
gooリサーチ と japan.internet.com による共同企画調査
公共図書館がWebサイトを持つことは当然のようになりつつあり、音楽データ配信サービスを取り入れた図書館も存在する。利用者としては、図書館に、ますます便利になってもらいたいものだ。
インターネットコムでは、gooリサーチと協力して、図書館とインターネットに関するアンケート調査を実施、その結果をまとめた。公共図書館の利用者の意見はどのようなものだろうか。
調査対象は、全国10代~60代以上のインターネットユーザー1,068人。男女比は、男性52.9%、女性47.1%。年齢別は、10代16.7%、20代18.3%、30代20.6%、40代16.5%、50代16.0%、60代以上12.0%。
まずは、公共図書館を「よく/たまに利用する」と答えた47.2%(504人)に、公共図書館のインターネットサービスを利用しているのか、聞いた。
「よく/時々利用する」と答えた回答者は、合計で36.7%(185人)となったのに対して、「あまり/ほとんど利用しない」と答えた回答者は、合計で48.2%(243人)となり、図書館のインターネットサービスの利用に対してそれほど積極的な姿勢は伺えなかった。
また、「利用する公共図書館ではインターネットサービスがない」と答える回答者も、14.5%(73人)存在していて、インターネットサービスはまだ全国に整備されていない状況がよく分かる。
次に、公共図書館のインターネットサービスを「よく/時々利用する」と答えた185人に、利用している公共図書館でどのようなインターネットサービスが行われているのか聞いた。
「Webでの蔵書検索」(92.4%、171人)や「Webでの借り出し予約」(74.6%、138人)のような、Webを使って問い合わせをするような形式のサービスは多くの図書館がやっているようだが、「Webでの音楽資料の配信」(2.2%、4人)「Webでの電子書籍の閲覧」(1.6%、3人)などのような、実際にデータを配信して利用者がそれを視聴することができるようなサービスは、ほとんど普及していないようだ。
同じく、この185人に、今後どのようなサービスを利用する公共図書館で実現して欲しいか、聞いた。
その結果、「借り出し予約」(49.7%、92人)や「蔵書検索」(48.1%、89人)と同程度の割合で、「電子書籍の閲覧」(47.6%、88人)が求められていた。また、前の質問で、実際にはほとんど行われていなかった「音楽データの配信サービス」(34.1%、63人)や「無線LANスポットの設置」(33.0%、61人)などに対する要望も高いようである。
<調査概要>
- 実施期間: 2010/10/27~2010/10/29
- 有効回答数: 1,068
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