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テーマ「住む」

海外在住者は100万人超。依然として人気はアメリカ

海外で活躍する日本人の名前を耳にする機会が多くなった。それを裏付けるのが、外務省領事局の統計である。2007年10月1日現在、3カ月以上を海外で過ごす長期滞在者と永住者を合わせた海外在留邦人数は108万5671人。1987年に50万人を、18年後の2005年には2倍の100万人を突破し、その数は統計開始以来一度も減少していない〔図1〕。

図1 在留邦人の動向のグラフ

国別では1985年から12年間、終始トップを走り続けているのがアメリカ。37万4732人と全体の約4割を占める圧倒的な人数で、次いで中国、イギリス、オーストラリア、ブラジルと続く。2位の中国が2000年代に急増しているのとは対照的に、減少が著しいのが5位のブラジル。これは2008年にブラジル移住100周年を迎え、永住者の高齢化が進んでいるからと見られる。

地域別に見てみると1位が北米、2位がアジアとなっている。ただ伸び率は北米地域はここ6年間でやや減少傾向にあり、代わりにアジア地域が高くなっている。都市別ではロサンゼルス、ニューヨーク、上海、バンコクが上位4都市で、海外滞在ではアメリカとアジアが二大拠点となっていることがわかる。

根強い留学願望 企業の海外進出も加速

テロや紛争、環境問題など、地球規模の諸問題への対応が急務になっているなか、国際機関で働く日本人の活躍を耳にする機会が多くなった。外務省の「外交青書2008」によると、国際機関における日本人職員数は1995年の404人から2007年には676人と270人以上増えており、優秀な人材を発掘・育成しようという国を挙げたバックアップも進んでいる。

では、民間はどうだろうか。外務省領事局の「海外在留邦人数統計調査」によると、長期滞在者の職業で最も多いのは民間企業の従事者で、ビジネスシーンで世界に勝負を挑む日本人が圧倒的に多いことがわかる。特にアジアや中東は日系企業の進出が相次いでおり、滞在者の大半がビジネスマンだ〔図2〕。

図2 長期滞在者、職業別、地域別構成のグラフ

一方、アメリカや西ヨーロッパには民間企業と留学・研究者がバランスよく滞在している。英タイムズ誌の別冊『THES』が発表した「2008年世界大学ランキング」で上位10位中6大学がアメリカ、4大学がイギリスの大学であることから、教育機関としてのレベルが高いこの地域には留学生や教育関係者が集まりやすいようだ。

次に、留学生について見てみよう。英国国際教育研究所(IIEL)の調査では、2006〜2007年にアメリカの大学で学んだ日本人留学生数は3万5282人で、留学生全体の6.1%。1980年代から増加を続けてきた日本人留学生数は、一時留学生の首位を占めていたが、2003年頃から減少傾向に転換している。不況の影響やビザの厳格化などが原因と考えられるが、それでも日本人の留学人気は根強い。

20~40代の留学経験者を対象とした日本学生支援機構の「海外留学生経験者の追跡調査」を見ても、6割が「留学の目的を達成した」と回答。また、留学で得た経験が「職業に役立った」と答えた人は6割、「今後も役に立つと思う」と考える人は95%と大多数に達していることから、留学を肯定的に考えていることがわかる。ただ留学で得たものについては「海外生活体験」「異文化理解・適応能力」などの答えが多く、他国では実用的なスキル向上を求めて留学する人が多いなかで、日本人は人間性の向上に魅力を感じる人が多いのが特徴だ〔図3〕。

図3 留学で得たもの(複数回答)のグラフ

シルバー世代はロングステイ

海外長期滞在といえば、最近話題を呼んでいるのが「ロングステイ」。別名「海外滞在型余暇」と呼ばれ、移住でも永住でもなく、拠点や収入源は日本にありながら海外の住まいで生活するというまったく新しいスタイルだ。物価が安い、気候が過ごしやすいといった利点から、定年後にロングステイを希望するシルバー世代が増えている。

ロングステイ財団の「ロングステイ調査統計」によると、滞在先で人気なのはオーストラリア、ハワイ、マレーシア、タイ、ニュージーランド。気候が温暖で移動時間も短く、滞在コストが安い「安・近・暖」に重点が置かれているようだ。特にマレーシアは先進国並みの環境が整っていながら、日本の3分の1の物価で暮らせることや、ビザの取りやすさから希望者が増えている〔図4〕。

快適さの一方で、土地勘がなく言葉も不自由な日本人に親切顔をして近づき、高額商品を売りつけたり詐欺を働くという事件も発生しているというが、それは今後の実態調査が待たれるところである。

図4 ロングステイの希望国のグラフ

いずれにしても、世界のグローバル化が進むなか、今後も世界にはばたく日本人の数はますます増えていくにちがいない。

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