報道発表資料 平成18年10月6日
gooリサーチ結果 (No.134)
「ちょいワルオヤジのイメージ」に関する調査結果
~今後も「ちょいワル」トレンドが続くと過半数が回答、ひとつのスタイルが定着傾向~
NTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才 博美)は、国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)登録モニターを対象に、「ちょいワルオヤジのイメージ」に関する調査を実施しました。
有効回答者数2,149名のうち4分の3以上の人が「ちょいワルオヤジ」という言葉を知っていると回答しており、言葉が広く認知されていることが分かりました。
「ちょいワルオヤジ」は、お酒、レストラン・バーなどといった飲食に関する知識やノウハウに通じているというイメージ強く、6割以上を占めていますが、併せて、海外経験や外国語の知識、音楽や映画をはじめとした広い教養を持っているといったイメージも強い傾向にあります。
女性から見た「ちょいワルオヤジ」のイメージは、「雑誌の中にしかいない仮想の人」が3割以上と最も多くなりましたが、「あこがれる大人」「恋人として付き合いたい」も含めて3割以上が回答しており、好感を持って受け止められている傾向も強くなっています。また、「ちょいワルオヤジ」のコンセプトについては、言葉の流行にかかわらず定着していくだろうと考えている人が半数を超えており、そのライフスタイル自体は一時的な流行には終わらない可能性があることがうかがえます。
総括
有効回答者数2,149名のうち約8割が「ちょいワルオヤジ」という言葉を知っていると回答しており、特に女性や40代以下の層への認知度が高い言葉であることがうかがえます。
「ちょいワルオヤジ」は、「お酒」、「レストラン・バー」など」といった飲食に関する知識やノウハウに通じているというイメージが強く、ともに6割以上が回答している一方で、「海外経験」や「英語などの外国語」、「音楽」や「映画」をはじめとした広い教養を持っているといったイメージも高い傾向にあり、「ちょいワルオヤジ」に対するイメージは複合的であることが見て取れます。また、「ちょいワルオヤジ」というコンセプトは、言葉の流行に関わらず、そのライフスタイルについては定着していくだろうと考えている人が半数を超えていることから、そのコンセプト自体は一時的な流行には終わらないことが予想され、ライフスタイルとしてひとつのポジションを確立しつつあることがうかがえます。
調査結果のポイント
(1)「ちょいワルオヤジ」は約8割が認知。特に女性と40代以下の認知度が高い。
「ちょいワルオヤジ」という言葉について、「何となく知っている」、「よく知っている」という回答は78.1%と全体の4分の3以上を占めており、世の中に広く浸透していることが示された。男女別に見ると女性への認知度(83.1%)の方が高く、また年代別で見ると40代以下の認知度が高くなっている。女性や40代以下の層で「ちょいワルオヤジ」に対する関心度が高いと考えられる。
(2) 必須アイテムは「サングラス」、「ネックレス」、「カジュアル」ファッションがほぼ同率の上位で、「お酒」や「レストラン・バー」の知識や、海外経験等の幅広い教養を持つイメージ。
「ちょいワルオヤジ」の必須アイテムとしては、「サングラス(41.5%)」、「ネックレスなどのアクセサリー(40.3%)」、「カジュアルな服装(40.0%)」のイメージが強くなっている。
また、持っている知識やノウハウについて聞いてみると、「お酒(68.7%)」、「レストラン・バー(61.2%)」がほぼ並んで多く、飲食系に通じている男性のイメージが強いことがうかがえる。一方、「海外経験(37.8%)」、「音楽(37.2%)」、「映画(29.7%)」「外国語(24.5%)」など、幅広い教養を持つイメージが強いことが分かる。
(3) 女性の3割以上が「ちょいワルオヤジ」は「雑誌にしかいない仮想の人」と回答。一方「あこがれる大人」など3割以上が前向きな印象を示す。
女性が持つ「ちょいワルオヤジ」へのイメージについては、「雑誌にしかいない仮想の人(32.7%)」という回答が最も多い一方で、「あこがれる大人(25.1%)」、「恋人として付き合いたい人(7.9%)」など、ひとつの理想像として捉える女性が少なくないことが分かる。また、一緒に行きたい場所については、「バー・レストラン(69.7%)」が最も多く、次いで、「海外旅行(27.6%)」、「美術館、博物館(16.6%)」と続き、教養のある大人の男性という肯定的な評価が高いことがうかがえる。
(4) 過半数が「ちょいワル」トレンドは今後も続くと回答。ひとつのライフスタイルとして定着傾向にあることがうかがえる。
「ちょいワルオヤジ」が、一時的な流行語なのか、今後も続くトレンドなのかについては、「今後も存在して言葉も定着する」が17.0%、「言葉は定着しないが、スタイルは定着する」が34.5%を占めており、一時的な流行に終わらず、ひとつのスタイルとして定着すると考えている人が多いことが見て取れる。
《 補足 》
(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(5.8万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.7万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.1万人)を含め、96万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH18年10月現在)
<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp
NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp
調査概要
1. 調査対象 | 「gooリサーチ」登録モニター |
