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「シニア世代の旅行動向」に関する調査結果

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シニア世代の3人に1人がWebサイトやブログでの情報収集意向を示す

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報道発表資料 平成17年12月21日

gooリサーチ結果 (No.100)

「シニア世代の旅行動向」に関する調査結果

~シニア世代の3人に1人がWebサイトやブログでの情報収集意向を示す~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗 克行)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、取締役社長:田中將介)は、50代以上のgooリサーチ郵送調査専属シニアモニターを対象に「シニア世代の旅行動向」に関する調査を実施しました。

有効回答者数287名のうち、国内旅行は年に2回程度、海外旅行は年に1回出かけている回答者が共に3割以上を占めており、シニア層の旺盛な旅行に対する意識がうかがえます。また、過去1年以内の旅行の同行者として、夫婦や家族を合わせると親族で6割以上を占めている一方、今後一緒に行きたいと考える同行者については、男性の場合は夫婦、女性については家族や友人・知人が挙げられ、意識の違いが見て取れます。また、今後は観光目的以外に学習目的の旅行に対する意向も増加しつつあり、情報収集方法も、従来のガイドブックに加えWebサイトの利用意向が高くなっています。

総括

今回の調査結果により、50歳以上のシニア層では、国内については年に2回程度、海外については年に1回程度旅行にでかけているとする回答者がそれぞれ3割以上を占めており、シニア層の旺盛な旅行に対する意識がうかがえます。国内・海外ともに、今後行きたい旅行先と過去1年以内の旅行先の傾向は異なり、今後行きたい旅行先としては、国内の場合北海道・沖縄・九州が、海外ではヨーロッパやハワイ、オセアニアが多く挙げられました。過去1年以内の旅行の同行者については、夫婦や家族を合わせると親族で6割以上を占めている一方、今後一緒に旅行したいと考える同行者については、男性が夫婦、女性が家族や友人・知人という回答が多く、特に夫婦で旅行に行きたいとする回答は男女で約3割の差が有り、意識の違いが見て取れる結果となりました。

また、旅行の目的について、観光や温泉・リゾート目的の回答者が上位を占めていますが、今後の旅行の目的としては、国内外ともに語学や習い事などの学習目的も徐々に増加する傾向にあります。過去1年間に旅行したことがある回答者における旅行時の情報収集方法については、Webサイトやブログ利用者は21.3%を占め、今後の利用意向は34.8%と10%以上高くなっており、シニア世代における旅行時の情報収集手段としてインターネットの利用意向が高まっていることがうかがえます。

調査結果のポイント

(1) 国内は1年に数回、海外は年に1回程度の人が多い。

今後行きたい旅行先と過去1年以内の旅行先は異なり、国内旅行では近畿・首都圏・東海など過去一年以内では多くなっているが、今後行きたい旅行先としては、北海道・沖縄・九州が多くなっている。また、海外旅行では、過去一年では、アジア・ヨーロッパが多くなっているが、今後行きたい旅行先としては、ヨーロッパやハワイ、オセアニアが多い。同行者については、これまでは男女ともに夫婦や家族が中心である一方で、今後は男性が夫婦、女性が家族や友人・知人で旅行したい、とする回答が多く、意識の違いが見て取れる。

(2) 海外旅行については、「個人手配の旅行」や「会員制クラブの旅行」を使ってみたいという声も高まりつつある

旅行の手配形態を尋ねたところ、国内旅行については、自分でプランを作り、自分で予約を取る「個人手配旅行」が最も多く、過去1年以内と今後において大きな差異はない。一方、海外旅行については、過去一年では、旅行会社の団体旅行が最も多いが、今後、旅行会社手配の個人もしくは団体旅行を望む声が高い。また、「個人手配の旅行」や「会員制クラブの旅行」を使ってみたいという声も相対的に多くなっている。

(3) 観光・リゾート目的が依然中心だが、海外旅行については、語学などを学ぶ目的への期待が高まっている。

旅行の目的について尋ねたところ、国内旅行では、温泉・リゾートが半数、観光(自然を観る・歴史建造物などを観る)が3割前後となっている。また海外旅行では観光(自然を観る・歴史建造物などを観る)目的が4割以上で上位を占めている。今後の旅行の目的としては、過去一年以内の旅行での目的に加えて、語学や習い事などの学習目的も相対的に高くなっている。

