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普及率11%でも日本のネット人口を上回るインド

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Google社のエリック・シュミット会長によると、「2020年までに全人類がインターネットを使えるようになる」という。大胆な予測だが、経済成長が著しいアジアの新興国で、インターネット利用者が飛躍的に伸びていることは確かである。シュミット発言にヒントを得れば、「2020年までにアジアの全人口がインターネットを使えるようになる」ことはあり得るかもしれない。

そこで成長するアジアのインターネット市場を把握すべく、ネット利用にまつわる様々なデータを勝手な切り口でざっくりインフォグラフィック風にまとめてみた。

今回は、インターネット普及率(総人口におけるインターネット利用者の割合)を視覚化している。対象国は、日本、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、中国(香港、マカオ、台湾除く)、ベトナム、フィリピン、タイ、インドネシア、ミャンマー、インドの12か国。

図1.アジア各国の人口とインターネット普及率(2000年、2012年)

図1.アジア各国の人口とインターネット普及率(2000年、2012年)

出所:Internet World Stats を基にNTTコムオンライン作成

インターネット普及率でみると、韓国、日本、台湾、シンガポールの先進諸国が圧倒的に高く、2012年時点では各国とも75%を超えている。つまり、先進4カ国では国民4人のうち3人以上はネットを使っていることになる。この4カ国は2000年時点でネット普及率が4割を切っていたのだから、10年余りでネットユーザーが2倍以上増えたことになる。とはいえ、香港、ブルネイを含め、普及率が70%を超える国の人口を合わせても、アジア総人口に占める割合は、わずか5〜6%にしかならない。

一方、世界各国にIT技術者を排出しているインドは、人口(12億人余り)の11%しかインターネットを使っていない。普及率だけを見れば、比較12カ国の中で、民主化が動き始めたミャンマーの次に低い位置にある。

図2.インターネット普及率の推移(2000年、2012年)

図2.インターネット普及率の推移(2000年、2012年)

出所:Internet World Stats を基にNTTコムオンライン作成

それでも、インドのインターネット利用人口は、すでに日本のネット人口を上回っている。たった11%であっても、主な利用者はネットが使える都市部に住み、リテラシーも高い、俗に言うアッパーミドル層なのだろう。その上位層だけで1億人を超えているインド。農村部のネット整備が進んでいないなどの課題はあるが、眠れる大国がこのままでいるわけがない。このネット普及率の低さに、逆に可能性を感じてしまう。

図3.アジアのインターネット利用人口(2012年)

図3.アジアのインターネット利用人口(2012年)

出所:Internet World Stats を基にNTTコムオンライン作成

(Unique LOOPER)

※弊社メディアサービス「buzzoo.jp」のサービス終了に伴い、記事を移行いたしました。

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