老後のお住まいに関するアンケートのアイキャッチ

老後のお住まいに関するアンケート

共同調査 住む ダウンロード

終の住処はどこにする?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

終の住処はどこにする?

~老後の介護についての意識調査~

2006年の日本人の平均寿命は、男性が79.00歳、女性が85.81歳となり、前年比で男性は0.44歳、女性で0.29歳延びている。厚生労働省では、ガン、心臓病、脳血管疾患の3大疾病での医療技術の向上で、寿命は当分延びる傾向が続くとしている。そんな長寿国ニッポンにおいて、自分たちの老後の住まいについてはどのように感じているのか。全国の50歳以上の男女に聞いた。

今回のテーマは「老後のお住まいに関するアンケート」。

平均寿命が伸び続けている長寿国ニッポン。介護制度への不安や年金問題が毎日マスコミに取り上げられている中、自分たちの老後についてどのような意識を持っているのか。全国の50歳以上の男女に聞いた。

今回の調査は2007年9月7日〜8日で行い、全国の50歳以上の男女871人(50〜54歳 25.1%、55〜59歳 24.8%、60〜64歳 25.3%、65歳以上 24.8%)から回答を得た。

調査結果について

自分や家族の介護について、不安を感じているかについては「とても不安に感じている」「やや不安に感じている」をあわせると、77.5%が不安に感じており、不安の対象は「自分」が一番多く66.8%、それに「配偶者」62.6%が続き、「自分の親」は30.5%という結果となった。

図1.老後の不安に関する意識(n=871)

図1のグラフ

配偶者や親に介護が必要になった場合、主にどこで介護をするかについて聞いたところ、全体では「自宅」が半数以上と圧倒的に多く、次いで「有料老人ホームなどの施設」24.3%、「病院」13.8%が続いた。

これを男女別にみると、男性で「自宅」をあげた人は55.9%と過半数を占めているが、女性は44.1%と男女間で約12ポイントの差が見られた。その分、女性は「病院」をあげた人が男性より7.2ポイント多かった。

図2.配偶者や親の介護をどこで行うか(n=871)

図2のグラフ

また、自分に介護が必要になった場合、どこで介護を受けたいかについては、全体で「有料老人ホームなどの施設」44.3%が「自宅」41.0%をわずかに上まわった。 男女別にみると、男性で「有料老人ホームなどの施設」37.6%と回答した人は、「自宅」の48.3%を下回っているのに対し、女性は「有料老人ホームなどの施設」が50.9%と過半数を占めており、「自宅」の33.8%を上回っている。これらの結果から、女性の方が男性よりも「介護」の厳しさをより現実のものと捉えており、そのような負担を家族にはかけたくないという意識があることがうかがえる。

図3.自分の介護をどこで受けたいか(n=871)

図3のグラフ

自宅で介護をする場合には、従来の設備のままでは何かと不都合が生じる。介護に向けてどのような対策をしているのだろうか。自宅をバリアフリーにすることは、「すでに実施済み」「具体的に検討している」「予定はないが、検討したい」をあわせて全体の65.2%が実施したいとしており、その対象は「トイレ」「お風呂」の「段差の解消」「手すりの設置」が多かった。

また、実施のタイミングは、「自分・配偶者に介護が必要になったとき」39.6%に続き、「住宅の改修のとき」18.1%、「新たに住宅を建築(取得)するとき」20.1%があげられており、必要かどうかはわからないが、あらかじめ対策をする層が約4割いることがわかる。

一方で、バリアフリーにしないと回答した人は全体の22.3%おり、その理由としては「今は必要と感じないから」「費用がかかるから」が上位にあげられている。

図4. バリアフリー住宅にするタイミング(n=568)

図4のグラフ

介護をする側、される側の負担を軽減させるため、今後、外部の施設を積極的に利用する傾向が高まっていくことが予測される。その一方で、介護が必要になってもできれば自宅で過ごしたい、という切ない思いがうかがえる。

<調査概要>

  • 実施期間: 2007/09/07~2007/09/08
  • 有効回答数: 871

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

タグ: . .

上へ戻る