(4) 情報収集手段としては、ホームページ・ブログ等への期待度が高まっている。

旅行時の情報収集手段について尋ねたところ、Webサイトやブログについては、過去1年間の利用者が21.3%であるのに対し、今後の利用意向は34.8%と10%以上高く、インターネットの利用意向が高まっている。また、1年以内にWebサイトを使った、あるいは今後使いたいと考える回答者に対して、利用するホームページの種類を尋ねたところ、旅行会社・宿泊施設のサイト、予約サイト等の利用が上位を占める。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(5.0万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.0万人)、団塊世代、シニア層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(7千人)を含め、30万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH17年12月現在)

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチグループ
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp
株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ
(Tel)03-3277-0003、 (Fax)03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 gooリサーチ郵送調査専属シニアモニター
2. 調査方法 郵送調査
3. 調査期間 平成17年11月7日(月)〜平成17年11月22日(火)
4. 有効回答者数 287名
5. 回答者の属性 【男女内訳】
男性50.2% 女性48.8% 未回答1.1%

【年代別構成】:50代 40.4%、60代 35.5%、70代以上 23.3% 未回答0.7%

調査結果データ

1.夫婦や家族で、遠方の場所への旅行意向が高い。

(1) 国内旅行は1年に1回以上行く人は9割以上、海外旅行は3割の人が年1回で最も多い。

国内旅行の頻度は「1年で2回程度」の人が最多で33.8%。「1年に1回以上」行く人は、9割以上に達している。【図1】

【図1】過去1年以内に国内旅行に行った頻度 (n=287)

【図1】過去1年以内に国内旅行に行った頻度

これに対して、海外旅行の頻度は「1年で1回程度」が31.0%を占めている一方、「ほとんど行かない」とする回答者は、23.7%と2割を超えている。【図2】

【図2】過去1年以内に海外旅行に行った頻度 (n=287)

【図2】過去1年以内に海外旅行に行った頻度

(2) 国内・海外ともに、1年以内に行った場所と今後行きたい場所が大きく異なる。

過去1年以内に行った国内旅行の場所としては、首都圏、東海、近畿の3つの地域がそれぞれ3割前後を占める。また、今後行ってみたい場所としては、北海道・沖縄・九州など、過去1年以内に行った人の少なかった場所が上位に挙がっている。特に北海道は62.4%と6割以上の人が回答しており、人気が高い。【図3】

【図3】<国内旅行>過去1年以内に行った場所と、今後行きたい場所 (n=287)

【図3】<国内旅行>過去1年以内に行った場所と、今後行きたい場所

一方、過去1年以内に行った海外旅行の場所としては、アジア地域が26.5%と4分の1の人が回答しており、人気の高さをうかがわせる。また、今後行ってみたい場所としては、ヨーロッパが45.3%と半数近くの人が回答している。また、ハワイやオセアニアも3割程度を占めており人気が高い。【図4】

【図4】<海外旅行>過去1年以内に行った場所と、今後行きたい場所 (n=287)

【図4】<海外旅行>過去1年以内に行った場所と、今後行きたい場所

(3) 国内・国外ともに、夫婦や家族で旅行に行くケースが多い。

過去1年以内に国内旅行に一緒に行った相手としては、夫婦と家族を合わせると63.7%の人が親族と一緒に行くとし、最も多い。一方で1人もしくはサークルなどの仲間と行くケースは少ない。【図5】

【図5】過去1年以内に最も国内旅行に一緒に行った相手と、今後行きたい相手 (n=287)

【図5】過去1年以内に最も国内旅行に一緒に行った相手と、今後行きたい相手

一方、海外旅行についても、国内旅行同様に親族と行くケースが多い。【図6】

【図6】過去1年以内に最も海外旅行に一緒に行った相手と、今後行きたい相手 (n=287)

【図6】過去1年以内に最も海外旅行に一緒に行った相手と、今後行きたい相手

これを男女別に見ると、国内・海外ともに今後の一緒に旅行したいという意向について、男性は夫婦で行きたいと考える人が多い一方で、女性は家族や友人と行きたいと考える人が多く、意識の違いが見て取れる。【図7】、【図8】

【図7】今後、国内旅行に一緒に行きたい相手 (n=287)

【図7】今後、国内旅行に一緒に行きたい相手

【図8】今後、海外旅行に一緒に行きたい相手 (n=287)

