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オンライン辞書に関する調査

オンライン翻訳の精度、4割が満足、3割が不満

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gooリサーチ と japan.internet.com による共同企画調査

少し前に、機械翻訳された文章がチェック不十分なまま書籍として出版されて回収騒ぎになったり、機械翻訳しただけで意味不明のコンテンツをWebサイトに掲載してサービス中断になったりするなど、適材適所で活用すれば役に立つことのある機械翻訳の失敗事例が話題になった。

そこで、インターネットコムとgooリサーチでは、「オンライン辞書」に関する調査を行い、特に機械翻訳ベースのオンライン翻訳サービスに着目してみた。

調査対象は、全国10代~60代以上のンターネットユーザー1,099人。男女比は男性52.9%、女性47.1%。年代比は10代16.7%、20代18.5%、30代21.1%、40代16.3%、50代15.5%、60代以上11.9%。

パソコンからオンラインの翻訳サービスを利用する人はどの程度いるのだろうか。「あなたはPCでオンライン翻訳機能を利用しますか」と質問したところ、「よく利用する」人は9.7%、「たまに利用する」人は52.2%で、3分の2弱の人が利用しているとわかった。

次に、オンライン翻訳サービスの利用者681人を対象として、どのような言語の翻訳に使っているかを複数回答で聞いてみた。結果は「英語→日本語」が80.3%、「日本語→英語」が69.5%と圧倒的に多く、「中国語→日本語」(6.0%)、「韓国語→日本語」(5.1%)、「日本語→中国語」(4.7%)、「日本語→韓国語」(4.4%)を大きく引き離した。欧州系の言語で最も上位になったのは「日本語→フランス語」「フランス語→日本語」で、いずれも4.3%だった。

さて、問題の翻訳精度だが、「翻訳の精度には満足していますか」という問いかけに対し、「大変満足」している人は2.9%、「満足」している人は38.5%で、オンライン翻訳サービス利用者の約4割が評価していた。一方「不満」は23.6%、「大変不満」は4.6%いるが、機械翻訳が困難とされる日本語と英語間の利用者の多さが不満率の高さにつながっているとみられる。

比較的に機械翻訳の精度が高いといわれる日本語と韓国語の翻訳や、今回は着目していない欧州系言語同士の翻訳に絞って質問すると、まったく異なる満足度になるだろうか。折をみて調査すると、興味深い結果が得られるかもしれない。

<調査概要>

  • 実施期間: 2012/04/16~2012/04/19
  • 有効回答数: 1,099

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

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