gooリサーチ と 読売新聞 による共同企画調査
読売新聞 2007年3月19日 ネットリサーチ
gooリサーチと読売新聞社による共同企画調査<第34弾>
地球温暖化に関する調査
~温暖化防止、何かしたい 有料レジ袋「賛成」64%~
要約
◆環境税は理解まだ、賛成32%反対35%
東京で観測史上最も遅い初雪となるなど、暖冬で異変が相次いでいる。読売新聞社とNTTレゾナントが共同で実施した消費者モニター調査によると、回答者の95%が地球温暖化の進行を「感じている」と答えた。また、レジ袋の有料化に64%が「賛成」と答え、多少は不便になっても温暖化の防止に役立つことをしたいという気持ちが消費者の間で強まっていることがわかった。
調査結果
◆暖冬で実感
調査では、地球温暖化について95%が「感じている」と答え、「感じていない」2%、「わからない」3%だった。
どんなことで温暖化を感じているか尋ねると、身近な「冬の気温」が46%で最も多かった。「解ける極地(北極・南極)の氷」(17%)や「ハリケーンや干ばつなどの異常気象」(17%)など地球規模の現象がこれに続いた。
温暖化を防ぐための取り組みは、92%が「何かしたい」と回答した。
さらに、日常生活での取り組みを聞いたところ、「積極的に取り組んでいる」(7%)と「少しは取り組んでいる」(55%)の合計で6割強が何らかの行動をしていると答えた。「あまり取り組んでいない」は31%、「まったく取り組んでいない」は7%だった。
具体的な取り組み(複数回答)では「電灯やテレビなどの電源をこまめに消す」が64%で最も多かった。
◆利便性より環境
スーパーなどで買い物客に無料で渡しているレジ袋を有料化し、利用を減らす試みが一部で始まっている。レジ袋有料化は64%が「賛成」と回答し、「反対」は17%にとどまった。「わからない」も19%にのぼったが、この問題では消費者の多くが、利便性を多少は犠牲にしても環境への対応を優先してよいと考えているようだ。
これに関連し、行きつけの店でレジ袋が有料化された場合の行動について尋ねたところ、88%が「買い物袋を持参し、できるだけレジ袋は使わない」と答えた。レジ袋の有料化は一定の削減効果がありそうだ。「レジ袋が無料の店を探して買い物する」は5%にとどまった。小売店が懸念する顧客流出は限定的となる可能性がある。「有料のレジ袋を使う」は6%だった。
◆日常の取り組み
環境への配慮をうたった商品も増えている。通常の商品より割高でも環境に配慮したものを買うかどうか聞いたところ、63%が「値段が同じなら買いたい」と答えた。「割高でも買いたい」と答えた人は34%(「かなり割高」「多少割高」の合計)にとどまった。「環境に配慮したいが余分な出費は避けたい」と考える人は多いようだ。
環境への配慮を意識して実際に購入したり買い替えたりした商品(複数回答)では、「詰め替え式の調味料やシャンプーなど」(57%)や「再生紙を使ったノートやコピー用紙など」(39%)といった日用品が上位を占めた。「冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの省エネ家電」も37%と多かった。
◆対策「政府が」41%
温暖化を防ぐために誰がもっと取り組むべきなのか。アンケートでは「政府」という答えが41%で最も多く、「民間企業」(30%)と「個人・家庭」(28%)がほぼ同率で続いた。
環境省などは、温室効果ガスの排出を抑えるためガソリンなどの化石燃料に課税する「環境税」の導入を検討している。環境税の導入は「反対」(35%)が「賛成」(32%)をわずかに上回った。「わからない」(33%)もほぼ同率で、環境税への消費者の理解はまだ進んでいないようだ。
【調査方法】
NTTレゾナントのインターネット・アンケートサービス「gooリサーチ」で3月9〜11日に実施した。全国から1107人が回答し、内訳は男性50%、女性50%。年代は20代22%、30代18%、40代21%、50代17%、60代以上21%。
<調査概要>
- 実施期間: 2007/03/09~2007/03/11
- 有効回答数: 1,107
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