gooリサーチ と 読売新聞 による共同企画調査
読売新聞 2007年2月12日 ネットリサーチ
gooリサーチと読売新聞社による共同企画調査<第30弾>
消費者のコメ選び「価格」37%「銘柄」29%
~小売店には、各地の銘柄米のほか、無洗米や有機栽培米がずらりと並ぶ。
コシヒカリ、根強い人気。北海道産も健闘~
読売新聞とNTTレゾナントが共同で行った消費者モニター調査でコメについて成人の男女約1000人に聞いたところ、コメ離れが指摘されて久しい中でも97%が「コメが主食」と回答した。
コメの価格については、低価格米の普及を反映し、過半数が「高くない」と答えた。全国各地で銘柄米が続々と登場し、コメをとぐ手間が省ける「無洗米」など付加価値を高めたコメも販売され、おコメを巡る日本人の好みは多様化が進んでいるようだ。
調査結果について
◆「主食」97%
家庭の主食について聞いたところ、97%が「コメ(ごはんなど)」と答えた。めん類(うどん、そば、パスタ等、即席めんを含む)は2%、パンは1%にとどまった。コメは引き続き、日本人に欠かせない食材になっている。
コメを主食と考える理由(複数回答)は、「子供のころから食べているから」(74%)と「おいしいから」(67%)が他の回答を大きく引き離した。「パンなどに比べておなかが減りにくいから」(31%)、「健康によいから」(27%)、「経済的だから」(18%)などの理由もあった。
一方、パンやめん類を主食と考えている理由(複数回答)は「おいしいから」(63%)が最も多かった。
◆56%が「高くない」
コメを選ぶポイントは「価格」(37%)という答えが最も多く、「銘柄」(29%)、「食味や食感」(22%)が次いだ。
また、現在のコメの値段について高いと思うかどうか聞いたところ、「思わない」56%、「思う」44%という結果となった。新潟県の魚沼産コシヒカリなど高価格のコメから、北海道産など手軽な価格のコメまで、多様な銘柄が市場に定着しているためと見られる。
1か月の家庭のコメの消費量は「5〜10キロ・グラム」が32%と最多で、「2〜5キロ・グラム」が19%、「10〜15キロ・グラム」が18%。「30キロ・グラム以上」も2%あった。
普段食べている銘柄を聞いたところ、4割近くが「コシヒカリ(新潟など)」と回答し、コシヒカリ人気を改めて裏付けた。2位は「あきたこまち(秋田、岩手、山形など)」(20%)、3位は「ひとめぼれ(宮城、岩手など)」(7%)だった。消費者の価格志向を反映し、北海道産の「きらら397」(5%)と「ほしのゆめ」(2%)が4位と6位に入った。
◆産地努力実る
これから食べてみたい銘柄(20銘柄、複数回答)では、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「あきたこまち」に次いで「ササニシキ(宮城など)」が4位に入った。5%以上の回答があった上位11銘柄に「きらら」「ほしのゆめ」「ななつぼし」の北海道産3銘柄が入ったほか、「ヒノヒカリ(九州一円)」(6%)や「キヌヒカリ(滋賀)」(5%)も知名度アップへの産地努力が実りつつある。
3〜4%台の「つがるロマン(青森)」「日本晴(滋賀など)」「夢つくし(福岡)」「ゆめあかり(青森)」「ハナエチゼン(福井など)」などは今後の有望株といえそうだ。
◆「無洗米」がトップ
普通の白米以外に購入している「付加価値米」を聞いた(複数回答)ところ「無洗米」(24%)がトップで、「発芽玄米」(14%)、「有機栽培米」(5%)と続いた。
付加価値米を選ぶ理由(複数回答)は「健康によさそう」が51%で最も多く、「手間がかからない」(46%)、「おいしい」(19%)、「環境に優しい」(9%)、「栽培方法や品質に安心感がある」(7%)という理由もあった。
輸入米を「食べている」または「今後、食べたい」と答えた人は約1割にのぼり、さらに好みの多様化が進む可能性もある。
【調査方法】
NTTレゾナントのインターネット・アンケートサービス「gooリサーチ」で2月2〜4日に実施した。全国から20歳以上の勤労者1058人が回答した。内訳は、男性52・65%、女性47・35%。20代24.39%、30代22.02%、40代、20.89%、50代19.85%、60代以上12.85%。
<調査概要>
- 実施期間: 2007/02/02~2007/02/04
- 有効回答数: 1,058
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