住まいに関する調査のアイキャッチ

住まいに関する調査

自主調査 住む ダウンロード

住居はライフスタイルを実現する重要要素、郊外から都心近郊への引越ニーズが高まる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

報道発表資料 平成19年1月17日

gooリサーチ結果 (No.146)

住まいに関する調査

~住居はライフスタイルを実現する重要要素、郊外から都心近郊への引越ニーズが高まる~

インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、1都6県在住の「gooリサーチ」登録モニターを対象に「住まい」に関する調査を実施しました。

今回の調査結果より、都心の高額賃貸・分譲マンションに対する高所得者層及び高年齢者層の需要が高まっている傾向が見受けられます。有効回答者数2,159名のうち、64.6%が現状の住環境に対して満足している一方で、引っ越ししたいと考える人も45.6%と約半数を占めています。現在の居住地との比較では、郊外から都心近郊のより便利なところに引っ越ししたいとの意向が強いことが明らかとなり、都心回帰の意向の高さがうかがえます。

総括

有効回答者2,159名のうち、64.6%が現在の住環境に対して満足を示す結果となりました。一方、引っ越しを考えたいとする回答が約半数を占めており、現在の住居ロケーションに対する不満として挙げられている交通・ショッピングの利便性や、文化・教養へのアクセス等の課題を解決する手段としてのニーズの高さがうかがえます。

また、引っ越し意向者が望む居住エリアとして、都心エリア13.6%、都心近郊エリア54.9%、郊外エリア29.5%の割合となっており、現在の居住エリアと比較をした場合、都心回帰への傾向が見て取れます。さらに、引っ越し意向者が望む住居形態については、一戸建て家屋が37.4%と最も高くなっていますが、年齢層別でみると、若年層においては賃貸マンション・アパートの割合が高く、高年齢になるに従って分譲マンション・アパート、一戸建て家屋のウェイトが高まっていることが分かります。

さらに、住居形態選択のポイントは自分のライフスタイルを実現するためとの回答が6割以上を占め、ライフスタイルと住居環境の関係では、インテリアなどの室内環境よりも主にロケーションが大きく影響するとの意見が約半数を占めていることから、住まいに対する意識として、「ライフスタイル」、「住居形態」、「ロケーション」の3つの要素が密接な関係にあるといえます。

調査結果のポイント

(1) 現在の住環境に満足している層は64.6%。

満足している要因として、交通の利便性、地元への愛着、ショッピングの利便性などが多い一方、不満要因については、ショッピングの不便さ、交通の不便さに加え、文化・教養へのアクセスの不満が多い。

(2) 今後引っ越したいと考えている意向者は半数弱。都心近郊で交通の利便性と自然環境が両立している場所に対するニーズが高い。

相対的に都心近郊へのアクセスの改善に対するニーズが高い傾向にあり、現在の住環境への不満要因と考え合わせると、交通・ショッピングの利便性の改善、文化・教養へのアクセスの向上を求めていることが分かる。

(3) 都心の高級分譲・賃貸マンションへのニーズは高額所得者、高年齢者層で高い。

引っ越し意向者が希望する住居形態は、一戸建て家屋が最も多く、次いで、賃貸マンション・アパート、分譲マンション・アパートと続く。都心の高額マンションへのニーズは高所得者層及び高年齢者層に見受けられる。

(4) 住居は自分のライフスタイルを実現するためとの意見が6割以上、そのためにロケーションを主に重視する意見が約半数。

住居形態選択のポイントとしてはコスト面、セキュリテイの安心性などを大きく上回って61.5%の人が「自分の望むライフスタイル実現のため」を挙げている。ライフスタイルと住居環境については、ロケーションを重視する人が46.5%と約半数を占める。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(6.0万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.9万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、106万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH19年1月現在)

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチグループ
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp
株式会社三菱総合研究所 経営企画部広報グループ
(Tel)03-3277-0003、 (Fax)03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 1都6県在住「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成18年10月11日(水)〜平成18年10月12日(木)
4. 有効回答者数 2,159名
5. 回答者の属性 【年齢】
〜19歳 14.4%、20〜29歳 16.9%、30〜39歳 18.6%、40〜49歳 22.6%、50〜59歳 19.8%、60〜69歳 6.2%、70歳〜 1.5%

【男女内訳】
男性47.4%、女性52.6%

【世帯年収】
300万円未満 25.9%、300〜500万円未満 23.0%、500〜1000万円未満 37.8%、1000〜1500万円未満 37.8%、1500万円以上 2.2%

調査結果データ

1. 現在の住環境に対する評価

(1) 現在住んでいる住居のロケーションに対して、6割以上が満足と回答。

現在住んでいる住居のロケーションについて、「大いに満足している」、「満足している」を合わせて64.6%が満足と回答。不満層は12.9%に留まり、満足が不満を大幅に上回っていることが明らかとなった。【図1】

【図1】住居のロケーションに関する満足度(n=2,159)

【図1】住居のロケーションに関する満足度のグラフ

(2) 満足の理由は、利便性、ショッピング、愛着などを指摘する回答が多い。

現在の住居のロケーションにつき満足している人を対象にその理由を聞いたところ、「駅に近くて便利(51.3%)」が最も多く、次いで、「長い間住んでおり愛着がある (47.5%)」、「ショッピングに便利(47.1%)」と続く。また、「自然が多い」、「安全な生活」を指摘する回答も3割以上を占めており、比較的高い傾向にある。【図2】

