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ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に関する調査

ユーザー数増加が著しい SNS、求められる機能は「情報公開の細かな設定」

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gooリサーチ と japan.internet.com による共同企画調査

総務省の発表によれば、2006年3月末現在のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)登録者数は716万人。2005年9月末時点からわずか半年で1.79倍に増加したことになる。またSNSはユーザー数だけでなく、サービスそのものの増加も目を見張るものがある。2月末にはヤフーが「Yahoo! 360°」(仮称)β版を、3月には楽天が「楽天広場リンクス」を開始するなど大手ポータルサイトの参入も相次ぎ、サッカー愛好者向けSNSといったニッチなサービスも多く登場している。

インターネットコム株式会社とgooリサーチが行った調査によると、利用中のSNSに足りない点として、「情報公開の細かな設定」と回答したユーザーが4分の1を占めた。

調査対象は、全国10代~50代のインターネットユーザー1,087人。男女比は男性43.70%、女性56.30%、年齢別は10代2.39%、20代22.91%、30代39.93%、40代24.75%、50代10.03%。

SNSを現在利用している(参加)しているのは19.23%(209人)、過去に利用した経験がある人(4.69%)を加えても利用経験者は4分の1に届かない。もっとも多かったのは「利用した経験はない」44.71%で、「SNSを知らない」という回答も31.37%を占める。以下、SNSユーザー209人に伺った。

SNSをいくつ利用しているか尋ねたところ、「1つ」が79.90%(167人)、「2つ」が13.88%(29人)、「3つ」が2.87人(6人)となった。「5つ以上」という回答者もいたものの、SNSは「1つ」だけを利用するのが主流のようだ。

これらのユーザーが利用しているSNSは(複数回答)、「mixi」が圧倒的に多く171人。これに続いたのは「GREE」16人、「Yahoo! 360°」11人、「livedoor フレパ」「キヌガサ」ともに8人、「COLORS」7人など。mixiの好調と、2月末にオープンしたばかりのYahoo! 360°の健闘が目立つ。

SNSの利用状況を尋ねると、「日記、掲示板(コミュニティ)などを読む」(87.56%)がもっとも多い。また、読むだけでなく、これらに「書き込む」という利用も67.94%が行っている。SNSではない一般的なネット掲示板の場合、実際に書き込みを行っているのは45.6%という調査結果もあることから、書き込みの積極さはSNSの特徴と言えるかもしれない。その他、「足跡などを確認する」(63.16%)、「メッセージを交換する」(55.02%)もよく利用されている。

SNSにおける「友達」の人数も聞いてみた。それによると「5人未満」との回答が33.01%と約3分の1を占めた。「5人以上10人未満」22.01%、「10人以上15人未満」14.83%が続き、友達の人数が15人未満のユーザーはあわせて約7割。

利用中のSNSに足りない点について、約半数が「特にない」と回答したものの、4分の1にのぼる25.84%が「情報公開の細かな設定」と回答、以下、「写真や日記、メールなどの保存容量」(45人)、「ポータルサイトのような情報量」(37人)、「ユーザー数」(11人)と続いた。

招待制による閉じられたコミュニティであるSNSも、ユーザー数の増加に従い、外部との差は徐々に薄くなってくる。家族、友人、会社の同僚、だれもが当たり前のようにSNSに参加するようになれば、プロフィールや日記をはじめとした情報公開に関する要望もより強くなるだろう。

<調査概要>

  • 実施期間: 2006/04/28~2006/04/30
  • 有効回答数: 1,087

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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