(図3)自宅でインターネットを使う際の1週間当たりの利用時間(N=1,200)
(子どもが複数の場合、利用時間の合計)
(4) 子どもの家庭でのインターネット利用は、74%が保護者と共に利用
自宅において子どもがインターネットを閲覧する際、「主に母親が子どもと一緒」との回答が17%、「主に子どもが一人で見て、時々母親が一緒」との回答が31%で、前回同様全体の約5割を占めた。父親が一緒に見る割合は「一緒」、「時々」の合計で26%であり、全体で74%が保護者の管理下で子どもがインターネットを利用している(図4)。
また、学校の授業以外でパソコンの使い方について教育をしているかとの問いには、「親が行っている」に50%の回答があり(図5)、インターネット利用の前提となる子どものパソコン教育について半数の親が関わっている結果となった。
(図4)子どものインターネット利用時における両親の同伴閲覧割合(N=1,200)
(子どもは未就学児、中学生以上を含む)
(図5)学校以外でのパソコンの教育について(N=1,200)
(5) 約半数の家庭で、子どもがインターネットを利用する際のルールがあると回答
家庭でインターネットを利用する際のルールについて、「何らかのルールを設けている」と回答した家庭は52%であった。ルールを設けている家庭では平均して1.5個のルールを設けており、そのルールの内容は回答の多い順に「接続時間」(26%)、「閲覧するページ」(22%)、「インターネットを利用する時間帯」(19%)であった。
一方でルールを設けていないとの回答は43%にも上り、子どもが家庭からインターネットを利用する際のルールの策定については、各家庭で大きな差があることがわかった(図6)。
(図6)家庭におけるインターネットの利用する際のルール(N=1,200)
(ルールがある場合、複数回答)
(図7)回答者の子どもの学齢(N=1,200)(小学生以外の兄弟姉妹含む)
《 補足 》
(*1)【 gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(3.7万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(1.9万人)を含め、22万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH16年5月現在)
NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。