【図2】満足要因 (n=1,393)

【図2】満足要因のグラフ

(3) 不満要因としては、駅への不便さ、ショッピングの不便さ、文化・教養へのアクセスなどが挙げられる。

現在の住居ロケーションに対して不満があると答えた人を対象に、その理由を聞いたところ、「ショッピングに不便」、「駅から遠くて不便」がいずれも4割を超えており、「文化・教養・趣味を楽しめる環境にない」については、34.9%を占める結果となった。その他自由回答として、「騒音がうるさい」、「空気が汚い」など、生活環境面を指摘する声も見受けられる。【図3】

【図3】不満要因 (n=278)

【図3】不満要因のグラフ

2. 引っ越しのニーズとライフスタイルの選択について

(1) 今後、引っ越ししたいと考えている人は約半数。

今後における引っ越し意向について尋ねたところ、「具体的に引っ越しを考えている(7.6%)」、「引っ越しも考えたい(38.0%)」を合わせて45.6%と約半数を占めた。【図4】

【図4】引っ越しの意向の有無(n=2,159)

【図4】引っ越しの意向の有無のグラフ

(2) 引っ越し先のロケーションとしては、「都心近郊で交通の便と自然環境が両立しているところ」を求める声が過半数。

引っ越し先のロケーションについては、「都心近郊で交通は便利、自然もそこそこある」を求める人が54.9%と過半数を占める。現在の住まい環境との比較では、やや郊外から都心近郊への回帰の意向が高い傾向が見て取れる結果となった。【図5-1、5-2】

【図5-1】引越先のロケーション (n=984)

【図5-1】引越先のロケーション のグラフ

【図5-2】現在の住まい環境 (n=2159)

【図5-2】現在の住まい環境のグラフ

(3) 引っ越ししたい住居形態

「引っ越すとしたらどのような形態の住居に引っ越したいか」を尋ねてみると、「一戸建て家屋」が37.4%と最も多く、次いで「賃貸マンション・アパート(32.7%)」、「分譲マンション・アパート(24.4%)」と続いた。高級分譲マンション、高級賃貸マンションを希望する回答はそれぞれ2.3%、1.4%にとどまった。【図6】

【図6】引っ越したい住居形態(n=984)

【図6】引っ越したい住居形態のグラフ

これを所得層別で見ると1500万円以上の高所得者層においては、「高級分譲マンション(12.5%)」、「高級賃貸マンション(8.3%)」の意向を示しており、高級な生活スタイルを志向していることが明らかとなった。【図6-2】

【図6-2】引っ越ししたい住居形態【所得層別】(n=984)

【図6-2】引っ越ししたい住居形態【所得層別】のグラフ

また、年齢別で見ると、若年層ほど賃貸マンション・アパートの比率が高く、年齢が高くなるにつれて、分譲マンション・アパートや一戸建のウェイトが多くなる傾向にある。また、年齢とともに賃貸ではなく、購入志向が強くなることがうかがえる。【図6-3】

【図6-3】引っ越ししたい住居形態【年齢別】(n=984)

【図6-3】引っ越ししたい住居形態【年齢別】のグラフ

(4) 住居形態選択の理由として、「自分のライフスタイル」を挙げる人が61.5%にのぼる。

上記の住居形態を選択する理由として、「自分が望むようなライフスタイルを実現したい」との意向を示す回答が全体の61.5%を占めており最も多かった。次いで、「コストが安い(32.3%)」、「セキュリテイ面で安心できる(30.5%)」が挙げられた。コスト面での制約は考慮しつつも、自分らしいライフスタイルの実現のために、住居の場所や一戸建、マンションの選択を考えている消費者の姿勢が浮き彫りになっている。【図7】

【図7】自分の志向する住居形態を選択する理由(n=984)

【図7】自分の志向する住居形態を選択する理由のグラフ

(5) ライフスタイルと住居環境の関係では、インテリア等室内環境よりロケーション等地域環境がより重視傾向にあり。

「ライフスタイルの実現のために、住居環境がどのように影響するか」を尋ねたところ、「ロケーション(場所、駅からの近さなど)が影響する」が46.5%、「ロケーションと居住空間のインテリアの双方が影響」が38.1%を占めており、両方合わせてロケーションが重要な要素であると指摘する回答が全体の84.6%を占めた。【図8】

【図8】ライフスタイルと居住環境の影響(n=2,159)

【図8】ライフスタイルと居住環境の影響のグラフ

3. 引越情報の入手方法

引越先検討の上での情報は、不動産会社、不動産会社のWebページに依存するのが6割程度
「引っ越し先を検討する際に、どのような形で情報を収集するか」と尋ねたところ、「不動産会社(66.2%)」が最も多く、次いで「不動産会社のホームページ(59.9%)」と続く。地域情報、不動産情報を集めている不動産会社の情報を利用する割合が高いことがうかがえる。その他、「住宅関連の雑誌・情報誌」が53.0%、「インターネットの生活情報検索サイト」が38.5%を占めており、生活情報から地域の雰囲気、施設、ライフスタイルに関連する情報を収集していることが見て取れる。【図9】

【図9】引っ越し先検討の情報収集(n=2,159)

【図9】引っ越し先検討の情報収集のグラフ

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

タグ: . .

上へ戻る