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企業のIP-VPN、インターネットVPN利用実態調査

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IP-VPN、インターネットVPN利用キャリアは「NTT東日本」及び「NTT西日本」がともにトップ

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報道発表資料 平成18年4月6日

gooリサーチ結果 (No.110)

企業のIP-VPN、インターネットVPN利用実態調査

~IP-VPN、インターネットVPN利用キャリアは「NTT東日本」及び「NTT西日本」がともにトップ~

国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗 克行)と、株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、「gooリサーチ・ビジネスモニター」の中から、「IP-VPN」もしくは「インターネットVPN」のいずれかを利用中(今後利用導入予定含む)の企業に勤務し、通信、ネットワークの利用状況を把握しているキーパーソンを対象に「企業におけるIP-VPN(*2)、インターネットVPN(*3)利用実態」に関する調査を実施しました。

IP-VPN、インターネットVPN導入企業において、「NTT東日本」及び「NTT西日本」が提供するサービスの利用がいずれもトップを占め、次いで「NTTコミュニケーションズ」が続いています。また、IP-VPN、インターネットVPN導入企業全体におけるキャリア選定時のポイントとして、「通信料金」、「導入費用が安価」が上位を占めており、次いで「セキュリティの高さ」、「通信速度の速さ」、「通信品質の高さ」と続き、コストという実質的な側面ならびに品質・セキュリティといった通信の信頼性の側面に着目していることがうかがえます。なお、導入企業の8割以上にあたる大多数の企業が今後他のキャリアへの乗り換え意向はないことが分かりました。

また導入予定企業におけるサービスへの期待として、「安価なランニングコスト」、「セキュリティ対策の充実」が相対的に高いことから、よりリーズナブルな価格で、かつ高信頼性のサービス提供が顧客の囲い込み及び利用拡大を図る鍵になることが予想されます。

総括

今回の調査結果より、IP-VPN、インターネットVPN導入企業において、「NTT東日本」及び「NTT西日本」が提供するサービス利用がいずれもトップで最も多く、次いで「NTTコミュニケーションズ」が続き、他の事業者を引き離しています。また、導入予定企業についても、IP-VPN、インターネットVPNともに「NTT東日本」及び「NTT西日本」が利用予定事業者としてトップに位置しており、NTTグループがVPN系サービス市場でのポジションを確立しつつあることがうかがえます。また、導入予定企業におけるVPN系サービスへの期待として、「安価なランニングコスト」、「セキュリティ対策の充実」が相対的に高いことから、よりリーズナブルな価格で、かつ安全なサービス提供が事業者側に求められていることが分かります。

調査結果のポイント

(1) IP-VPN、インターネットVPN導入企業及び導入予定企業は、「NTT東日本」及び「NTT西日本」が提供するサービス利用(利用予定含む)がともにトップ。

IP-VPN、インターネットVPN導入企業は、「NTT東日本」及び「NTT西日本」が提供するサービス利用がいずれもトップで最も多く、次いで「NTTコミュニケーションズ」が続く。また、導入予定企業についても、IP-VPN、インターネットVPNともに「NTT東日本」及び「NTT西日本」が利用予定事業者としてトップに位置しており、NTTグループがVPN系サービス市場でのポジションを確立しつつあることがうかがえる。

(2) IP-VPN、インターネットVPN導入企業の重視ポイントは、「安価なコスト」、「セキュリティ」、「通信速度」。事業者選定の決め手となった媒体や情報は、「通信事業者や代理店の担当者からの紹介」。

現在利用中のサービスを選択する際に重視したポイントとして、「通信料金の安さ」を挙げる企業が約6割占めており、「セキュリティの高さ」、「通信速度の速さ」、「通信品質の高さ」を挙げる企業も相対的に多く、費用、速度等の実質的な導入効果を重視する一方で、通信の信頼性に対する意識も比較的高いことが見て取れる。また、サービス選定の際には、「通信事業者や代理店の担当者からの紹介」、「インターネット上の紹介記事」を参考にしており、営業担当者等による直接的な情報提供や、一般公開されているインターネット上の紹介記事等が事業者選定に影響を与えていることが分かる。

