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「機能性ガムの利用状況」に関する調査結果

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約8割が効果を期待して利用。ボトルタイプがガム全体の消費量拡大にプラス作用

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報道発表資料 平成17年9月28日

gooリサーチ結果 (No.87)

「機能性ガムの利用状況」に関する調査結果

~約8割が効果を期待して利用。ボトルタイプがガム全体の消費量拡大にプラス作用~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗 克行)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷野 剛)は、「gooリサーチ」登録モニターを対象に「機能性ガム(*2)の利用状況」に関する調査を実施しました。

有効回答者数2,167名のうち、機能性ガムを現在利用している人は約8割を占めています。またその利用者は、口臭防止や虫歯予防など、はっきりした効果を期待して購入していることが分かりました。最近相次いで発売されている「ボトルタイプ」の商品が、ガム全体の消費量を押し上げていることが調査結果から見て取れます。

また、利用者は、歯のホワイトニング機能やダイエット機能など、従来の商品には無い様々な効能を求めており、メーカー側は、口臭防止や虫歯予防などの効果の枠にとらわれず、消費者の要望や期待を広く集めた商品を開発することが今後の課題であることがうかがえます。

総括

今回の調査結果では、機能性ガムの利用者が全体の8割近くを占めており、高い水準に達しています。主な購入理由としては、口臭防止や虫歯予防への期待が特に高く、また、大容量の「ボトル型製品」の登場がガムの摂取量増加につながっていると、ボトル型商品購入者の約8割が回答しています。

一方、購入時に商品の効果を確認する消費者が多いものの、トクホマーク(特定保健用食品のマーク)の有無は、商品選択時にはそれほど重要ではないとの声が多いことも分かりました。今後期待する商品としては、歯のホワイトニング機能、ダイエット機能など、従来製品にはあまりなかった効果を求める声が挙がっていることから、メーカー側にはこのような消費者の意見を汲み取った商品開発が望まれていることがうかがえます。

調査結果のポイント

(1) 全体の8割近くが機能性ガムを利用。

機能性ガムをほぼ毎日利用しているとの回答が全体の15%近くに達している。男女別で見ると、男女ともに粒タイプの購入率が高いが、女性は7割を超えており男性を大きく上回る。また、板タイプについては、女性29.0%に対して、男性43.9%の購入率となっており、男性の方が上回る結果となった。

(2) 効果は期待して購入するものの、トクホマークの有無はそれほど重要ではない。

全体の6割近くがガムの効果を意識して購入するものの、商品に付いているトクホマークの有無はそれほど重要な購入要因ではないとの声が高い。トクホマークを意識している人は、全体の3割弱に留まっている。

(3) 口臭防止、虫歯予防以外にも、様々な効果を求める消費者の声は強い。

自由回答で今後どのようなガムが欲しいか質問したところ、特に多かったのが、歯のホワイトニング機能やダイエット機能。また「入れ歯に付かないガムが欲しい」といったガム自体の性能に対する要望も多く聞かれた。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(4.8万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(2.8万人)を含め、29万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH17年9月現在)

(*2)【 機能性ガム 】
特定の効果・効能を持つガムを指します。虫歯予防に効果のあるキシリトールを配合した製品を始め、口臭予防、禁煙補助、眠気覚まし、酔い覚ましなど、様々な効果・効能を持った商品が存在します。トクホマーク(特定保健用食品のマーク)がついた商品も多くなっています。

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 E-リサーチ事業推進室
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp
株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ 
(Tel) 03-3277-0003 (Fax) 03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成17年8月24日(水)〜平成17年8月25日(木)
4. 有効回答者数 2,167名
5. 回答者の属性 【男女内訳】
男性49.6% 女性50.4%

【年代別構成】
10代 16.7% 20代 17% 30代 20.4% 40代 22.2% 50代 17.8% 60代 4.9% 70代 1.0%

調査結果データ

1. 回答者の8割が機能性ガムを利用。口臭防止や虫歯予防での利用目的が多い

(1) 回答者の8割近くが、機能性ガムを噛んでいる

今回の調査対象者のうち42.0%と、4割以上の対象者が週1回以上の頻度で機能性ガムを噛んでいる。内訳を見ると、ほぼ毎日噛む人が14.7%いる一方で、全く噛まない人も23.2%と2割を超える結果となった。全体では、(頻度を問わず)機能性ガムを噛んでいる人が76.8%と8割近くに達している。【図1】。

【図1】機能性ガムを噛む頻度 (n=2,167)

