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「携帯音楽プレイヤー利用意向」に関する調査結果

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携帯音楽プレイヤーとしてはすでにMP3プレイヤーが主流に

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報道発表資料 平成18年4月26日

gooリサーチ結果 (No.114)

「携帯音楽プレイヤー利用意向」に関する調査結果

~携帯音楽プレイヤーとしてはすでにMP3プレイヤーが主流に~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗 克行)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、「gooリサーチ」登録モニターを対象に「音楽携帯プレイヤーの利用意向」に関する調査を実施しました。

有効回答者2,183名のうち、33.4%の回答者がMP3プレイヤー(*2)を保有し、保有する携帯音楽プレイヤーの中でMP3プレイヤーを最もよく使うとする人が最も多いことが分かりました。携帯音楽プレイヤー市場は、主流がCDプレイヤーやMDプレイヤーからMP3プレイヤーに移行しつつあります。

最近ではワンセグ放送が開始されるなど、携帯電話をテレビ・ラジオ等の音声・映像視聴端末として使用するシーンが増えることが予想される中、約4割の回答者が携帯電話に携帯音楽プレイヤー機能が搭載されることを望んでおり、今後さらなる需要喚起・商品開発が期待されます。

総括

有効回答者2,183名のうち、33.4%の人がMP3プレイヤーを保有し、保有する携帯音楽プレイヤーの中でMP3プレイヤーを最もよく使用する人は29.3%で最も多いことがわかりました。携帯音楽プレイヤー市場は、iPodを中心としたMP3プレイヤーの登場と急速な普及により大きく変わってきており、携帯音楽プレイヤーの主流はCDプレイヤーやMDプレイヤーからMP3プレイヤーにシフトしつつあります。中でも特に、若年層ではMP3プレイヤーが圧倒的な人気を博しています。

一方、テレビ・ラジオ機能付携帯電話は、電波受信環境、優良コンテンツの不足、バッテリーの保持時間等の制約から、その普及はまだこれからであることがうかがえます。今後、これら課題の解決やワンセグ放送の普及により、従来以上に利用者の増加が期待されます。また、携帯電話に携帯音楽プレイヤー機能が搭載されることについて、約4割が同機能付の携帯電話の購入意向を示しています。今後はニーズへの対応と同時に、携帯音楽プレイヤー機能をより楽しむことができる利便性の高い機能開発が期待されます。

調査結果のポイント

(1) 携帯音楽プレイヤーとして、MP3プレイヤーが主流。

保有する携帯音楽プレイヤーとしては、CDプレイヤーが最も多かったが、最もよく使用している携帯音楽プレイヤーで見るとMP3プレイヤーの比率が最も高くなり、すでにMP3プレイヤーが携帯音楽プレイヤーの主流になりつつある。特に若年層から30歳代までで見ると、3割前後の人がMP3プレイヤーを最もよく使っている。

(2) 携帯音楽プレイヤーの購入意向もMP3プレイヤーが52.8%と過半数。

携帯音楽プレイヤーに関する今後の購入意向について、「特に買いたいものがない」(37.7%)を除くと、MP3プレイヤーの割合が52.8%を占めており圧倒的に高い。特に購入希望時期を決めている人は、1年以内に購入する意向がある人の占める割合が多い。

(3) テレビ・ラジオ付携帯電話保有率は約2割に留まる。

携帯電話のテレビ・ラジオ機能について、同機能を搭載していない携帯電話を使用している回答者が全体の76.8%を占めており、普及はこれからといえる。また、同機能を搭載した携帯電話保有者からは、電波受信環境、優良コンテンツの不足、自由回答コメントとして、バッテリーの保持時間等の制約といった課題が挙げられている。

(4) 携帯電話と携帯音楽プレイヤーの融合意向は、約4割を占める。

携帯電話と携帯音楽プレイヤーとの融合について、「携帯音楽プレイヤー機能付携帯電話を購入したい」人が全体の約40%を占めており、特に若年齢層で利用意向が強く、10代では50.5%と過半数を占める。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(5.3万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.3万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(1.8万人)を含め、68万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH18年4月現在)

(*2)【 MP3プレイヤー】
内蔵メモリやメモリカードに記録されたMP3形式のオーディオファイルを再生する携帯機器のことです。CDやMDなど他のデジタルメディアと同様にランダムアクセスが可能であるため、再生リストを作ったり一瞬で頭出ししたりすることができます。また、最近では、携帯電話やデジタルカメラなどがMP3再生機能を持っている場合もあります。

