gooリサーチ と 読売新聞 による共同企画調査
読売新聞 2007年2月26日 ネットリサーチ
gooリサーチと読売新聞社による共同企画調査<第31弾>
魚に関する調査
~魚食、やっぱりマグロが一番。漁獲量削減「影響ある」57%~
読売新聞とNTTレゾナントが共同で行った消費者モニター調査で、8割以上の人が魚介類の食事を好み、一番人気のマグロは半数近い人が好きと答えた。資源を守るために進められているマグロの漁獲量削減の動きについて、9割を超える人が「知っている」と答え、関心の高さを裏付けた。
調査結果について
◆食卓の話題
魚介類の食事について、全体の84%が「好き」と答えた。「どちらでもない」は12%、「嫌い」は4%だった。
好きな魚介類の種類(複数回答)では、マグロ(49%)がトップで、アジ(45%)、エビ(43%)、サケ(40%)の4種類が4割を超える支持を集めた。
1位のマグロは、世界的な資源の減少と乱獲を理由に、昨年から今年にかけて、最高級品のクロマグロ(ホンマグロ)や、ミナミマグロで、国・地域別の漁獲枠削減が相次いで決まった。こうした漁獲量の削減の取り組みを知っているか聞いたところ、「知っている」が93%に達した。メディアでも大きく報じられたニュースは、食卓でも話題になったようだ。
マグロの漁獲量削減で食生活に影響があると思うか聞いたところ、「ある」(12%)と「多少はある」(45%)を合わせ、6割近くが影響を心配していた。
最も気がかりな影響は「値段が上がる」(60%)が圧倒的なトップだった。
マグロが値上がりしたら購入する回数や量が変わるかとの質問には、「減らす」(16%)と「多少は減らす」(43%)を合わせ、ほぼ6割が消費を抑える考えを示した。
◆健康志向
朝食、昼食、夕食のいずれかで魚介類を食べる頻度を尋ねたところ、「週3〜4日」が41%と最多で、「週1〜2日」が31%で続いた。「ほぼ毎日」と「週5〜6日」は各10%だった。
頻度や量が以前から変化したかどうかの問いでは、「かなり増えている」(6%)と「多少は増えている」(30%)を合わせて36%が増加派だった。「多少は減っている」(9%)と「かなり減っている」(3%)を合わせた減少派は12%にとどまった。「変わらない」は52%だった。
魚介類を食べる理由(複数回答)は、「おいしいから」(82%)がトップで、「栄養が豊富だから」(61%)、「低カロリーだから」(29%)が続いた。「魚離れ」が指摘されて久しいが、健康志向で「魚食」を見直す動きも出てきているようだ。
◆脳にも効く
魚介類(海藻類を含む)に含まれる成分で関心があるもの(複数回答)では、脳や神経組織の発達につながるとされる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が67%で最多だった。DHAは、クロマグロの脂身や、イワシ、サバ、サンマなどの青身魚に多く含まれる。
次に関心が高かったのが、青身魚に多く含まれ血栓の予防や治療に役立つとされる「エコサペンタエン酸(EPA)」(50%)だった。
3位以下は、骨の形成に役立つ「カルシウム」(39%)、昆布やワカメに含まれコレステロールの低下作用があるという「アルギン酸」(29%)、貝類やタコ、イカに豊富で、肝機能の改善などに効果的とされる「タウリン」(20%)と続いた。
【調査方法】
NTTレゾナントのインターネット・アンケートサービス「gooリサーチ」で2月16〜18日に実施した。全国から20歳以上の1091人が回答した。内訳は男性が549人(50.32%)、女性は542人(49.68%)。20代が238人(21.81%)、30代が201人(18.42%)、40代が236人(21・63%)、50代が191人(17.51%)、60代以上が225人(20.62%)だった。
<調査概要>
- 実施期間: 2007/02/16~2007/02/18
- 有効回答数: 1,091
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