【図1】機能性ガムを噛む頻度

(2) 口臭防止や虫歯予防など、明確な目的で購入する利用者が多い

機能性ガムを噛む目的として最も多いのは「口臭防止」で、全体の55.5%が回答している。次いで「虫歯予防(45.5%)」「眠気の防止(39.5%)」が続く。漫然とガムを噛むのではなく、はっきりとした目的を持って噛んでいる人が多いことが分かる。【図2】。

【図2】機能性ガムを噛む目的 (n=1,665) ※複数回答

【図2】機能性ガムを噛む目的

(3) 購入する機能性ガムのタイプが、男女で異なる傾向

最も購入者が多いのが粒タイプの機能性ガムで、64.7%が利用している。また、ボトルタイプと板タイプは共に35%前後と、拮抗している状況。【図3】。

【図3】普段購入する機能性ガムのタイプ (n=1,665) ※複数回答

【図3】普段購入する機能性ガムのタイプ

これを男女別に見てみると、板タイプは4割以上の男性が利用している。一方、粒タイプは7割以上の女性が利用しており、男性に比べ2割近く高い割合を示している。この結果から、男女間で購入する商品タイプに違いがあることが見て取れる。【図4】

【図4】普段購入する機能性ガムのタイプ<男女別> (n=1,665) ※複数回答

【図4】普段購入する機能性ガムのタイプ<男女別>

(4) ボトルタイプの商品が、ガムの消費拡大に貢献

ボトルタイプの機能性ガムを購入している購入者に対し、購入後にガム自体の摂取量が増えたかどうかを尋ねたところ、「増えた」との回答は73.6%に達した。一方、「減った」との回答者は0.6%にすぎず、ボトル型製品がガムの消費量の拡大に貢献していることがうかがえる結果となった。【図5】

【図5】ボトル型製品購入後の、ガム自体の摂取量の変化 (n=577)

【図5】ボトル型製品購入後の、ガム自体の摂取量の変化

2. 効果は意識するものの、トクホマークの有無は気にしない消費者が多い。

(1) 捨て紙は、メモ代わりとしても利用率も高い

ボトル型製品に入っている「捨て紙」の利用について、64.8%が本来の目的(噛んだガムを捨てる際)で利用していると回答。また、メモ(付箋紙)代わりの利用も19.1%と2割近くに達しており、本来目的以外にも工夫をして利用されていることが分かる。【図6】。

【図6】ボトル型製品に同梱されている「捨て紙」の利用方法 (n=577)

【図6】ボトル型製品に同梱されている「捨て紙」の利用方法

(2) ガムの効果に着目して購入する人は、全体の約6割と大半を占める

ガム購入時に、パッケージに記載された効果(虫歯予防など)を意識する人は、全体の57.9%の過半数を占めており、大半の回答者が効果に着目して購入していることが見て取れる。全く意識しない人は、わずか10%程度に過ぎなかった。【図7】。

【図7】ガム購入時に、効果を確認するかどうか (n=2,167)

【図7】ガム購入時に、効果を確認するかどうか

またこれを男女別に見てみると、効果を意識して購入するのは女性の割合が高い。男性52.5%に対し、女性は66.1%と10%程度多い。【図8】。

【図8】ガム購入時に、効果を確認するかどうか<男女別> (n=2,167)

【図8】ガム購入時に、効果を確認するかどうか<男女別>

(3) トクホマークは意識しないと考える消費者が大多数

一般的にガム購入時に、トクホマーク(特定保健用食品のマーク)の有無を意識するかについて、意識する人は26.8%を占めており、約3割程度に留まっている。購入時におけるガムの持つ効果についての意識は高いものの、トクホマークがついているかどうかは意識しないという消費者が多いことがうかがえる。【図9】。

【図9】ガム購入時に、トクホのマークの有無を意識するかどうか (n=2,167)

【図9】ガム購入時に、トクホのマークの有無を意識するかどうか

(4) 機能性ガム利用者でも「トクホマーク」の有無の意識度合いは、それほど高くない

機能性ガムを利用している回答者に、その購入後に商品に付いているトクホマークを意識するようになったかについて尋ねたところ、意識している人は31.9%と全体の3割程度に留まった。前問同様、消費者はトクホマークが付いているかについては、日常あまり意識していないことが分かる。【図10】

【図10】機能性ガム購入後に、トクホマークを意識するようになったか (n=1,665)

【図10】機能性ガム購入後に、トクホマークを意識するようになったか

(5) 歯のホワイトニングやダイエット効果など、現在の悩みを解消するガムを希望する声が多い

自由回答で、今後どんなガムがほしいかについて尋ねたところ、「歯のホワイトニング(歯を白くする)効果」「ダイエット効果」「サプリメント効果」といった、現在の悩みが解消できるような効果を求める声が多かった。また、「入れ歯でも噛めるガムが欲しい」といった、現在市販されているガムについての改善要望も高い。

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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