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチグループ
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp

株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ
(Tel)03-3277-0003、 (Fax)03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成18年3月17日(金)〜平成18年3月20日(月)
4. 有効回答者数 2,183名
5. 回答者の属性 【性別】
男性48.2%、女性51.8%

【年齢】
19歳以下19.1%、20歳代17.5%、30歳代19.7%、40歳代21.2%、50歳代16.6%、60歳代4.8%、70歳以上1.2%

注:「ipod」は、米国および他の国々で登録されたApple Computer Inc.の商標です。その他、記載されている商品名は、各社の商標および登録商標です。

調査結果データ

1. 携帯音楽プレイヤーの保有状況

(1) 保有種別

現在保有している携帯音楽プレイヤーを複数回答で尋ねたところ、CDプレイヤーが47.1%と最も多く、ついでMDプレイヤー42.8%、カセットプレイヤー35.6%、MP3プレイヤー(iPodなど)33.4%の順となった。【図1】

【図1】携帯音楽プレイヤー保有状況(n=2,183)

【図1】携帯音楽プレイヤー保有状況のグラフ

年齢別で見ると、若年者層ほどMDプレイヤー、MP3プレイヤーの比率が高く、高齢者層ほどカセットプレイヤー、CDプレイヤーの保有比率が高い。【図2】

【図2】年齢層別保有状況(n=2,183)

【図2】年齢層別保有状況のグラフ

(2) 最もよく使用している携帯音楽プレイヤー

最もよく使用している携帯音楽プレイヤーは、MP3プレイヤーと回答した人が29.3%と最も多く、次いで、CDプレイヤー20.6%、MDプレイヤー19.5%と続く。「使っていない(持っていない含む)」は23.6%にのぼった。【図3】

【図3】最もよく使用している携帯音楽プレイヤー(n=2,183)

【図3】最もよく使用している携帯音楽プレイヤーのグラフ

年齢層別では、10歳代から40歳代まではMP3プレイヤーという回答が最も多く、50歳代以上では「CDプレイヤー」という回答が最も多かった。【図4】

【図4】最もよく使用している携帯音楽プレイヤー(年齢層別)(n=2,183)

【図4】最もよく使用している携帯音楽プレイヤー(年齢層別)のグラフ

(3) 今後の購入意向

携帯音楽プレイヤーに関する今後の購入意向としては、「MP3プレイヤー」との回答が圧倒的に多く52.8%と過半数を占める。「特に買いたいものはない」(37.7%)を差し引いて、携帯音楽プレイヤーの購入意向がある回答者のみを母数とした場合、MP3プレイヤー購入意向比率は84.7%にのぼっている。【図5】

【図5】今後の購入意向(n=2,183)

【図5】今後の購入意向のグラフ

年齢層別では、若年層ほど「MP3プレイヤーを購入したい」とする比率が高く、年齢層が上がるに従って「特に買いたいものはない」とする比率が増加している。【図6】

【図6】今後の購入意向(年齢層別)(n=2,183)

【図6】今後の購入意向(年齢層別)のグラフ

(4) MP3プレイヤー購入予定時期

購入予定時期としては、「特に時期は考えていない」が53.2%を占めている。時期を決めている回答者については、「1年以内」が17.8%と最も多かった。【図7】

【図7】希望購入時期(n=1,152)

【図7】希望購入時期のグラフ

2. 携帯電話におけるテレビ・ラジオ等音声・画像視聴機能の利用意向

(1) 携帯電話の保有状況

「携帯電話を持っているか」という質問に対して、90.1%の大多数が携帯電話を保有しており、PHSについては、4.9%と少数に留まった。【図8】

【図8】携帯電話保有比率(n=2,183)

【図8】携帯電話保有比率のグラフ

(2) 使用している携帯電話の機能

携帯電話で使用している機能としては、通話が97.1%、メールが95.3%を占めており、この2つの機能については、ほとんどの携帯電話保有者が使用していることが明らかとなった。次いで、写真撮影が76.0%、Webブラウジングが65.3%、着メロが52.9%と続く。【図9】

【図9】使用している携帯電話の機能(n=2,017)

