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ブランドに関する直感的なイメージ調査(ハードウェア部門)

ケータイの覇者シャープのブランド力、老舗NECにいまだ届かず!?

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gooリサーチ と japan.internet.com による共同企画調査

昨年行った、直感で聞く「~~ならこのメーカー」調査では、iPodのアップル、AQUOSのシャープ、ニンテンドーDSの任天堂など、大ヒットブランドを抱えるメーカーが、そのハードウェア市場において、強力なブランド力を持っているとの結果が得られた。約1年経過した今、ユーザーのブランドイメージはどのように変化しているだろうか。

インターネットコムとgooリサーチが行った、ハードウェアのブランドに関するイメージ調査(直感リサーチ)によると、やはり、強力な製品を持つメーカーが強いブランド力を持つものの、一部のハードウェアにおいては、必ずしもそうとはいえない状況がうかがえた。

調査対象は、10代~60代の全国インターネットユーザー1,107人。年齢層は10~30代49.86%、40代~60代50.14%。男女別構成比は男性49.41%、女性50.59%。

最も圧倒的なブランド力を誇ったのがシャープ。液晶・プラズマを含む「薄型テレビ」のカテゴリで72.63%が同社を選択した。前回調査でも72.05%で1位となっており、"液晶のシャープ"は一年経っても健在である。2位は「松下」(9.85%)が続いた。

この調査では液晶とプラズマを「薄型テレビ」として同カテゴリで扱っているが、シャープの圧倒的支持を見ると、調査対象者は薄型テレビ=液晶という感覚があるのかもしれない。

ノートPCではソニー(21.05%)が1位。NECが20.87%でこれに続いた。3位は東芝(15.27%)、4位は富士通(14.18%)で、Let's ノートの松下電器産業(5.69%)やThink Padのレノボ(3.24%)などビジネス向けモバイルPCとして定評があるブランドは、一般ユーザー向けにはそれほどイメージが定着していないようだ。

さらに注目したいのは携帯電話だ。市場シェアでは、シャープの一人勝ち状態であるにもかかわらず、トップは前回同様NEC(27.01)という結果となったのだ。

2006年度上期の携帯電話の国内シェアは、シャープが独走、東芝が2位に躍進し、パナソニックが3位、NECは4位という記録が出ている。やはり、長年「二つ折りの元祖」として君臨してきたブランド力は、そう簡単には崩れないようだ。

ただ、昨年(37.27%)から約10ポイント減少し、ブランド力の低下は否めない。代わりに伸びているのは、2006年に"予想外の動き"で人気を集めた、シェア1位のシャープ端末。こちらは24.21%(前回20.11%)となっており、NECとの差はわずかで、2007年の端末ラインナップによっては逆転する可能性が高い。3位の「松下電気産業」は11.29%にとどまり、携帯電話端末に関してはNECとシャープの2強といってよさそうだ。

ブランド力は、シェアが低下しても商品のイメージを保ち続けてくれる。このブランド力が維持されている間に、NECの巻き返しを期待したい。

<調査概要>

  • 実施期間: 2007/01/26~2007/01/29
  • 有効回答数: 1,107

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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