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2. 調査方法 | 非公開型インターネットアンケート |
3. 調査期間 | 平成18年8月17日(木)〜平成18年8月21日(月) |
4. 有効回答者数 | 2,149名 |
5. 回答者の属性 | 【年齢】 ~19歳:19.6%、20~29歳:19.8%、30~39歳:20.2%、40~49歳:20.1%、50~59歳:16.3%、60~69歳:3.3%%、70歳~:0.7% 【性別】 男性:49.5%、女性:50.5% |
調査結果データ
1. 広い認知度を見せる「ちょいワルオヤジ」
「ちょいワルオヤジ」という言葉を「よく知っている」人が32.2%、「何となく知っている」人が45.9%で、併せて78.1%と非常に高い認知度を示す。【図1】
【図1】「ちょいワルオヤジ」の認知度 (n=2,149)
これを男女別に見てみると、女性の認知度が83.1%と男性より高くなっており、また年代別で見ると、40代以下の認知度が高くなっていることが分かる。【図2】、【図3】
【図2】「ちょいワルオヤジ」の認知度(男女別)
【図3】「ちょいワルオヤジ」の認知度(年代別)
2. ちょいワルオヤジのイメージは複合的
(1) 必須アイテムは「サングラス」、「ネックレス」、「カジュアル」ファッション。
「ちょいワルオヤジ」の必須アイテムとしては、「サングラス(41.5%)」、「ネックレスなどのアクセサリー(40.3%)」がほぼ並んで多い。また、スーツなどのフォーマルなものよりも「カジュアルな服装(40.0%)」のイメージが強い。【図4】
【図4】「ちょいワルオヤジ」の必須アイテム (n=1,679)
(2) お酒やバーをはじめ幅広い知識と教養を持つイメージ
持っている知識やノウハウについて聞いてみると、「お酒(68.7%)」、「レストラン/バー(61.2%)」がほぼ並んで多く、飲食系の情報を持つ男性のイメージが強い。また、「海外経験(37.8%)」、「音楽(37.2%)」、「映画(29.7%)」「外国語(24.5%)」など、幅広い知識と教養を持つイメージも強い。【図5】
【図5】ちょいワルオヤジの知識・ノウハウ (n=1,679)
(3) 「ちょいワルオヤジ」のスポーツは、ダーツが過半数とトップ。
ちょいワルオヤジが行うスポーツについては、「ダーツ(52.1%)」が最も多く、「ダイビング(24.7%)」も多くの回答を集めた。また、「ゴルフ(32.0%)」は二番目に多い結果となったが、一般的にちょいワルオヤジ世代で好む人が多いというイメージが強いことから、多く挙げられたと推測できる。【図6】
【図6】ちょいワルオヤジのスポーツ (n=1,679)
3. 「ちょいワルオヤジ」という言葉の男性購買行動への影響は限定的
「ちょいワルオヤジ」という言葉が流行したことによって、男性の実際の行動にどのような変化が生じたかについては、77.2%の男性が「全く意識しないし行動も変わらない」と回答しており、男性にとって直接的に行動の変化の要因とはなっていないことがうかがえる。ただし、1割弱ではあるが、購買行動がアクティブになったと回答している男性もおり、「クールビズ」の普及と共に、紳士ファッション市場の活性化の一端を担っている可能性も否定できない。【図7】
【図7】「ちょいワルオヤジ」流行後の購買行動の変化 (n=777)
4. 女性にとっての「ちょいワルオヤジ」のイメージ
(1) 「ちょいワルオヤジ」と行きたい場所も「教養」がキーワード
女性が「ちょいワルオヤジ」と一緒に行きたい場所については、「バー/レストラン(69.7%)」が最も多い。また、「海外旅行(27.6%)」、「美術館、博物館(16.6%)」といった回答も次いで多く、教養が感じられるような場所への嗜好が顕著に出ており、前述の回答の傾向と一致する。【図8】
【図8】女性が「ちょいワルオヤジ」と行きたい場所 (n=902)
これを世代別に見てみると、10代から50代までどの世代においても、最も多いのが「バー/レストラン」、次いで「海外旅行」と同様の結果であった。しかしながら、10代、20代といった若年層においては、それに続く第3位は「映画」となっており、その他の世代の「美術館・博物館」や「ライブ」とは異なった結果となっている。【図9】
【図9】女性が「ちょいワルオヤジ」と行きたい場所(世代別)
(2) 女性にとっての「ちょいワルオヤジ」は理想の男性像のひとつ。
女性が「ちょいワルオヤジ」に対して持つイメージについては、「雑誌にしかいない仮想の人(32.7%)」という回答が最も多かった。一方、「あこがれる大人(25.1%)」、「恋人として付き合いたい人(7.9%)」といった回答もあり、女性にとってのひとつの理想の男性像として捉える女性も少なくないことがうかがえる。また、「不純で許せない存在」という強いネガティブイメージを持つ女性は、きわめて少数となっている。【図10】
【図10】女性にとって「ちょいワルオヤジ」の存在イメージ (n=902)
これを世代別に見てみると、40代までは年齢が高くなるにしたがって「ただのオヤジ」と考える割合が低くなっている。一方、50代になるとこの割合が急激に増加している。【図11】
【図11】女性にとって「ちょいワルオヤジ」の存在イメージ(世代別)
5.今後も続く「ちょいワル」トレンド
「ちょいワルオヤジ」と言われる人たちが今後も残り続けるかどうかという点については、肯定的な考え方を持つ回答者が多く、「今後も存在して言葉も定着する(17.0%)」、「言葉は定着しないが、スタイルは定着する(34.5%)」を合わせると51.5%と過半数を示した。「ちょいワル」のトレンドは一時的な流行にとどまらず、今後もひとつのライフスタイルとして定着していく可能性が高いと予想される。【図12】
【図12】「ちょいワルオヤジ」トレンドの今後 (n=1,679)
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