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第3回「メディア利用状況」に関する調査結果

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スマートフォンからのインターネット利用が増加、生活に不可欠なメディアはテレビが増加

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平成23年8月1日

NTTレゾナント株式会社

第3回「メディア利用状況」に関する調査結果

~スマートフォンからのインターネット利用が増加、生活に不可欠なメディアはテレビが増加~

インターネットアンケート・サービスを提供する「gooリサーチ」は、消費者のメディア接触行動に関する調査を実施しました。本調査は、メディア利用におけるトレンドや変化の兆しを把握・分析する「メディア利用状況」に関する調査の第3回目です。「gooリサーチ」の登録モニターの中から13歳以上の方を対象に実施し、有効回答者数は1499名でした。

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成23年5月25日~平成23年5月30日
4. 有効回答者数 1499名
5. 回答者の属性 【性別】
男性:52.8%、女性:47.2%

【年代】
10代:16.5%、20代:18.2%、30代:21.4%、40代:16.1%、50代:15.6%、60代以上:12.1%

調査結果のポイント

(1) 「スマートフォンからインターネット」が増加傾向

毎日利用しているメディアとして多かった回答は「テレビ(88.0%)」が最も多く、次いで「PCからインターネット(83.3%)」、「新聞(54.5%)」となった。

前回調査結果と比較すると、毎日利用の割合は、「スマートフォンからインターネット」は4.4ポイント増の10.8%、「テレビ」が3.1ポイント減、「PCからインターネット」が5.6ポイント減、となった。実施した3回分の推移をみると、「スマートフォンからインターネット」で増加傾向がみられる以外は、全体的に横ばいか微減傾向にある。

(2) PCからのインターネット利用は減少、モバイル端末は微増

1日当たり1時間以上利用しているメディアは、「テレビ(79.5%)」が最も多く、次いで「PCからインターネット(71.4%)」となった。前回調査結果と比較すると、携帯電話やスマートフォンからのインターネット利用は増加し、特に「10代~30代」の利用時間が長い。一方、テレビやPCからのインターネット利用は減少している。3回分の推移をみると、インターネット利用者(PC)の利用時間別割合はどの年代も1時間以上の利用者が減少傾向にある。

(3) PCではコンテンツ配信サービス、10代~30代はモバイル端末でのソーシャルメディア利用が多い

PC、携帯電話、スマートフォンそれぞれにおいて、週平均で最も長い時間利用しているサービスは、PCが「オンラインショッピング(15.4%)」「個人ブログ(13.6%)」「動画閲覧・ダウンロード(12.5%)」、携帯電話が「コミュニティサイト(19.8%)」「個人ブログ(16.0%)」「ミニブログ(13.8%)」、スマートフォンが「ミニブログ(13.8%)」「個人ブログ(10.7%)」「コミュニティサイト(10.7%)」となった。

10代~30代は、携帯電話やスマートフォンで「コミュニティサイト」「ミニブログ」「個人ブログ」などソーシャルメディアの利用が多い一方、40代以上は、「オンラインバンキング」「オンラインショッピング」「音楽/音楽ソフトのダウンロード」「オンラインゲーム・ビデオ」など、コマース系サービスやコンテンツ系サービスが多い。

男性10代~30代はPCやスマートフォンで「動画閲覧・ダウンロード」「動画共有サービス」など大容量のコンテンツ配信サービスの利用が多いが、女性10~30代では、スマートフォンでオンラインショッピングを利用する人が多い。

(4) 男性は不特定多数、女性は特定の人とソーシャルメディアで交流する傾向

ソーシャルメディアの閲覧・情報発信率をみると、PCで「Q&Aサイト」「個人ブログ」で閲覧率が高く、「個人ブログ」「コミュニティサイト」で情報発信率が高い。携帯電話で閲覧率が高いのは「個人ブログ」「コミュニティサイト」、情報発信率が最も高いのは「コミュニティサイト」となっている。スマートフォンでは「個人ブログ」「ミニブログ」が閲覧率が高く、「ミニブログ」「コミュニティサイト」で情報発信率が高い。

性年代別にみると、10代~30代の男女でソーシャルメディアの閲覧率・情報発信率が高い。男性10代~30代は、「ミニブログ」「Q&A」サイトの閲覧率・情報発信率が女性よりも高く、女性10代~30代は、「個人ブログ」「コミュニティサイト」の閲覧率・情報発信率が男性よりも高い傾向がある。男性は不特定多数のユーザーが発信する情報や、不特定多数への情報発信が想定されるメディアの利用が多い傾向にある。それに対し女性は、特定のユーザー発の情報や、特定の人同士で情報共有できるメディアの利用が多い。

サイト別に詳細をみると、「Q&Aサイト」の閲覧率と情報発信率のかい離が大きいのに対し、「コミュニティサイト」や「ミニブログ」はかい離が小さく、利用者同士の交流が活発であることがうかがえる。