(3) IP-VPN、インターネットVPN、導入予定企業が強く期待している点は、「安価なランニングコスト」と「セキュリティの高さ」。

IP-VPN、インターネットVPN、導入予定企業における導入に対して最も期待する点として、約4割の回答者が「安価なランニングコスト」と「セキュリティの高さ」を挙げ、最も強く期待を抱いている。今後事業者側において、より安価かつ安全なサービス提供することが望まれていることが見て取れる。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(5.3万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(3.3万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(1.8万人)を含め、68万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれもH18年4月現在)

(*2)【IP-VPN】通信事業者の保有する広域IP通信網を経由して構築される仮想私設通信網(VPN)のこと。
IP-VPNを経由することによって、遠隔地のネットワーク同士をLANで接続しているのと同じように運用することができる。

(*3)【インターネットVPN】
インターネットを経由して構築される仮想的なプライベートネットワーク(VPN)のこと。インターネットVPNを経由することによって、機密を保持したまま遠隔地のネットワーク同士をLANで接続しているのと同じように運用することができる。

<本調査およびgooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 リサーチグループ
(Tel) 03-5224-5380、(FAX) 03-5224-5201、(E-mail)research@goo.ne.jp

NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
(Tel) 03-5224-5500、(E-mail) pr@nttr.co.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

株式会社三菱総合研究所 Eリサーチグループ
(Tel) 03-3277-0719、(Fax) 03-3277-0523、(E-mail) e-res@mri.co.jp

株式会社三菱総合研究所 広報部広報グループ
(Tel)03-3277-0003、 (Fax)03-3277-3490、(E-mail) ccd-mg@mri.co.jp

調査概要

1. 調査対象 gooリサーチビジネスモニター
(IP-VPN、インターネットVPN利用企業及び導入予定企業に所属し、通信、ネットワーク利用を把握しているキーパーソンを事前に抽出)
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成18年3月6日(月)〜平成18年3月7日(火)
4. 有効回答者数 1,121名
5. 回答者の属性 【業  種】
サービス:17.3% 製造:22.5% 流通:10.5% 建設・不動産:9.3% 公務:6.1% 運輸・倉庫:2.1% IT・通信業:20.7% 金融・保険:4.4% 電気・ガス・水道:0.7% その他:6.5%

【従業員数】
9人以下:18.9% 10-49人:17.2% 50-99人:9.7% 100-499人:24.7% 500-999人:8.1% 1,000人以上:21.3%

調査結果データ

1.IP-VPN、インターネットVPN利用事業者

(1) IP-VPN、インターネットVPNともに「NTT東日本」及び「NTT西日本」が上位を占める。

IP-VPN、インターネットVPNともに「NTT東日本」及び「NTT西日本」が提供するサービスの利用が最も多くトップ。次いで、「NTTコミュニケーションズ」が続く。【図1】【図2】

【図1】企業で主に利用しているIP-VPN事業者 (n=333)

【図1】企業で主に利用しているIP-VPN事業者のグラフ

【図2】企業で主に利用しているインターネットVPN事業者 (n=355)

【図2】企業で主に利用しているインターネットVPN事業者のグラフ

2.利用IP-VPN、インターネットVPN導入時の重視ポイントと事業者選定の決め手となった媒体や情報

(1) 事業者の重視ポイントは、コスト・速度の実質的側面、品質・セキュリティといった通信の信頼性

現在利用しているIP-VPN、インターネットVPN事業者を選択した際の重視したポイントとして、「通信料金が安価(57.0%)」、「導入費用が安価(37.9%)」が挙げられており、上位を占めている。次いで、「セキュリティの高さ」「通信速度の速さ」がともに35.3%、「通信品質の高さ」が20.9%と順に続く。企業側は、「費用」、「速度」といった実質的な導入効果が得られることに対する重視度合いが高く、それに続く形で、通信の信頼性・クオリティの高さに対する重視度合いも高い。【図3】

【図3】IP-VPN、インターネットVPN事業者を選択した際の重視ポイント(複数回答) (n=688)