【図9】使用している携帯電話の機能のグラフ

年齢層別に見ると、メール、Webブラウジング、着メロ、写真撮影とも、年齢層が上がるに従って使用比率が低下する傾向にある。【図10】

【図10】使用している携帯電話の機能(年齢層別)(n=2,017)

【図10】使用している携帯電話の機能(年齢層別)のグラフ

(3) 携帯電話のテレビ・ラジオ機能の利用状況

携帯電話のテレビ・ラジオ機能については、「使用している携帯電話には機能がついていない」が全体の76.8%にのぼった。その他、「機能はついているがあまり使わない」が7.4%となっており、機能がついていないか、ついていても使う人があまり多くないことが明らかとなった。【図11】

【図11】テレビ・ラジオ機能の使用状況(n=2,017)

【図11】テレビ・ラジオ機能の使用状況のグラフ

また、テレビ・ラジオ機能がついていながら使用していない人に理由を聞いたところ、「通話料金の負担」、「テレビ・ラジオを聴く以外のことをしている」、「いい番組がない」などがともに20%以上の割合を占めた。また、自由回答コメントとしてバッテリーがもたないとの意見も多い。【図12】

【図12】テレビ・ラジオ機能があるのに使用していない理由(n=269)

【図12】テレビ・ラジオ機能があるのに使用していない理由のグラフ

(4) 携帯電話付属のテレビ・ラジオ機能で視聴している番組

携帯電話についているテレビ・ラジオ機能で視聴している番組のカテゴリーとしては、「音楽」54.6%、「ニュース」50.6%が過半数を占める。その他、バラエティ、トークが20%を超えている。【図13】

【図13】携帯電話付属のテレビ・ラジオ機能で視聴している番組(n=174)

【図13】携帯電話付属のテレビ・ラジオ機能で視聴している番組のグラフ

さらに性別で見ると、ニュース、スポーツは女性より男性の利用比率が高く、音楽、トーク、エンターテインメントでは女性の利用比率が高い結果となった。【図14】

【図14】携帯電話付属のテレビ・ラジオ機能で視聴している番組(性別)(n=174)

【図14】携帯電話付属のテレビ・ラジオ機能で視聴している番組(性別)のグラフ

3. 携帯電話への携帯音楽プレイヤー機能搭載についての利用意向

(1) 携帯電話に携帯音楽プレイヤー機能を付加することへのニーズ

携帯音楽プレイヤー機能付携帯電話の購入意向者は全体の約4割を占めているが、不要とする層も約6割を占めており、今後のさらなる需要喚起、商品開発の動向が注目される。【図15】

【図15】携帯電話に携帯音楽プレイヤー機能を付加することへのニーズ(n=2,183)

【図15】携帯電話に携帯音楽プレイヤー機能を付加することへのニーズのグラフ

また、年齢層別で見ると、若年者層ほど「携帯電話に音楽プレイヤー機能はいらない(携帯音楽プレイヤーも別に購入しない)」とする割合が低い一方で、「携帯音楽プレイヤー機能つき携帯電話を購入する(携帯音楽プレイヤーも別に購入する)」としている割合が高いことが明らかとなった。【図16】

【図16】携帯電話に携帯音楽プレイヤー機能を付加することへのニーズ(年齢層別)(n=2,183)

【図16】携帯電話に携帯音楽プレイヤー機能を付加することへのニーズ(年齢層別)のグラフ

(2) 再生機能の利用意向

携帯電話に「携帯音楽プレイヤーの再生機能が付加されたら使用するか」との質問に対しては、「ぜひ使いたい」との回答が20.2%にとどまった。これに対し、「あってもあまり使わない」が25.3%、「携帯音楽プレイヤー機能には関心がない」が21.0%を占める。【図17】

【図17】再生機能の利用意向(n=2,183)

【図17】再生機能の利用意向のグラフ

(3) 録音機能への利用意向

携帯電話に「携帯音楽プレイヤーの録音機能が付加されたら使用するか」との質問に対して、「ぜひ使いたい」との回答は15.2%にとどまった。これに対し、「あってもあまり使わない」が30.6%、「携帯音楽プレイヤー機能には関心がない」が19.7%となり、携帯音楽プレイヤー機能と携帯電話の融合について、積極的なニーズは、現時点ではさほど多くないことがうかがえる。なお、再生機能と録音機能の比較では、再生機能のほうが相対的にはニーズが見られる。【図18】

【図18】録音機能の利用意向(n=2,183)

【図18】録音機能の利用意向のグラフ

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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