(5) 今後の利用意向が高いのは"モバイルスマート端末"、生活に不可欠なメディアはテレビ

今後、利用を最も増やしたい(または、利用したい)と思うメディアは「PCからインターネット」が26.1%と最も高く、次いで「スマートフォンからインターネット(10.5%)」「携帯電話からインターネット(4.9%)」が続く。前回調査結果と比較して、PCとスマートフォンの差が近づき、スマートフォンやタブレット端末などの"モバイルスマート端末"の利用意向が増えている。

普段の生活で1つしか利用できないとした場合に選ぶメディアについて尋ねたところ、第1位は「PCからインターネット」が52.4%(前回から6.6ポイント減少)、第2位は「テレビ」で31.2%(前回から4.1ポイント増加)となった。「テレビ」は半年前と比べ、生活における重要性が増している。

調査結果データ

(1)1週間当たりのメディア別利用頻度

1週間における各メディアの利用頻度を聞いたところ、毎日利用していると回答したのは「テレビ(88.0%)」が最も高く、続いて「PCからインターネット(83.3%)」、「新聞(54.5%)」となった。【図1-1】

半年前と比較して、毎日利用の割合は、「スマートフォンからインターネット」は4.4ポイント増の10.8%、「テレビ」が3.1ポイント減、「PCからインターネット」が5.6ポイント減、となった。実施した3回分の推移をみると、「スマートフォンからインターネット」で増加傾向がみられる以外は、全体的に横ばいか微減傾向である。【図1-2】

【図1-1】1週間当たりのメディア別利用頻度

【図1-1】1週間当たりのメディア別利用頻度

【図1-2】1週間当たりのメディア別利用頻度(毎日利用)_前回調査比較

【図1-2】1週間当たりのメディア別利用頻度(毎日利用)_前回調査比較

(2)1日当たりのメディア別利用時間

1日における各メディアの利用時間を聞いたところ、1時間以上利用している割合は、「テレビ(79.5%)」が最も高く、次いで「PCからインターネット(71.4%)」となった。半年前と比較すると、携帯電話からのインターネット利用は0.8ポイント、スマートフォンからのインターネット利用は1.9ポイント増加した。一方、テレビは1.2ポイント、PCからのインターネット利用は5.8ポイント減少した。【図2-1】【図2-2】

携帯電話やスマートフォンから1時間以上インターネットを利用する割合は増加している一方、PCからのインターネット利用は減少傾向である。年代別に3回分の推移をみると、携帯電話でのインターネット利用が1時間未満の割合は、「10~30代」の利用者で68.8%である一方、「40代以上」の利用者では94.4%である。同様に、スマートフォンからのインターネット利用が1時間未満の割合は、「10~30代」の利用者で59.6%である一方、「40代以上」の利用者では85.2%となっている。また年代にかかわらず、スマートフォンの方が携帯電話よりも利用時間が長い傾向にある。【図2-3】【図2-4】【図2-5】

【図2-1】1日当たりのメディア別利用時間

【図2-1】1日当たりのメディア別利用時間

【図2-2】1日当たりのメディア別利用時間(1時間以上利用)_前回調査比較

【図2-2】1日当たりのメディア別利用時間(1時間以上利用)_前回調査比較

【図2-3】1日当たりのインターネット利用時間(PC)_年代別

【図2-3】1日当たりのインターネット利用時間(PC)_年代別

【図2-4】1日当たりのインターネット利用時間(携帯電話)_年代別

【図2-4】1日当たりのインターネット利用時間(携帯電話)_年代別

【図2-5】1日当たりのインターネット利用時間(スマートフォン)_年代別

【図2-5】1日当たりのインターネット利用時間(スマートフォン)_年代別

※第1回調査:2010年6月(n=1567)
 第2回調査:2010年11月(n=1677)
 第3回調査:2011年5月(n=1499) 今回調査

(3)長時間利用しているインターネットのコンテンツ/サービス

メディア別に週平均で最も長い時間利用しているインターネットのサービス/コンテンツを尋ねたところ、第1位から第3位は、PCが「オンラインショッピング(15.4%)」「個人ブログ(13.6%)」「動画閲覧・ダウンロード(12.5%)」、携帯電話が「コミュニティサイト(19.8%)」「個人ブログ(16.0%)」「ミニブログ(13.8%)」、スマートフォンが「ミニブログ(13.8%)」「個人ブログ(10.7%)」「コミュニティサイト(10.7%)」となった。タブレット端末が「動画共有サービス(25.0%)」「ミニブログ(12.5%)「オンラインショッピング(10.7%)」という結果になった。【図3-1】

【図3-1】週平均で最も長い時間利用しているインターネットのサービス/コンテンツ

【図3-1】週平均で最も長い時間利用しているインターネットのサービス/コンテンツ

PCからインターネットを利用している時、週平均で最も長い時間利用しているサービス/コンテンツを性年代別でみると、男性10代~30代の第1位は「動画閲覧・ダウンロード」、第2位は「動画共有サービス」となっており、大容量のコンテンツ配信サービスとなっている。一方、女性は「オンラインショッピング」の割合が高い。