【図3】IP-VPN、インターネットVPN事業者を選択した際の重視ポイントのグラフ

(2) IP-VPN、インターネットVPN事業者の選定時には、通信事業者や代理店担当者等による直接的な情報提供や、インターネット上の紹介記事が影響

事業者の選定時に、どのような媒体や情報をもとに参考にしたかに関しては、「通信事業者や代理店の担当者からの紹介」が59.2%と最も高く、次いで、「取引会社・関連会社からの紹介(28.5%)」、「インターネット上の紹介記事(18.2%)と続いた。営業担当者等による直接的な情報提供や、一般公開しているインターネット上における記事による情報提供が事業者選定に影響していることがうかがえる。【図4】

【図4】事業者の選定の際に決め手となった媒体や情報(複数回答) (n=688)

【図4】事業者の選定の際に決め手となった媒体や情報のグラフ

3.利用IP-VPN、インターネットVPNの利用満足度評価

(1) インターネットVPN、IP-VPNともに利用評価は高い。

総じて、利用企業における利用満足度は高い傾向にあり、特に「安定した運用」、「事業者の信頼性」の評価項目に対しての満足層の占める割合は、相対的に高い。【図5】【図6】

【図5】IP-VPN利用満足度評価 (n=333)

【図5】IP-VPN利用満足度評価のグラフ

【図6】インターネットVPN利用満足度評価 (n=355)

【図6】インターネットVPN利用満足度評価のグラフ

4.現在利用事業者に対する他事業者への乗り換え意向

(1) 現在利用中のIP-VPN、インターネットVPNについてともに他の事業者へ乗り換えないとの回答が8割以上と大多数。

現在利用中のVPNサービスについて、「変更する予定はない」との回答は8割以上を占めており、若干IP-VPN利用企業がその傾向が強く、総じて現状維持志向の企業が多い。【図7】【図8】

【図7】現行利用のIP-VPNに対する他事業者への乗り換え意向 (n=333)

【図7】現行利用のIP-VPNに対する他事業者への乗り換え意向のグラフ

【図8】現行利用のインターネットVPNに対する他事業者への乗り換え意向 (n=355)

【図8】現行利用のインターネットVPNに対する他事業者への乗り換え意向のグラフ

5.IP-VPN、インターネットVPN導入予定企業の実態把握

(1) IP-VPN、インターネットVPNともに「NTT東日本」及び「NTT西日本」がトップ。

VPN系サービスの利用予定事業者について、ともに「NTT東日本」及び「NTT西日本」の利用予定が最も高く、特にIP-VPNについては、6割以上を占める。【図9】【図10】

【図9】IP-VPN利用予定事業者 (n=201)

【図9】IP-VPN利用予定事業者のグラフ

【図10】インターネットVPN利用予定事業者 (n=232)

【図10】インターネットVPN利用予定事業者のグラフ

6.利用IP-VPN、インターネットVPN導入時の重視ポイントと期待度合い

(1) 事業者の重視ポイントは、コストとセキュリティの高さ

今後導入予定のインターネットVPN、IP-VPN事業者を選択時の重視ポイントとして、「通信料金が安価(68.1%)」、「セキュリティの高さ(52.9%)」が上位を占めている。既に導入した企業の重視ポイントとして差異が生じている点として、セキュリティの高さがより上位に選択されていること、通信料金が安価であることが占める比率が高いことが特徴的である。【図11】

【図11】IP-VPN、インターネットVPN事業者を選択した際の重視ポイント(複数回答) (n=433)

【図11】IP-VPN、インターネットVPN事業者を選択した際の重視ポイントのグラフ

(2) IP-VPN、インターネットVPNともに総じて期待度は高い。

総じて、VPN系サービス利用予定企業における導入に際しての期待度は高い傾向にあり、コスト以外に「セキュリティ対策」の評価項目に対しての期待する割合は、相対的に高い。【図12】【図13】

【図12】IP-VPN利用予定企業における期待度 (n=201)

【図12】IP-VPN利用予定企業における期待度のグラフ

【図13】インターネットVPN利用予定企業における期待度 (n=232)

【図13】インターネットVPN利用予定企業における期待度のグラフ

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

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