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「Webアクセシビリティ」に関する調査

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「webアクセシビリティ診断」の認知度は2割であるが、実施率は6%にとどまる

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報道発表資料 2014年9月19日

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

NTTコム リサーチ結果 (No.223)

「Webアクセシビリティ」に関する調査

~「webアクセシビリティ診断」の認知度は2割であるが、実施率は6%にとどまる~

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本良江)が運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」(*)は、登録モニターのうち、就業者を対象に、「Webアクセシビリティ」について調査を実施しました。有効回答者数は1,030名でした。

総括

近年、「Webアクセシビリティ」という、「Webサイトのバリアフリー対策」の需要が高まっています。「Webアクセシビリティ」とは、「Webサイトを閲覧するすべてのユーザーに対し分け隔てなく情報を提供できること」。つまり、高齢者や障がい者など、年齢的・身体的条件に関わらず、誰もがWebで提供されている情報にアクセスし利用できることを意味します。近年では、スマートフォンやタブレットなど「マルチデバイス対応」とも言いかえられます。

いまや、高齢者や障がい者にとってもWebは重要な情報源ですし、スマートフォンでWebを閲覧することも今や当たり前のことになっています。しかし、Webサイトが使えない、または使いにくい作りになっていては、せっかくの情報が必要としている人に届きません。
そこで、まずは、自社のサイトにどのような「バリア」があるのかを調べるのが「Webアクセシビリティ診断」です。
調査の結果、全国の就業者のうち、この「アクセシビリティ診断」を知っているのは約2割でした。しかし、実際に実施したことがある企業はわずか6%にとどまりました。

一方、今後の実施意向は2割を超えており、総務省も「ウェブアクセシビリティ方針」を掲げ、ガイドラインに従って対策を講じていることから、今後、ますます「Webアクセシビリティ」対策の必要性が高まってくるのではないでしょうか。

調査結果のポイント

(1) 「webアクセシビリティ診断」の認知度は約2割。

「webアクセシビリティ診断」を知っているのは20.1%。業種別では、学校・教育・研究機関で29.9%、従業員規模別では、100人~300人未満の中堅企業で27.5%と高い傾向。

(2) 「webアクセシビリティ診断」に興味を抱いたのは約4割。

「webアクセシビリティ診断」を知らない方に、概要を説明した上での興味を聞いたところ、「非常に興味がある」(7.2%)、「少し興味がある」(30.3%)を合わせて37.5%となった。

(3) 「webアクセシビリティ診断」提供企業の認知は「富士通」と「NTTデータ」が2強。

「webアクセシビリティ診断」を知っている方にサービスを提供している企業の認知を聞いたところ、「富士通」(56.0%)、「NTTデータ」(52.7%)がトップだった。

(4) 「webアクセシビリティ診断」の実施率はわずか6%。

「webアクセシビリティ診断」を知っている方のうち、実施または対策を講じたサイトの構築・運営に携わった経験があるのは5.9%にとどまった。

(5) 「webアクセシビリティ診断」の実施意向は2割。

「webアクセシビリティ診断」を実施していない人における、今後の実施意向は23.0%。

調査結果について

1. 調査対象 「NTTコム リサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成26年8月22日(金)~平成26年8月25日(月)
4. 有効回答者数 1,030名
5. 回答者の属性 <業種>
回答者の属性:業種

<従業員規模>
回答者の属性:従業員規模

《 補足 》

■「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」 http://research.nttcoms.com/
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(http://www.nttcoms.com/)が提供する高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
自社保有パネルとしては国内最大級のモニター基盤(2014年8月現在 217万会員)を保有するとともに、「モニターの品質」「調査票の品質」「アンケートシステムの品質」「回答結果の品質」の4つを柱とした「クオリティポリシー」に基づく徹底した品質確保を行い、信頼性の高い調査結果を提供するインターネットリサーチとして、多くの企業・団体に利用されています。
なお、2013年12月9日に、モニター基盤の拡大を機にサービス名称を「gooリサーチ」から「NTTコム リサーチ」と名称を変更し、サービスを提供しています。

<本件に関するお問い合わせ先>

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
ビジネスインテリジェンス本部
URL: http://www.nttcoms.com/
メールアドレス:research-info@nttcoms.com

調査結果データ

(1) 「webアクセシビリティ診断」の認知度

回答者全体のうち「webアクセシビリティ診断」を知っているのは20.1%であった。【図1】

業種別では「学校・教育・研究機関」で最も認知が高く29.9%。【図2】

従業員規模別では「100人~300人未満」の中堅企業で27.5%と認知率が高かった。【図3】

【図1】webアクセシビリティ診断認知度<全体>(単一選択)

【図1】webアクセシビリティ診断認知度<全体>(単一選択)

【図2】webアクセシビリティ診断認知度<業種別>(単一選択)

【図2】webアクセシビリティ診断認知度<業種別>(単一選択)

【図3】webアクセシビリティ診断認知度<従業員規模別>(単一選択)

【図3】webアクセシビリティ診断認知度<従業員規模別>(単一選択)

(2) 「webアクセシビリティ診断」に対する興味

「webアクセシビリティ診断」を知らない方に、webアクセシビリティ診断の概要を説明した上での興味度を聞いたところ、「非常に興味がある」(7.2%)、「少し興味がある」(30.3%)を合わせ、興味を持った人は37.5%となった。【図4】

<Webアクセシビリティの概要>

Webアクセシビリティとは、Webサイトのバリアフリー対策といわれており、Webサイトを閲覧するユーザーにとって、誰にとっても見やすく、分かりやすく、操作しやすいサイトを提供する事を指しております。主に高齢者や、障がいをお持ちの方を対象に、コントラスト比や、音声読み上げソフトに対応させるなどのWebサイトの改善を目指すものを言います。

【図4】webアクセシビリティ診断の興味度(単一選択)

【図4】webアクセシビリティ診断の興味度(単一選択)

(3) 「webアクセシビリティ診断」を提供している企業の認知度

「Webアクセシビリティ診断」を知っている方に、サービスを提供している企業の認知を聞いたところ、「富士通」(56.0%)、「NTTデータ」(52.7%)がトップ2で、その他の企業を大きく引き離している。また、「知っている企業はない」と回答した人も30.4%を占め、認知している人の中でもサービス提供企業まで知っている人は、7割程度となった。【図5】

【図5】webアクセシビリティ診断を実施している企業の認知度(複数選択)

【図5】webアクセシビリティ診断を実施している企業の認知度(複数選択)

(4) 「webアクセシビリティ診断」の実施率

過去半年以内に「webアクセシビリティ診断」を実施、または対策を講じたサイトの構築・運営などに携わったことがあるのは、5.9%にとどまった。【図6】

【図6】webアクセシビリティ診断の実施率(単一選択)

【図6】webアクセシビリティ診断の実施率(単一選択)

(5) 「Webアクセシビリティ診断」の実施意向

現在「webアクセシビリティ診断」を実施していない人における、今後の実施意向は23.0%。【図7】

【図7】webアクセシビリティ診断実施意向(単一選択)

【図7】webアクセシビリティ診断実施意向(単一選択)

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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