携帯電話からのインターネット利用では、10代~30代の男女で「コミュニティサイト」「ミニブログ」「個人ブログ」が上位3位にランクインし、ソーシャルメディアの活用が多い。一方、40代以上の男女では、「オンラインバンキング」「オンラインショッピング」「音楽/音楽ソフトのダウンロード」「オンラインゲーム・ビデオ」など、コマース系サービスやコンテンツ系サービスが多い。

スマートフォンからのインターネット利用では、10代~30代の男女で「ミニブログ」「コミュニティサイト」などのソーシャルメディアが上位3位にランクインしている。男性10代~30代では「動画閲覧・ダウンロード」「動画共有サービス」の利用が多く、女性10代~30代では、「コミュニティサイト」の利用が約2割に上り、「オンラインショッピング」を利用する人も多いのが特徴である。【図3-2】

【図3-2】週平均で最も長い時間利用しているインターネットのサービス/コンテンツ_性年代別

【図3-2】週平均で最も長い時間利用しているインターネットのサービス/コンテンツ_性年代別

※女性40代以上のスマートフォン利用者は、サンプル数が少ないため参考値。

(4)ソーシャルメディアの利用状況(認知・閲覧・情報発信)

ソーシャルメディア(本リリースでは「個人ブログ」「Q&Aサイト」「ミニブログ」「コミュニティサイト」)の閲覧率および情報発信率を端末別にみると、PCで閲覧率が高いのは「Q&Aサイト(63.4%)」「個人ブログ(57.8%)」となっている。PCでの情報発信率が高いのは、「個人ブログ(23.6%)」「コミュニティサイト(18.6%)」となり、閲覧率が最も高かった「Q&Aサイト」は閲覧が中心であることがわかる。

携帯電話での閲覧率が高いものは、「個人ブログ」が29.4%、「コミュニティサイト」が24.8%となった。情報発信率が最も高いのは「コミュニティサイト(17.4%)」となっている。

スマートフォンで閲覧率が高いものは「個人ブログ(43.2%)」「ミニブログ(40.1%)」である。情報発信率は「ミニブログ(27.3%)」「コミュニティサイト(23.8%)」で高い。

「Q&Aサイト」の閲覧率と情報発信率のかい離が大きいのに対し、「コミュニティサイト」や「ミニブログ」はかい離が小さく、利用者同士の交流が活発であることがうかがえる。【図4-1】

性年代別に端末別の閲覧率・情報発信率を比較すると、30代以下の男女でソーシャルメディアの閲覧率・情報発信率が高いものの、メディアの利用状況には差があることが分かる。男性30代以下は、「ミニブログ」「Q&A」サイトの閲覧率・情報発信率が女性よりも高い。一方、女性30代以下は、「個人ブログ」「コミュニティサイト」の閲覧率・情報発信率が男性よりも高い。男性は不特定多数のユーザーが発信する情報や、不特定多数への情報発信が想定されるメディアの利用が多い傾向にある。それに対し女性は、特定のユーザー発の情報や、特定の人同士で情報共有できるメディアの利用が多い。【図4-2】

【図4-1】ソーシャルメディアの利用状況(認知・閲覧・情報発信)

【図4-1】ソーシャルメディアの利用状況(認知・閲覧・情報発信)

【図4-2】ソーシャルメディアの利用状況_情報発信×性年代別

【図4-2】ソーシャルメディアの利用状況_情報発信×性年代別

※女性40代以上のスマートフォン利用者は、サンプル数が少ないため参考値。

(5)利用を増やしたいメディア、生活に不可欠なメディア

今後、利用を最も増やしたい(または、利用したい)と思うメディアについて尋ねたところ、「PCからインターネット」が26.1%と最も高く、次いで「スマートフォンからインターネット(10.5%)」が続いた。前回調査結果と比較して、「PCからインターネット」は9.7ポイント減少し、「スマートフォンからインターネット」は2.3ポイント増加という結果となった。また割合は少ないものの「タブレット端末からインターネット」も増加傾向にある。今後は、スマートフォンやタブレット端末などの"モバイルスマート端末"の利用が増えることが予測される。【図5-1】

普段の生活で1つしか利用できないとした場合に選ぶメディアについて尋ねたところ、第1位は「PCからインターネット」が52.4%、第2位は「テレビ」で31.2%となった。「PCからインターネット」は、前回調査結果と比べ6.6ポイント減少し、「テレビ」は4.1ポイント増加した。「テレビ」は半年前と比べ、生活における重要性が増している。【図5-2】

【図5-1】利用を最も増やしたい(または、利用したい)と思うメディア

【図5-1】利用を最も増やしたい(または、利用したい)と思うメディア

【図5-2】生活に不可欠なメディア

【図5-2】生活に不可欠なメディア

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

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