gooリサーチ と 日刊工業新聞 による共同企画調査
gooリサーチと日刊工業新聞による共同企画調査<第24弾>
2006年ゴールデンウイーク(GW)アンケート
~"売れる"レジャーのヒント−1000人に聞きました どうしたら楽しめるGW~
【景気回復反映 海外旅行は過去最高】
中2日をはさんで最大で9連休と曜日配列に恵まれた今年のゴールデンウイーク(GW)。期間中に成田空港を利用する人は過去最高が見込まれるなど、景気回復がレジャーにも表れた格好だ。しかし、多くのビジネスマンにとっては3日からの5連休がGW本番。貴重な休みをどう過ごすのか、どんな過ごし方を望んでいるのか。
日刊工業新聞社ではNTTレゾナントと共同で、gooリサーチを利用してフルタイムで働く男女1000人にアンケート(回答は1028人)した。調査結果から"売れる"レジャーのヒントを探る。
■68%が「出かけたい」■
JTBによると、今年のGW(4月26日-5月6日)の海外旅行者数は前年比3.9%増の56万5000人で過去最高。国内旅行者数も好調で、同0.6%増の2134万人となる見通しだ。休みの形は4月29、30日の2連休と5月3-7日の5連休というのが、暦通りで一般的。5連休をメーンに計画を組む人が多く、3日からがGW本番だ。
今回のアンケートでも「きょうは5月3日。あなたはどこにいますか」という質問に対し、帰省を含め27%が旅行に出かけていると回答。「自宅」と答えた人(41%)も多かったが、「GW期間中、後半5日間の休みが取れました。どこに行きますか」という別の質問では、「どこにも行かず、のんびりしたい」という自宅派は27%にとどまり、68%が日帰りを含め旅行に出かけたいと回答。GWの旅行ニーズの高さをうかがわせた。
■海外はアジア 国内は遠方■
では「具体的にどこへ行き、何がしたいか」という問いには、「プーケットでのんびり過ごす」「グアムでショッピング」「由布院温泉でのんびり散策と温泉」「北海道でドライブざんまい」など、5日間あれば満喫できる内容が目立った。実際「5連休で楽しめるグアム、サイパンなど近場のアジアリゾートが人気」(JTB)という。
国内旅行は「沖縄、北海道など遠い所へのニーズが高い」(同)のが今年の傾向。一方で、表参道ヒルズなど新たなスポットがオープンした東京都心への東北や関西方面からの観光客も多い。
アンケートはフルタイムで働く男女が対象だったせいか、疲れを癒やしたい派が大勢。渋滞に巻き込まれたり、人が大勢集まる観光名所は敬遠しがちだ。では、仕事の疲れを癒やしたい男女はどんなレジャーを望んでいるのか。
■根強い 温泉・グルメ■
今回「『こんなツアーがあったら参加したい』と思うものは」という質問には、「激安温泉めぐり」といった定番ものから、「こいのぼり鑑賞ツアー」などマニアックなものまで、さまざまな回答が並んだ。ただ、傾向としては、温泉、グルメ、ショッピングなどが根強い人気。「子連れにやさしいツアー」など子供に配慮したものやペットとの同伴、そして「空いている穴場ツアー」など混雑回避を求める声がやはり多かった。
その一方で「ツアーには参加しない」とする声も多い。旅行業者も「温泉バスツアーなど既存のメニューだけでは、多様化する消費者のニーズに応えられない」(日本旅行)と認識しており、ツアー商品に知恵を絞る。たとえば、近畿日本ツーリストは北海道の高原リゾート「ルスツリゾート」を家族で楽しめるツアーを販売。遊園地の乗り物フリーパス、隣接するホテルの料金などを含め、2泊3日で1人3万1800円という低価格に加え、「遊びと宿泊を1カ所ですませられる気軽さと利便性が受け入れられた」(近畿日本ツーリスト)ことから、すぐに完売したという。
■ぜいたく志向にもニーズ お金の"かけどころ"多様化■
アンケートで「GWを楽しむために一番必要だと思うものは何か」を聞いたところ、「お金」を挙げた人が圧倒的に多かった。昨今は「チャーター機を利用した海外旅行商品の売れ行きが好調」(近畿日本ツーリスト)、「3万円以上の高級旅館や露天風呂付きの部屋に宿泊したいといったニーズが高い」(JTB)という。予算がかかってもぜいたくな気分を味わいたいという人が増えているのは確かなようだ。だが裏返せば、このアンケート結果はお金がなければGWを満喫できない、お金がなくても楽しめる企画やツアーが少ないと考える人の多さを示しているともいえる。
「こんなツアーなら参加したい」の答えを分析すると、お金の"かけどころ"が多様化していることが分かる。GWを楽しむために一番必要なものの2、3位は「時間」と「天気」。4位は「一緒に過ごす人」と続く。「アイデア・企画力」を挙げる人も少なくなかった。予算が少ない人、時間がない人、一緒に過ごす人がいない人...。GWツアーにはそうした層を取り込めるアイデア・企画力が求められている。
「家族」が68.09%を占め、断トツの1位。「友人」「恋人」はどちらも9%以下と意外に少ない。「たまの連休は家族と旅行に出たり、帰省してゆっくり過ごす」という人が多いようだ。一方、「ひとり」と答えた人は「友人」「恋人」を上回る11.9%。仕事でたまった疲れを取りたい、動きたくないという人が少なくない様子。また「誰にも邪魔されずゆっくりしたい」「一人旅に出る」といった"自立派"も結構いるようだ。
「5000-1万円」が35.1%、「1万-2万円」が27.4%で、6割以上の人がGWを満喫するには1日当たり5000円から2万円のおこづかいが必要だと考えている。これは「どこで、どんなGWを過ごしているか」で大きく異なると思われるが、1日2万円あれば、かなりリッチな過ごし方が出来そうだ。
ただ、旅費などとは別に1日2万円、5連休で計10万円という負担は大きい。「ここぞ」と豪勢に使うのも手だが、お金を使わずに楽しめるGWの過ごし方を探求するのも一興。アンケートでも約15%が「5000円未満」で満喫できると答えた。くれぐれも"GW貧乏"にならないよう、おこづかいは賢く使いたい。
回答者の属性
<調査概要>
- 実施期間: 2006/04/12~2006/04/13
- 有効回答数: 1,028
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