gooリサーチ結果(No.44)
第2回ビジネスにおけるeラーニングの利用に関する調査結果
~利用経験者が倍増、企業による人材育成への活用が進む~
国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供する株式会社NTT-X (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)と 株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷野 剛)は、本サービスに登録している企業経営者や従業員から構成される「ビジネスモニター」(*2)を対象に、前回(平成13年9月)に引き続き「ビジネスにおけるeラーニングの利用に関する調査」を実施しました。有効回答者数は、4,697名でした。
調査概要
1. 調査方法 | gooリサーチ「ビジネスモニター」を対象とした非公開型インターネットアンケート |
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2. 調査期間 | 平成14年12月19日(木)〜12月24日(火) |
3. 回答者数 | ビジネスモニター 4,697名 |
4. 回答者の属性 | 【年齢】 20代:19.7% 30代:42.1% 40代:29.0% 50歳以上:9.2% 【職位】 経営者及び役職者:60.3% 一般社員:39.7% 【勤務先の業種】 製造:25.4%、通信・IT:21.9%、商業・卸・小売:10.4% 他 |
調査結果について(概要)
一昨年に引き続き、ビジネスマンのeラーニングの利用状況について、「gooリサーチ」上でH14年12月19日(木)から12月24日(火)にかけて、企業に勤める「ビジネスモニター」を対象にアンケートを実施。4,697人より回答を得た。
本調査では、ビジネスマンの約2割が既にeラーニングを受講しており、前回と比較しほぼ倍増となっていることがわかった。
受講の目的では、企業が従業員に業務の一環として受講させていることを表す「社内研修・育成の一環として」と回答した人は50.0%(前年39.2%)にのぼり、約6割の企業が受講費を全額負担している。これらの結果により企業において、eラーニングを利用する人材教育への期待感が表れる結果となった。
また、eラーニングにおける不便やデメリットとして、前回目立った「通信環境や処理速度へのストレスを感じる」と回答した人は19.6%(前年35.0%)に減少している。 主にeラーニングを受講する通信環境については、専用線が51.5%、ついでADSLが22.3%であった。定額制ISDN利用者を含めると、全体で常時接続型回線の利用者は89.3%にのぼり、職場、自宅ともにeラーニング利用においては常時接続が必要不可欠となっている。
調査結果のポイント
1.受講経験者は前回の倍増
2.企業での人材教育への活用が進む
3.常時接続化による、ストレスの軽減
調査結果データ
※小数点第2位を四捨五入してあります。
回答者の属性
図1. 回答者の年齢 (N=4,697)
図2. 回答者の職位 (N=4,697)
図3. 業種 (N=4,697)
1.受講経験者は前回の倍増
eラーニングを受講したことがあると答えた人の割合は17.5%であり、前回の同調査9.4%のほぼ2倍近くになった(図4-1)。また、利用したことはないと答えた人のうち、eラーニングについて知っていると回答したのは、前回では69.5%だったのに対し、今回の調査では82.8%になっており、着実にeラーニングに対する認知度は上がってきている(図4-2)。
図4-1. eラーニングの利用状況の変化
図4-2. eラーニングの未利用者における認知度の変化
2.企業での人材教育への活用が進む
受講のきっかけとして、「職場内の周知」と答えた人は65.4%あり(図5)、受講目的を「社内研修・育成の一環として」とする人は50.0%に増加した(前年39.2%) (図6)。
学習分野は「IT」57.5%、「語学」19.6%、「ビジネススキル」16.8%、「自社業務スキル」16.4%の順に多く(図7)、「効果があった」と回答している人は57.8%と半数を超えた(図8)。
また、受講費用については「勤務先が全額負担」が59.0%あり、勤務先から補助が出ていると回答した人を含めると約7割が会社の制度を利用して受講している(図9)。
図5. 受講のきっかけ
図6. 受講目的の変化
図7. 学習分野(N=822)(複数回答)
図8. 効果(N=822)
図9. 受講費用の負担(N=822)
3.常時接続化による、ストレスの軽減
企業での活用が進むeラーニングは、メリットとして時間の有効活用、自分のペースで学習できる点が評価されている(図10-1)。またデメリットとして、「通信速度や処理速度の遅さ」をあげた人は今回の調査では19.6%と、前回と比較し15%以上減少した(図10-2)。
受講した場所は「職場」55.6%、「自宅」30.7%、「職場と自宅」12.9%となっており(図11)、通信環境としては「専用線」51.5%、「ADSL回線」22.3%の順に多かった(図12)。
通信環境の常時接続化が進むことによって、システム的なストレスは確実に緩和され、利用環境が整備されてきている。今後のブロードバンド化の進展により、ますますeラーニングの普及は進むと予測される。
図10-1. eラーニングのメリット(N=822)(複数回答)
図10-2. eラーニングのデメリット
図11. 受講場所(N=822)
図12. 主に利用する通信回線(N=822)
《 補足 》
(*1)【 gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTT-Xと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いeリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(3.2万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(1.2万人)を含め、16.8万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH15年1月現在)
(*2)【 ビジネスモニター 】
消費者モニターとは別に、企業のキーパーソンとしてアンケートにも回答する意志のあるモニター1.2万人 (H15年1月現在)
<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>
NTT-X リサーチグループ:(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5203
NTT-X 広報室:(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttx.co.jp
<gooリサーチに関するお問合せ先>
株式会社三菱総合研究所 情報事業開発部 (eリサーチ事業チーム)
吉原、大澤:(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-3479
株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ:(Tel) 03-3277-0003
NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。