【図8】今後、海外旅行に一緒に行きたい相手

2.今後は「学ぶ」目的で旅行をしたいと考える回答者が多い。

(1) 海外旅行において、個人手配や会員制クラブ形態の意向が高い。

旅行の手配形態を尋ねたところ、国内旅行においては過去1年以内と今後において、特に大きな差異はない。【図9】

【図9】過去1年以内と今後の国内旅行の形態 (n=287)

【図9】過去1年以内と今後の国内旅行の形態

一方、海外旅行については、今後は「旅行会社手配の個人旅行」もしくは「旅行会社の団体旅行」を望む声が高まっているが、「個人手配の旅行」や「会員制クラブの旅行」を使ってみたいという声も増えつつある。【図10】

【図10】過去1年以内と今後の、海外旅行の形態 (n=287)

【図10】過去1年以内と今後の、海外旅行の形態

(2) 旅行目的としては、温泉・リゾートや観光が多いが、今後は「学ぶ」目的も増加している。

過去1年以内に国内旅行に行った目的は、「温泉・リゾートを楽しむ」や「自然や歴史建造物の観光」が多い。一方で、今後の旅行目的では、過去1年以内に国内旅行に行った目的と比較して観光や行楽目的を挙げる人の割合が下がり、「学ぶ」を目的とする人は、過去1年以内が0.7%であったのに対し、今後目的とする人は2.4%と若干増加している。【図11】

【図11】過去1年以内に国内旅行に行った目的と、今後行きたい目的 (n=287)

【図11】過去1年以内に国内旅行に行った目的と、今後行きたい目的

一方、過去1年以内に行った海外旅行の目的は、「自然や歴史建造物の観光」や「グルメ・ショッピング」が多い。また国内旅行と同様、今後については「学ぶ」目的が2.2%から7.7%へと増加している。【図12】

【図12】過去1年以内に海外旅行に行った目的と、今後行きたい目的 (n=287)

【図12】過去1年以内に海外旅行に行った目的と、今後行きたい目的

(3) 海外旅行では、1人あたり10万円以上の費用が半数以上を占める。

過去1年間の国内旅行での平均費用(1人あたり)は、「2万円以上10万円未満」が76.3%と大半を占めている。【図13】

【図13】過去1年間の国内旅行での、1人あたりの平均費用 (n=287)

【図13】過去1年間の国内旅行での、1人あたりの平均費用

一方、海外旅行については「10万円以上30万円未満」が34.5%と最も多いが、50万円以上の人も8.4%に達し、国内旅行と比べて高い費用をかけていることが分かる。【図14】

【図14】過去1年間の海外旅行での、1人あたりの平均費用 (n=287)

【図14】過去1年間の海外旅行での、1人あたりの平均費用

3.Webサイトやブログの利用意向は高い。

(1)今後は、Webサイトやブログでの情報収集意向が高い。

旅行時の情報収集手段について尋ねたところ、過去1年間と今後の両方において、「旅行会社のパンフレット」や「市販のガイドブック」の利用経験・利用意向が高い。しかし、Webサイトやブログについては、過去1年間の利用者が21.3%を占めているのに対し、今後の利用意向は34.8%と10%以上高くなっており、インターネットの利用意向が高まりつつあることが分かる。【図15】

【図15】過去1年間と今後における旅行時の情報収集手段 (n=287)

【図15】過去1年間と今後における旅行時の情報収集手段

(2)Webサイトとしては旅行会社・予約サイトが主流。

1年以内にWebサイトを使ったあるいは今後使いたいと考える回答者に対して、利用するホームページの種類を尋ねたところ、旅行会社・宿泊施設のサイトや予約サイトの利用割合が高い。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)やネットコミュニティの利用意向は増えているとはいえ、まだまだ少数に留まっている。【図16】

【図16】過去1年間と今後における、閲覧するホームページ (n=287)

【図16】過去1年間と今後における、閲覧するホームページ

(3)ネットコミュニティで旅行同行者を探す意識は低い。

SNSを始めとしたネットコミュニティで仲間を募って旅行に行くことについては、相手の人に会うなどして十分に知ってからでないと旅行したくないと考える人が多い。ネットを通じて出会った初対面の人と旅行することへの抵抗は高いと言える。【図17】

【図17】ネットコミュニティで旅行同行者を探すことについての意識 (n=287)

【図17】ネットコミュニティで旅行同行者を探すことについての意識

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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